ロンドン五輪、始まりました。開会式はまだですけど…。

サッカー日本代表は男女とも白星スタートとなりましたが、「たかが1勝、されど1勝」そんなフレーズが浮かんできました。
まずはなでしこジャパン。カナダ相手に2-1で勝利を収めましたが、このときはほっとした気持ちが強かったですね。「たかが1勝、されど1勝」で言えば、「たかが1勝」と言うほうかも。FIFAランキングベスト10同士の対戦ではありますが、なでしこは昨年世界一まで上り詰めたチーム。カナダとしては思いっきりぶつかってみようなんて思うわけです。ただ、カナダは攻撃のつながりも攻守の切り替えもギクシャクしていましたね。それに比べて、なでしこの方はマズさが出たのは失点の時くらいで自分のサッカーを見失わないでいたと思います。ただ、先制点は驚きました。私としては、大野選手と言えば「テクニックの人」というよりも「パワーとスピードの人」と言うイメージが強かったのですが、ためを作ってヒールパスを川澄選手に送るところは意外な感じでしたね。逆サイドにいる誰かにクロスをあげるだろうと思っていたんですけど。

一方、男子はスペインに1-0で勝ってしまいました。これは「すごい!」の一言に尽きます。「たかが1勝、されど1勝」のうちの「されど1勝」のほうです。前半の大津選手のゴールは今回の関塚ジャパンの強みとも言うべき高さを生かしたセットプレーからのもの。高さ的にはあまり強調する材料のないスペインの痛いところを突いたゴールともいえるでしょう。ただ、後半に入って日本が決定的なチャンスを作っても最後の最後でシュートをはずしたり止められたりするところには物足りなさを感じましたね。EURO優勝メンバーが何人かいるようなスペイン相手にこんなことを言うのは乱暴かもしれませんけど、それくらい関塚ジャパンの選手が頼もしく見えてきたんでしょうね。「総選挙しなきゃ納得できる代表メンバーを形成できない?」なんてこと、失礼に聞こえてきました。

さぁ、オリンピックの日本選手団的にもいい風が吹き出してきているかもしれません。この先、うれしい寝不足が続くことを楽しみにしましょう。

それでは、また次回です。
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このブログがサッカーブログでないことを証明するためにも、今回はこの話を。

今月13日から都市対抗野球が東京ドームで行われています。これまでよりも1ヶ月以上早い開催ではありますが、連日スタンドには熱心なファンや応援の方々がたくさん集まっています。

企業の野球部が参加することが多いので、子会社だったり、取引先だったり、応援に駆けつける人の中には「大人の事情」いや「大人だからこそのつながり」で来る人もいるようですが、一つになれるすごさをスタンドでは感じることが出来ます。ワンプレーごとに湧き上がるどよめきというのは、高校野球やプロ野球で聞こえるそれとはちょっと違うかも知れません。「みんなで仲間の背中を押そうよ! 会社と関係ない人も一緒に!」なんて雰囲気が感じられるんです。私がそういう空気を持った東京ドームが戻ってきたことがうれしいんです。だから、今年はここまで2回ほど出かけてきました。ブラスバンドに乗ってチアリーダーの1人がマイクを握って歌い、ワンプレーごとにスタンド全体がワーッと盛り上がっているのを見ると夏だなって思うんです。

ただ、悔しいのは地域によってこの盛り上がりがスタンドと会社中心の「大人だからこそのつながり」に留まることがあるということ。以前このブログでも書きましたが、都市対抗野球に関するニュースの扱いが高校野球と比べてあまりに小さい地域があって愕然としたことがあります。高校野球ならば夏の甲子園予選となる大会はもちろん、春と秋の県大会でも見開き2ページで伝える新聞が、都市対抗だとイニングスコアと通信社から受けた数行の記事に地元向けの味付けをちょっとした程度のものを載せるだけってことがあったんです。高校スポーツって、学生から保護者、地域へと支援の広がりが出来やすいから情報として取り上げがいがあるのかもしれません。社会人野球だって会社の周りにある地域に支援の広がりと言うものがあるはずです。郷土芸能の太鼓グループや地元の少女チアリーダー、地元の中学・高校のブラバン部などが現に東京ドームで応援に加わることだってあるんです。こういうつながりをきっかけに高校野球に負けるとも劣らない盛り上がりを築けるのではないでしょうか? それがあってこそ、都市対抗の存在価値がはっきりと証明できるものだと思います。

まじめすぎましたかね? ついでに・・・
「ブラバン甲子園」というCDが数年前に人気を集めましたが、社会人野球版のCDってできませんかね? 各社のオリジナルが多いので版権の問題があるかもしれませんが、まとめて聞いてみたいんですけど。

それでは、また次回です。
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11日に国立で行われた壮行試合を終えて、いよいよ五輪モードに入るU-23代表となでしこジャパン。壮行試合では明暗が分かれてしまいました。

なでしこジャパンは宮間、大儀見、澤と決めるべき人がゴールを決めて3-0でオーストラリアに快勝。90分通して大きなピンチに見舞われることもなく、ずっと流れを支配しとおしていたように見えた人が多かったのではないでしょうか? その一方で男子のU-23代表は最後の最後に追いつかれて1-1でニュージーランドとドロー。決定機をことごとく逃しているし、失点のきっかけになったミスなど不安山積みと言う印象が強かったようです。

さて、なでしこもU-23もオリンピック代表になれるのは18人(バックアップメンバーを含めれば22人)。ワールドカップよりも少なくなるわけで、限られた人数で勝利を目指さないといけません。となると、どんな人選をとらないといけないのか? なでしこの場合はワールドカップメンバーを基本にしたようで、サプライズと言えばケガからの回復具合が不安視された丸山香里奈を残したことくらい。あまり驚かれたり、批判が湧き出すことはなかったように思えます。
しかし、U-23では大迫や原口らアジア予選を戦い抜いたメンバーを削り、代表経験ゼロでも今調子のいいメンバーを起用してきました。で、壮行試合での1-1、シュートミス連発、ピンチ連発・・・なんてことになると、「○○がいれば」なんて事を言い出す人たちが続出してしまうかもしれません。なでしこのような誰でも納得できるメンバーを選べる可能性が低いと言うなら、AKBの選抜総選挙のようにファンが18人を選ばないといけないでしょうね。オーバーエイジはどうするか、所属チームへの影響をどう考えるか、ファンならば意外と心得た人選をできると思います。それに、それで負けても、陣営が選んだときよりも受け入れられるでしょう。現実離れしていることでしょうけど、考えてみてもいいでしょうね。

それでも、ロンドンは選ばれた18人で戦います。まずは、このメンバーに期待を託しましょう。

それでは、また次回です。
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EURO2012終わりました。スペインが圧倒的な強さをみせつけて、大会初の連覇を達成しました。しかし、この決勝に物言いがつけられているんです。

スペインの相手はイタリア。「悪童」バロデッリ(共同通信の記事では「バロデリ」って表記しています)を中心にした脱カテナチオを旗印に攻撃重視のサッカーを繰り広げて決勝まで勝ち上がりました。この組み合わせならば4-3くらいのスコアになってくれればいいなって思う人もいたでしょう。しかし、ふたを開ければ4-0とスペイン圧勝。イタリアで目立ったのは疲れて重くなった動きのみ。そう、休養期間が短すぎたことが惨敗の要因と見る人が結構いるんです。中2日で決勝は早すぎるというんです。ワールドカップなら中5日か6日、つまり1週間前後しっかり休ませて決勝に望ませています。もしかしたら、イタリアの敗因を休養期間の短さに求めている人たちはワールドカップ以上のレベルと言われる大会には決勝への準備期間もワールドカップ並みに必要だと思っているかもしれません。わからなくもないです。でも、「大人の事情」が許してくれないのではないでしょうか? 次のシーズンに向けての補強計画が着々に進んでいくだろうし、ありえないかもしれませんが、EUROで自分の国が勝ち進んだおかげでオリンピック代表を選ぶ行程で滞っているところが生じているなんてところもあるかもしれません。

ただ、なんだかんだ考えても、どんな条件であっても勝ち抜ける力をもつことこそ、最高のチームに近づける条件だと思います。チーム全体の層の厚さなり、共通理解なり、体力的なことを云々するより前に大事にしないといけないポイントだってあるはずです。今回はスペインが自分のサッカーを思い切りやり切れたからこそ優勝できたのだろうと思います。体力を回復できたからだけでは優勝できないでしょう。

オーバーエイジの制約こそありますが、そんなスペインはEURO優勝メンバーを惜しげもなくオリンピックにも投入すると言います。どれだけ自信と言うか、本気でいられる気持ちになっているんでしょう。日本が初戦であたるだけに、ただただ驚きです。

それでは、また次回です。
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