4月29日といえば、20数年前までは「天皇誕生日」だったし、
最近は「昭和の日」だったりする。
しかし、今年の4月29日は「復興キックオフデー」として、
特にスポーツの歴史に刻まれそうです。

23日から再開(再開幕というフレーズを使っているメディアもある)したJリーグ。
被災地をホームタウンとするベガルタ仙台と水戸ホーリーホックが
劇的な逆転勝利で再開初戦を飾ったことは
ニュースなどでごらんになったと思います。
ホーリーホックに至っては後半ロスタイムに決勝ゴールが生まれたといいます。
それ以外にも好ゲームが全国で展開されました。
そして、再開後の2戦目をJ1のチームは29日に迎えます。
目玉となりそうなのはベガルタ仙台−浦和レッズ。
レッズといえば、震災直後からベガルタを
物心両面に渡って支援してきたことが知られています。
そして、当日はファンが集めた救援物資を携えて
仙台に駆けつけることになっているそうです。
それでも勝負は別物。
試合は手加減なしでいくことをペトロビッチ監督はじめ、
主力選手たちが異口同音公言しています。
ベガルタとしては6週間以上遅れながらホーム開幕ですから
こちらも気合い十分、地元のファンを前にまた力がみなぎるところでしょう。
人情無用・力と力のガチンコ勝負がみられそうです。

一方クリネックススタジアム宮城では、
星野楽天のホーム開幕戦、オリックス戦が待っています。
開幕後、約2週間の遠征で貯金を作ることを公言していましたが、
それはどうにかクリアしました。
そして仙台に戻ってきての最初のゲームとなるわけです。
相手はオリックス。甲子園では楽天が2勝1敗と勝ち越し。
中でも最初のゲームで田中将大(マーくん)が見事に完投勝利を収め、
「東北のみなさん、やりました!」とおたち台で絶叫して見せました。
ローテーションに機械的にはめれば、29日はマーくんの先発が濃厚。
再び、雄叫びをあげることができるのでしょうか?
テレビでは、全国生中継があるとのこと。こちらもまた盛り上がりそうです。

宮城県が復興へ向けての決意を二つのスポーツで示すために制定した
4月29日の「復興キックオフデー」。
どうであれ、歴史に残る日になるかもしれません。

それでは、また次回です。
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今週はパソコンのトラブルで更新が遅れてしまいました。
申し訳ありませんでした。

プロ野球が開幕したのに続いて、23日からいよいよJリーグが再開します。
震災直後から西日本を中心にしたJクラブ同士のチャリティーマッチや
募金活動を絡めた公開練習試合が毎週末のように行われていたので、
「まだだったの?」と思われるかもしれませんが…。
とにかく、真剣勝負がこれから始まるんです。
練習試合を積み重ねて実戦感覚を取り戻しつつ、
新しい戦力を発掘する作業を各チーム進めていたようです。
となると、3月6日・7日にあった開幕シリーズとは
まったく違う顔ぶれになるかもしれません。
そんなところに見所があるかもしれませんね。
開幕シリーズで負けたチームはここを「開幕」と切り替えて、
開幕シリーズから順調に調整ができているところは
この調子のよさを維持していきたいところですが、
7月のコパ・アメリカでどれくらい代表に選手が持っていかれるかで
後々の戦い方を変えていかなければならないとなると、
4月23日からの「開幕ダッシュ」を決められるかどうかで
上位争いにいられるかどうかが決まりそうです。
さぁ、野球に続いてサッカーもいつもの町に戻ってきます。
また、大きな声で盛り上げていきましょう。
では、また次回です。

(追伸)Jリーグ優勝&昇格・降格予想アンケートをアップします。
どうぞ、奮ってご参加ください。
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すったもんだありましたが、12日に開幕したプロ野球。
関東では電力供給の問題で平日のデーゲームも行われましたが、
なかなかの盛況だったようですね。

プロ野球開幕にちなんで、
また読んでみたいと思う野球漫画を紹介したいと思います。
2001年ころまで「週刊現代」に連載されていた
「サラかん」(原作:中原まこと・作画:高井研一郎)です。
この作品の主人公は弱小球団、日暮里パイレーツの監督・亀和田。
万年最下位の球団を立ち直らせるために亀和田が手腕を振るう。
簡単に言うとそんな物語です。
4日からNHK総合テレビで再放送されている
サッカーアニメ「ジャイアントキリング」(ジャイキリ)に
テイストが似ていますが、
「ジャイキリ」の主人公・達海猛(たつみ・たけし)は
中心選手としてプレーしていたチームに
監督として戻ってきた元サッカー選手ですが、
亀和田は居酒屋で酒を飲みながらテレビの野球中継を見て
言いたい放題いうだけのサラリーマンで、
選手経験はまったくありません。
親会社で働くサラリーマンだった亀和田にある日突然、
子会社である日暮里パイレーツに監督として出向を命じるという
辞令が届いたことから物語が始まります。
パイレーツの中心選手だったヘッドコーチの千代森が
亀和田をあの手この手で引き摺り下ろそうとしたり、
オーナー親子から無理難題を吹っかけられたり、
成績が上向かず不満が募るファンからは
「サラかんやめろ!」のブーイングを浴びせられる有様。
そんな中でも亀和田率いるパイレーツは
1年目で最下位脱出に成功すると、
2年目では優勝争いに深くかかわってくるようになります。
ドラフトで超高校級投手の交渉権を引き当てものの
その投手との交渉が難航したときには、
亀和田が粘り強く説得を続けて彼の心を動かした事もありました。

ジャイキリの達海の場合、はじめ考え方が受け入れられなかった。
亀和田の場合は、存在そのものがはじめ受け入れられなかった。
理解できないでいた人たちは
いろいろなきっかけでそれらを受け入れるようになり、
いろいろな形で変化をもたらすようになりました。
ジャイキリを見て、サラかんを読んで、
監督ってどんなことをする職業なのかを考えてみたいと思います。

「サラかん」は講談社プラチナコミックスから全5巻発行されています。
ネット書店でも売られているみたいなので、
興味のある方はチェックしてみてはいかがでしょうか?

それでは、また次回です。
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東日本大震災の影響で中断していたスポーツイベントが続々と再開したり、
プロ野球のように予定より遅れながらも
シーズンインするスポーツがあったりするのですが、
こちらもリスタートのめどが立ちそうになっています。
そう、大相撲です。
ただ、大相撲の場合は完全な形のリスタートというわけには
まだいかないようです。
八百長問題に関与していると
調査委員会が判断した23人が角界を離れることが決まり、
もう悩みの種がなくなったというわけではありません。
再発防止策をどうすればいいのか、
23人が離れたことを誰もが納得できるような根拠をどう示すのか、
まだ解決すべき難題が残っています。
そんな中、「夏場所ではない夏場所」の開催が発表されました。
どういうことかといえば、
ファンにみせるための本場所ではなく、
次の番付を作るために15日間相撲をただ行うというものです。
「番付を作るための場所」は太平洋戦争末期に7日間だけ
無観客で行われたことがあるらしいですが、
今回は無料でファンに公開することになるとか。
震災復興支援のチャリティーの意味合いをこめているのでは?
との観測もあるようです。
月並みな言い方かも知れませんが、
この「夏場所ではない夏場所」は
リスタートのための助走のようなものです。
リスタートしても大丈夫だと思わせるためにどうすればいいのか、
角界がどう答えを示すのか見つめておきたいです。
そして、無料開放ということなら、
時間を見つけて国技館に行ってみたいですね。

では、また次回です。
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