女子サッカー皇后杯はINAC神戸レオネッサが決勝でジェフ千葉レディースを1-0で破り3連覇を達成という幕引きを迎えました。

さて、皇后杯を最後になでしこリーグ1部数チームの監督が交代となりますが、中でも話題となったのがINACの星川監督。味方にも相手にも媚びることなく言いたいことをしっかり言う、そんなイメージを持っています。例えば今年のベストイレブン選考について。得点王争いを演じ、優勝に大きく貢献した大野選手が選ばれず、「投票券をもらった人たち(なでしこリーグ各チームの監督など)」に正当に評価されていないと怒りを露わにし、表彰式の会場から真っ先に引き上げた(途中退出したわけではないようですが)とか。また今年の皇后杯準決勝の浦和レッズレディース戦では1-0で勝ったものの地元のレッズに攻め込まれっぱなしの展開に「こんな勝ち方じゃうれしくない」と味方を斬って捨てることもあります。

そんな星川監督の次の夢といわれているのが指導者としてヨーロッパ列強のチームに乗り込むこととか。現に星川監督にはヨーロッパの女子チームからのオファーが届いているとの報道もあります。星川監督はJリーグ経験がありますが大した成績を残せずに引退。指導者になってからは分析力に磨きをかけ、選手自身が気づかない適性にも目を向けてチームを最高峰へ押し上げていきました。野球でもサッカーでも指導者が世界の最高峰といわれるような舞台にまだ立っていません。その先駆けになるなんてすごいことです。楽しみに待ちましょう。

次回はもう年明けの更新です。どうか、よいお年を。

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クラブワールドカップが終わりました。今回は南米チャンピオンのコリンチャンスが16日の決勝でヨーロッパチャンピオンのチェルシーを1-0で破って「クラブチーム世界一」の座につきました。しかし、決勝のテレビ視聴率は昨年を大きく下回り15%にすら届かなかったとか(当日は総選挙の開票特番があったからこれくらいの視聴率になったかも知れませんが)。メッシらがいるバルセロナが参加した去年と比べると華やかさが足りなかったかもしれませんが、このギャップには少々驚きました。
南米チャンピオンのコリンチャンスが優勝できたのはいろいろな意味でよかった気がします。2万人以上のサポーターが日本に駆けつけ、自分のチームとは関係ない試合にもスタジアムに姿を見せて試合を大いに盛り上げたようだし、エメルソンやダニーロといったJリーグ経験者が活躍したのも日本のファン、とりわけ茨城県鹿島や埼玉県浦和のファンにはうれしい大会になったでしょう。知り合いの話ではエメルソンがプレーしていた浦和レッズのファンはコリンチャンスの試合が来るたびに盛り上がっていたとか。世界最高峰の舞台で大きく成長した姿を見ることができたのがうれしかったのではないでしょうか。
一方、チェルシーもよく頑張りましたね。チャンピオンズリーグ予選落ち、プレミアリーグでも調子がなかなか上がらずでドタバタの状態。しかし、クラブワールドカップ直前に何とか調子を取り戻し、準決勝では3点奪って快勝、決勝も見せ場をたっぷりと見せる試合をしていたような気がします。まあ、さすがといいようがありません。
サンフレッチェもよく頑張りました。Jリーグ勢初の2回戦敗退と無念の結果に終わってしまいましたが、5位決定戦ではアジアチャンピオンの蔚山現代に3点とって快勝、「相撲パフォーマンス」もしっかり見せてある程度の目標を達成できたようです。アジアチャンピオンを破ったということで、来年のアジアチャンピオンズリーグへの見通しがいくらか明るくなったという見方をあります。来年はJリーグのチームがアジアチャンピオンとしてヨーロッパか南米のチームと対戦できるところまで勝ち進んで欲しいですね(来年から2年はモロッコで開催されるため地元枠での救済はないので)。
それでは、また次回です。
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埼玉西武ライオンズからドラフト指名を受けた高校生投手のA選手(新聞によっては名前を公表しているようですが)が無免許運転とスピード違反で警察に摘発されたとか。当面は高校の監督の下で謹慎し、契約への作業はストップ。そのためもあって、ファンに公開された入団発表には参加できなかったそうです。以前にも他のチームでドラフト指名を受けた高校生選手が地元に里帰りしたときに友人と飲酒していたことが発覚し、正式契約が他の選手よりかなり遅れたことがありました。いったい、こういうことが何で起きてしまうんでしょうか?
高校3年生って、11月、12月…と受験勉強の真っ只中。就職を目指す人たちも就活の追い込みをかけているような人もいるかもしれません。そんな中で大学の推薦入試に合格したりどこかの会社から早々と内定をもらったりすれば、気持ちのゆとりがやはり生まれてくるものでしょう。ただ、それが「気の緩み」になってしまったら、こういうことになってしまうんでしょうか? まぁ、「気の緩み」が病気を引き込んで倒れてしまうよりかは元気な分マシといえばそれまでかもしれませんが。
思うに、次の進路が決まることというのは、それまでのことが終わって何をしてもいいというわけではありませんよね? これからへの準備をする時間だと高尚なこと言うつもりはありませんが、終わってもいないし始まってもいないから、気を緩めるわけにはいかないのではないでしょうか? 今回は珍しく生意気な物言いをしてしまいましたが、A選手にはこの一件をひきずることなく、でも、この一件で自分がどんな影響を及ぼしたか胸に刻んでこれからを歩んで欲しいです。

予定は未定ですが、次回はクラブワールドカップのことを。
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ガンバ大阪のJ2降格、浦和レッズのACL出場権獲得とJ1最終節は何かと劇的なことがありました。しかし、そんなことへの感慨に浸っている場合ではないと言わんばかりに6日から「クラブのワールドカップ」こと「FIFAクラブワールドカップ」が始まりました。もう少し後かなと思っていたら、もうやってきたって感じです。

テレビを見ていると、同じ日産スタジアムでも「世界大会」をやっていると華やかさが違って見えます。代表戦でもJリーグでも感じない華やかさですね。世界一を目指して戦う選手たちの士気がそうさせているのかもしれません。たとえ「欽ちゃん球団」みたいに働きながら試合をこなすオークランドシティでも己のプライドをプロチームにぶつけているわけですし、ヨーロッパや南米のチャンピオンを倒したいという気持ちをぶつけていくチームだっている。そんな気持ちの高さというのが華やかさに通じていくんでしょうね。

さて、ホスト国枠として今回出場しているのはサンフレッチェ広島。ACLは1度経験していますが世界大会は初挑戦。でも、選手や関係者は「世界と戦える喜び」や「チーム史上最大の出来事」に関われることを誇りに思い、J1優勝を決めた直後に準備を始めていたというんです。いの一番にオークランドシティと対戦しましたが、序盤こそ緊張で勝手の悪い雰囲気になってちたものの、後半に点を奪った後は水を得た魚よろしく流れをつかんで快勝。ゴールを決めた後にパフォーマンス(今回は魚釣り)を見せるサンフレッチェらしさも発揮してくれましたから、この先はのびのびと気分よく戦えるようになるでしょう。勝ち進めば南米王者、エメルソン、ダニーロとJリーグ経験者のプレーが注目されるコリンチャンスと戦うことになりますが、思いっきり頑張ってもらいましょう。

それでは、また次回です。
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