初戦危なく突破しました。
相手は予選上がりでドイツ人のKLOSEL(90位)。テニスもメンタルもムラがなく隙のない選手でした。
予選あがりの選手とあたるというのはラッキーと思われがちですが試合を勝ち上がってきているので初戦であたるのは嫌なものです。こちらもスタートから高い集中力が求められます。
しっかり準備をして臨んだのですが、やはり高地での試合ということもあって微妙なボールの飛び、跳ねて遅いコートサーフェス、ボールの変化に対応できずにファーストセットは2−6。ショット自体は悪くはなかったのですが相手のミスが少ないこともありこちらがポイントをとることに対して焦りすぎてコートの中に入りすぎて詰まったり、ためが出来ずに相手にコースをよまれたりミスが早まってしまいちょっと相手にやらされているような、ゲームをコントロールされている状態でした。
ここで今大会も実施されているオンコートコーチングを使いました。
中村にアドバイスしたのは上記した通り相手に少しやらされていてコースもみられてしまっているからまずはペースを落としてセンターに集めてミスを減らし自分のリズムをつかむこと。
リズムをつかんでからはしっかり振りぬいて攻撃し、逆つきなど相手を見ながら攻撃をゆるめないというものでした。
セカンドからは中村自身も気づいていたこともあり冷静に試合をコントロールしていき、勝負どころでは積極的なプレーで声もしっかり出て彼女らしいテニスになりました。
ファイナルに入るまえのアドバイスでは何もプレーを変えずにとにかく慎重になりすぎたミスは無くすこと。どうせミスるなら振りぬいてより積極的にということでした。
ファイナルのファーストゲームをブレークし、4−3リード。ここでブレークバックされて追いつかれるもののメンタルで落ちることなくすぐにブレークバック。次のサーブゲームも全てセカンドサーブになるものの積極的なサーブでキープして勝利しました。
試合後の本人のコメントは相手の応援にむかつき「絶対勝ってやる」と思ったとのこと。コーチングのおかげではなかったようです。
今日のようなファーストの試合展開になっても冷静にアドバイスを聞き入れて実行し、勝ちをものにできるようになった中村をたのもしくなったなと思いました。
このオンコートコーチングというシステムはコーチにとってモチベーションも上がりより選手と一緒に戦ってる感があります。
今日は安眠できそうです。