日程の都合とはいえ、今年のJリーグで不思議なことが起ころうとしています。浦和レッズが2週間の間に2つのタイトルを取ろうとしているんです。

今年はクラブワールドカップに開催国枠の代表としてJ1優勝チームがある程度のゆとりをもって臨めるようにと、例年から日程が変更されました。J1は昨年より3週間ほど早い11月3日にレギュラーシーズンが終わり、その後前後期の優勝チームと年間成績上位3チームによるチャンピオンシップが12月初めまで続く日程です。そしてナビスコカップから大会名が改められたルヴァンカップは例年より2週間以上早い10月15日に終わりました。このからくりのおかげで、レッズの珍事が起きようとしているわけです。レッズは15日にルヴァンカップ優勝を決め、その翌週の22日にはセカンドステージ(後期)優勝をあわや決めるところまできました。22日に優勝を決めることはなくても、29日にも優勝が決まる可能性が残っているわけです。

Jリーグの日程はいろいろと論議がありました。天皇杯の終盤までチームによってリーグ終盤から3週間も空いてしまうとモチベーションと体調の維持が難しくなると、論議が起こりました。来年は前後期制が撤廃されるため、この問題は起こりにくいかもしれません。ただ、ACLやワールドカップ予選などの代表日程とどう折り合いをつけるかという問題は付きまとうことになりそうな感じもあります。選手たちがベストを尽くせるようなことを期待します。

では、また次回です。
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バスケットボールのBリーグが先月22日にスタート。3週経過しましたが、観客動員は先細りすることなく、これまでのNBL、bjリーグと比べても多くなっているとか。

何度かここで触れていますが、日本バスケットボール協会が日本リーグをプロ化していく中、一部のチームが協会のやり方に反発して日本リーグを脱退し、bjリーグができました。私が考える中でこの分裂劇がプロレス団体の分裂のように見えていました。はじめは力道山の日本プロレスが全日本と新日本に分裂したように見えましたが、それよりも全日本とノア、新日本とUWFが分裂したような不満分子の分裂みたいなものに見えてきました。

そんな分裂状態が奇跡的に回復してBリーグが誕生しましたが、プロレスのようにまた分裂しないようにするためにどうすればいいのかを考えないといけません。日本プロレスは力道山がなくなってからしばらくして、公金横領で日本プロレスから追放された豊登がアントニオ猪木らを引き抜いて「東京プロレス」を立ち上げ、分裂状態になりました。しかし、長続きはせず選手たちは日本プロレスに戻るか、TBSが中心になって設立した新団体「国際プロレス」(これも日本プロレスを脱退した人達が関わっていましたが)に移るかのどちらかになりました。猪木は日本プロレスに戻り、ジャイアント馬場とのBIコンビで日本プロレスに活気を取り戻しました。その後また大きく分裂してしまいますが、BIのような実力も人気も伴うような象徴的な選手がいたからこそ息を吹き返すことができました。

BリーグにもBIのような象徴的な存在が現れるべきだと思います。NBA経験者の田臥選手のような人がBIのようにリーグを引っ張ってもいいです。Bリーグで育った選手たちがファンに愛されるようになってもいいでしょう。2度とああいう分裂を繰り返さないような努力を業界全体、ファンと連携して進めてほしいですね。

では、また次回です。
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10月2日にフランスのシャンティイで行われた競馬の凱旋門賞。日本から参戦したマカヒキは16頭中14着に敗れ、また世界の壁を感じる結果になりました。そして、このレースから日本国籍の馬が参戦することを条件に海外競馬の馬券が発売されるようになりました。

ただただ見て、健闘を祈るしかなかった海外競馬の馬券が買えるようになったことから、日本独自の数値ではあれオッズは出るし、最終的には払戻金も日本円で示されます。ちなみに3連単の配当は38万円ほどになりました。テレビ中継のゲスト解説を務めた武豊騎手は「配当が円で出るなんて不思議ですね」なんていっていたくらいです。世界基準に追いつくためには必要なことかもしれませんが、日本と多少なりルールが違う外国の競馬に対してJRAが馬券を売り出すというのは何とも違和感があります。ネット限定というのもまた違和感が。「日本の馬を軸にして馬連総流しだ!」とマークシートを記入しようとしたけど、競馬場や場外馬券売り場の人に「凱旋門賞の馬券は売ってませんよ」と言われたファン、かなりいたと思います。

世界基準に追いつくためには、馬を海外に送るための体制づくりも必要かもしれません。ある程度の渡航補助金や検疫をスムースにできる方法の確立などいろいろ対策があるでしょう。それが先決だと思いますが、それに一定の目途がついたから馬券発売に至ったということでしょうか? そうならば、売り上げがどのように分配されるのか(開催本国にどれだけ分配されるかなど)というのも明確にしてほしいです。いつか、違和感はなくなる時が来るでしょうが、誰もが受け入れられるような制度を確立してほしいです。

では、また次回です。
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大相撲秋場所で豪栄道が日本出身者として20年ぶりの全勝優勝を果たし、このあとに行われた秋巡業はかなり盛り上がっているようですね。まいた種が実を結んだと言っていいでしょう。

モンゴル出身者が今以上に幅を利かせていたころ、「モンゴルの壁を破るなら沢井か萩原だ」なんてよく言われてました。沢井というのは豪栄道の本名、萩原は稀勢の里の本名で、幕下の頃までは特別に四股名をつけずに土俵に上がっていました。テレビやラジオの番組で大相撲をテーマにした投稿を募集すると、当時奮闘していた関取よりもこの2人の名前がよく挙がっていました。彼らののびしろがまだまだあると感じられるようなファンがたくさんいるからなのか、単に日本人関取がモンゴル人より劣っていただけなのか、理由は断定できませんが、彼らのポテンシャルには誰もが気づいていたと言うことでしょう。それが新たな局面を導いてくれるのかもしれません。

きっと2016年は大相撲の世界でターニングポイントになるかもしれません。それを決定づけるためにも、11月の九州場所では豪栄道の綱取り、稀勢の里の奮起なども期待したいですね。日本人横綱にこだわるつもりはありませんが、才能豊かな力士たちが土俵で熱闘を繰り広げることを期待して、より多くのファンが集まることも期待します。

では、また次回です。
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