サッカーのロンドン五輪アジア最終予選(男子)で日本は4-0でマレーシアに勝ち、なんとか望みをつなぎました。

なでしこジャパンのように主力を休ませながら難なく(試合内容的には苦しいところがいくらかありましたが)当確ランプを灯すのは難しいだろうと思っていましたが、崖っぷちに立たされるとは思いもしませんでした。その崖っぷちから日本を救った選手の1人が原口元気選手です。五輪代表の試合にもいくらか出場していましたが、ここ最近はザックジャパン(A代表)の一員として戦う試合が多くなっていた「隠れオーバーエージ」とも言うべき存在の原口選手。彼個人としては昨年末に浦和レッズの後輩選手にケガを負わす騒動を起こし謹慎処分を受けるようなこともありました。そんなこともあってか、2月5日のシリア戦敗退直後の東京スポーツには彼を五輪代表の危機を救う存在として取り上げていましたが、記事には「問題児」とも「五輪代表の選手たちに嫌われていたが、今はえり好みしている余裕がないとして原口を受け入れるようだ」と言う風な論調が並んでいました。

ここまで苦しい思いをしていたからこそ、期するところがあったんでしょう。試合当初から何度もゴールへ突進していきました。そして先制点をアシストし、3点目も決めて1ゴール1アシスト。勝利に貢献したことは確かです。ただ、本人としてはまだまだ「禊が済んだ」と思っていないかもしれません。本人としてはチーム(浦和レッズ)でシーズン通しての結果を残すこと、五輪出場権を獲得すること、まだまだやるべきことが残っているようにも見えます。ファンが「もういいよ」と彼をすべての意味で認める日は間違いなく来ます。そのときをとにかく待ちましょう。

では、また次回です。
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貴乃花親方が相撲協会の「大阪場所担当部長」として、来月に行われる大相撲春場所に向けての準備でここ数日大阪市内をプロモーションのために歩き回っているようで、連日新聞各紙をにぎわしています。

昨年はいわゆる八百長問題の影響で2月の日本大相撲トーナメントとともに中止になってしまい、大阪の本場所は2年ぶり。そういうこともあってか、大阪の大相撲ファンの期待は高まっているのかもしれません。そして、その先頭に貴乃花がいるということで期待度がさらに増しているのかもしれません。

15日間通して升席のチケットを買った人に親方がチケットを直接届けるというサービスを導入し、その第1号としてJリーグの鬼武前チェアマンが会長を務める大阪府サッカー協会に貴乃花親方本人が納入したり、貴乃花親方が吉本興業の本社を訪問して会長に協力を要請したりして…場所前のプロモーション活動がこんなに報じられることは今までなかったように思います。角界が殻を破ろうとする努力が現れていると受け止められているならばいいでしょうが、貴乃花らしいプロモーションと言うだけで話が留まってしまうことがないようにして欲しいものです。

貴乃花親方と言えば多くのサッカー関係者との親交が深いことがよく取り上げられています。現に、今回の大阪プロモーションでも大阪府サッカー協会のほかにガンバ大阪のクラブハウスを訪問しています。そんな中、吉本が本格的にサッカー業界に参入するとか。なでしこリーグ1部に昇格したスペランツァFC大阪高槻に出資し、選手や関係者のマネジメントだけでなく強化・編成に関してもサポートをするというんですからかなりの気合です。そして、16日に行われた新体制のお披露目はNMB48の常打ち劇場(NMBを吉本がサポートしているため)でメンバーをゲストに迎えて行うと言うんですから、そのあたりでも本気ぶりが感じられます。今年は吉本創立100年。本業のお笑いとともにスポーツでも新しい風を吹かせるということかもしれません。

それでは、また次回です
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今回はプロレスの話を。

ここでプロレスの話をするのは初めてなんですが、数少ない深夜の地上波中継を毎回楽しみにしているので、これから話すニュースもかなり興味があります。
新日本プロレスのオーナー企業が7年ぶりに変わることになったとか。7年前の場合、創始者のアントニオ猪木元代表が持っていた51%あまりの株(団体の総株数に対する比率)をゲームソフトメーカーのユークスが買い取ってオーナー企業になりましたが、今回はカードゲームで成長著しいブシロードが100%の株(団体の総株数に対する比率)を買い取ってオーナー企業になりました。ただし、ブシロードの木谷社長が代表権がない取締役会長に就く以外、これまでの新日の体制に介入することはないそうです。
ブシロードはこれまでも夏恒例のビッグトーナメント「G1クライマックス」で特別協賛として開催をサポートしたり団体の垣根を越えた大会「ブシロードレスリング」を主催したりするなど、プロレスについて深く理解している企業のようです。ですから、大量の株を買い占めてそれから大儲けをしようという投機的な目的で買収したわけではなさそうなのでほっとしてます。

木谷会長個人もプロレス好きで有名だそうで、目指すは「世界一のプロレスカンパニー」とか。世界最高峰のプロレス団体WWEで活躍しタイトルを獲得した日本人レスラーがいますが、「世界にその名を轟かす日本のプロレス団体は?」と言われても私はピンときません。秋にはカードゲームを売り出すことを決めているそうですが、他にもあらゆる方法でプロレスへの間口を広げようと考えているようです。今回のオーナー企業交代が木谷会長本人にとっても、新日にとっても、日本のプロレス界全体にも有意義なものだったと振り返られるようにして欲しいですね。
また次回です。
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シンクロの日本代表「マーメイドジャパン」がチームとデュエットで国際大会2連勝と、春の五輪最終予選に向けて上々のアピールをみせているそうです。メダルどころが今回は五輪出場権を得ることが最初にして最大の目標とみられていますから、まずはいいスタートを切れたのではないでしょうか。

一方、またしても涙を呑んだのが
水球日本代表の「ポセイドンジャパン」。1月27日まで千葉で行われていた五輪予選で男女とも出場権を得ることが出来ませんでした。今回は昨年の世界選手権でアジア最上位となった男子に特に期待が集まっていました。そして、そういうこともあってか、予選の前後にわたってテレビや新聞で割合大きく取り上げられていました。
多くのメディアが目をつけていたポイントと言えば、ロンドン五輪出場を目指して2年にわたり代表メンバーをほとんど入れ替えないで強化したというところです。そんな中でヨーロッパを主戦場にしていた青柳勧(あおやぎ・かん)選手が出身大学にこだわらない社会人クラブチームを立ち上げたこともあいまって日本の水球業界全体に根を広げた強化の動きに期待が高まっていました。しかし、結果は最初に書いたとおり。無念の結末となりました。しかし、これは一つのきっかけと考えたほうがいいと思うんです。

大学を卒業した後も水球を続けようとするなら大学のOBを集めたクラブでやるか、ヨーロッパに渡ってクラブチームに入るか(特に女子は必ずしもプロとして契約できる保証はないらしい)のどちらかしか道がありませんでした。しかし、青柳選手が立ち上げたチームがこの先の日本水球を世界と渡り合えるものに変えるきっかけを示しているのではないかと思うんです。かっこつけるつもりはありませんが、もっと水球をアピールするためには、海外のように女子代表の選手たちが「手ブラヌード」でプールの底で戯れる写真を週刊誌などに載せるよりも(興味ある方は「アメリカ 女子 水球 ヌード」と検索して見て下さい)、
企業チームであれ、市民クラブであれ、少しでも長く現役として水球ができる環境を作っていくことが大事ではないでしょうか? 日本選手権を目指しつつ、地元の人たちに水球の存在を伝えることは水球と言う存在をしっかり根付かせるいいきっかけになると思います。それ以外の近道は・・・思いつきません。

それと別にやってほしいことが。
女子水球の裾野を広げることです。不思議なことに女子の水球ってインカレにはあってもインターハイにはありません。では、現状として高校の女子水球部が目指すのは何かといえば、ジュニアオリンピックになります。ここでは地域のクラブチームなり、スイミングスクールにある水球チームなりと一緒に戦います。先ほど書いたことと矛盾しているように思われるかもしれませんが、水球という競技に足を踏み入れるための門戸を増やすためにはこれも有効だと思うんです。他の種目でも、高校でやり始めて2年くらいでインターハイに参加できるレベルになったなんて話がざらにあるわけです。自分がいる高校に水泳部とともに水球部があれば、比較的楽に足を踏み入れることができるはず。そして、他の部活同様にインターハイを目指すなんてことになれば、かなりいいモチベーションになって来るでしょう。そういうちょっとしたきっかけというものが裾野を広げることにつながると思うんです。

マーメイドジャパンばかりでなくポセイドンジャパンもお忘れなく。
それでは、また次回です。
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