中田が苦しんでいますが、その原因等について考えたいと思います。
一つは、技術的に悪い・・・キャンプ初日に強烈なバッティングを披露して、世の中の人達の度肝を抜いたのですが、その後パッとしません。紅白戦なんかでホームラン打ったり、ヒットを打ったりしてそれなりの印象はありますが、実態は伴っていないです。
単純に誰が見ても、バットが外から出てるし開いています。打てるのはインサイド甘めの抜けた真っ直ぐか、スライダーのすっぽ抜けです。
3日前、近鉄時代の先輩・石井浩朗さんから電話があり「ミツ、中田どないなってんの?」と仰ってました。キャンプ初日の打撃練習をニュースで見られて「凄いな」と言われてたので気になっていたのだと思いますが、久しぶりに石井さんと野球談議を延々と15分余りしました。石井さんが言うには「踏み込んで、踏み込んで詰まって、詰まってポイントを覚えささないとどうしようもない」ということでした。
と言っても僕に言われてもどうしようもないので「コーチになって本人に言って下さい」と言ったのですが、「やりたいね」・・・と思いもかけない言葉が返ってきました。
ビジネスもシッカリと成功されてる人なんで、意外だったのですが、それ位「中田」というのは魅力ある選手だということだと思います。
キャンプから見てて「恐ろしい大器」だなと思う気持ちと反面、横向いたらとんでもない方向にいってしまう可能性がある選手というのが分かりました。
大事な事は中田の教育係が必要だなと思います。
中田の天真爛漫さを理解しながら、野性的な才能を活かす、なおかつ外からしょうもない横やりを言わさない程度に社会的な教育もする、そんな人が必要だと思います。
ファイターズでいうなら稲葉のようなしっかりとした人間がつけば大丈夫なんですが、選手は中々自分の事で一生懸命でそこまでは無理です。
球団がどうするかは分かりませんが、これからの中田は楽しみです。球団、首脳陣のサジ加減一つでどうにでも変わる選手かなと思います。