昔のビデオが

出てきた



当時のオレは

２２くらいだったかな〜？



分裂直後の全日本に

バトラーツの所属で

参戦していた



いや〜

懐かしい〜！



というより

恥ずかしい〜！



いや〜

人には

見せれんわ(>_<)

『ガン』になった



デビューした頃から

ずっと

世話になってる人だ



アンタは

死んじゃダメだ！



他の人なら死んでいい

と言う訳じゃない



アンタを必要としている人がたくさんいるだろ？



しかも

アンタは医者だ！



それも

専門医だろ！



アンタが

治さなきゃいけない人がたくさんいるだろ？

アンタじゃなきゃ

治せない人がたくさんいるだろ？



オレの周りには

アンタ以外

『ガン』になった人が二人いたよ



でも

死んでね〜ぞ



術後

何年も経つけど

元気にしてるぞ



だから

アンタも平気だ！



闘病の

大変さや

辛さはわかってやれない



なぜなら

オレは『ガン』になったことがないから



そんなオレが

頑張れ！

と言うこと自体が

偽善かもしれん



でも

アンタを必要として人がいるんだ



だから

オレは言う



頑張れ！

そして

生きろ！



それに

オレは

まだ

アンタに

何も返してない

走りに行く神社かある



今日も走ろう



サウナスーツに着替え

帽子をかぶり

賽銭を持ち

水筒も持った



暑さ対策も考慮した

完璧な装備だ



しかし



玄関を開けたら

雨だった



今日は

雨だった



すっかり

忘れてた

月が

キレイだな



月照らす

我の心の

憂いなり

シリーズが終わった



２１日から始まって

中休みが４日あって

１日から後半



少し変則なシリーズだった



開幕の日



控え室は

いつもより

緊張感があった



三沢さんの

事故のあとだから



オレも

怖かったよ



とくに

最初の

受け身を取るまでは



本当に

怖かった



入場直前

色んな人や

出来事が

頭の中で

浮かんでは消え

浮かんでは消え

ずっと

繰り返してた



いつも通り

リングに向かい

試合をするだけなのに



オレは

死にに行くの？



自分でも

勘違いをするくらい



いつも通りのはずの

花道が異常に長く

いつも通りのはずの

リングが異常に遠く感じたような気がする



シリーズが過ぎ

日に日に

そんな思いも遠くなっていった



だからと言って

慢心や

油断は禁物だ



プロレスには

危険がつきまとう



絶対に

忘れちゃいけない



次の

ジュニアリーグも

全力で

誠伐してやる



大きな怪我もなく

シリーズを終えたことを

今日ほど

感謝した日はない