26日、広島が地元でセリーグ3連覇を決めました。セリーグで3連覇を果たしたのは巨人以外では初めてだったとか。パリーグでは南海西鉄阪急西武とリーグで一時代を築いたチームが3連覇を経験しています。南海西鉄はリーグ創生期から昭和30年代前半にかけてライバル同士として一時代を築いたし、阪急は昭和40年代前半、西武は昭和の終わりから平成にかけて黄金期を迎えた事を考えると、巨人含め3連覇というのはリーグで一時代を築くことの証かもしれません。

大物選手をFAで迎え入れて強くするわけでなくコツコツと若い力を育て、メジャーである程度の実績を残した人でなくドミニカの志ある若者を送り出すと言う風に、地に足をつけた強化法が結実したからと言えるかもしれません。サッカーでも大物選手を何十億円ものお金を使って獲得してチームを一足飛びに強くするのではなく、ユースなどの下部組織からのたたき上げを優先的に起用してチームをコンスタントに強くしてリーグ屈指の強豪になるチームがあります。コツコツと育てるとチームの根底を流れるようなものが簡単に揺るぐことがないものになってくるものだと思います。広島にもそういう揺るぎないものがあるかもしれません。

今度はクライマックスシリーズ。どのチームが進んでくるかわからない状況ですが、昨年は横浜DeNAに下克上を許してしまいましたから、今年は絶対に突破したいという思いがあるでしょう。そのあたりを感じつつ、楽しみにします。

では、また次回です。
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テニスの全米オープンの女子シングルスで日本選手として初の優勝を果たした大坂なおみ選手。業界的には大坂選手のメジャー制覇は時間の問題と考えられていたし、もっと言えば男子の錦織圭選手よりも大坂選手が先になるのでは…という見方もありましたから、驚きよりも遂に来たかという待望感の方が強いかもしれません。ただ、素人的にはメジャー制覇が日本人初という事実の方に強い反応があったからか、物凄いフィーバーになりましたね。

2014年の全米オープン男子シングルス決勝で敗れた錦織選手の場合、前々から期待があったからか、メジャー大会の決勝進出が史上初であっても帰国後の騒ぎは尋常でないと言われるほどではない、想定の範囲内という印象がありました。しかし、大坂選手の場合は今年に入って躍進している感じがあるとしても、前々からの期待があっても優勝ということで想定の範囲以上の騒ぎぶりになったかもしれません。大坂選手と所属契約を結んでいる日清食品が5月に放送したテレビCMではありませんが「大坂、半端ないって!」という心境でしょうか? 大坂選手の帰国後初戦となる大会は3000人のキャパシティしかない会場だったとはいえ、チケットの争奪戦が物凄いものになり、大坂選手が出場する日の当日券を求める人の行列が早朝から出来ていたとか。これまた「大坂、半端ないって!」ですね。

伊達公子さんが現役復帰宣言したとき、若い女子選手の力が伸びていないことを心配していました。高いレベルの技術はあってもフィジカル面、メンタル面の成長が伴っていないという点が特に気になっていたようですが、大坂選手の出現でこの閉塞感を打破できるようになればいいでしょう。ポジティブすぎるサーシャコーチの指導法が上からたたき込むような昔ながらの指導法を見直すきっかけになるかもしれないし、カロリーとお金がかからなければいいという食事の考え方も変わるかもしれません。

「テニスの王子様」のおかげでテニス人口が増えたと言われてしばらく経ちますが、今度は「錦織に憧れて」「大坂なおみみたいになりたい」という思いをもってテニスを志す人が増えて、日本のテニス業界が本当の意味で盛り上がるようになることを期待したいところです。

では、また次回です。
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9日から大相撲秋場所が開幕。御嶽海の大関昇進が叶うのか、横綱・稀勢の里が復活を果たせるか、興味がつかないところですが、11日(3日目)にハプニングが…。

この日は接戦続きで物言いがつく取組が続出し、本来なら午後6時に終わるはずの結びの一番が6時4分に終わるような状況でした。そんな中、横綱・大関陣が登場する幕内後半の勝負審判長を務めた元水戸泉の錦戸親方がまさかのことを…。土俵上での審議が終わって「ただいまの協議についてご説明します」と錦戸親方が話し始めますが、なぜか物言いの対象になった取組と関係ない力士の名前を挙げてしまい場内は騒然。マイクを差し出した呼び出しが指摘したため親方はすぐに訂正して事なきを得ましたが(対戦していた力士と同じ部屋の力士の名前を間違えて出していた)、その後にもまた物言いがつく取組がでてまた錦戸親方がマイクを持ちます。そうすると観客から「水戸泉ガンバレ!」とまさかの声援が飛びました。

大相撲の物言いというのはサッカーのVARみたいだとここで以前話しましたが、VARと違うのはどういう結論になったかを映像で見せてレフェリーがジャッジのポーズを示すのではなく審判長の親方が説明するところ。だからわかりやすく話さなければいけません。親方によっては単に「行司の軍配はAを優位とみて挙げましたが、同体ではないかと物言いがつき、協議の結果、軍配通りAの勝ちとします」とせずに「Aの手がつくのとBの足が出るのが同時だったのではないかと物言いがつきましたが、Bの足が出るのが早いとみて軍配通りAの勝ちとします」と説明するくらい。審判長になってまだ経験が浅い錦戸親方だったから緊張して頭の中が混乱していたのかもしれませんが、今回の経験をいろいろな意味で糧にしてもらいたいところです。

では、また次回です。
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ジャカルタアジア大会が2日に終わり、競泳の池江璃花子選手がMVPに選ばれました。当初はスポンサーが見つかる目途が立たないからMVPを選ばないとしていましたが終了数日前に方向転換。既に帰国していた池江選手はプライベートで外出中だったところに連絡があり急遽ジャカルタに渡ると言うドタバタがありましたが、大会前に立てていた目標が大体達成できたことについてはホッとしていたようです(MVP受賞と共に参加全種目での金メダルを目標としていましたが、リレー2種目で銀メダルだったため完全達成とはならず)。

さて、アジア大会と各種目のアジア選手権では参加可能な国の範囲が違っているため、「本当にアジアナンバー1と言っていいの?」と疑問を抱く種目があります。特にわかりやすいのはサッカーではないでしょうか。アジアサッカー連盟にゴリ押しで加わったと言われている経緯はありますが、各カテゴリーのアジア選手権やACLで常に上位を占めるオーストラリアがいないなら日本が男女とも決勝に残れるのは当然で、オーストラリアがアジア大会に参加できていたら日本はどうなっていたかわからないと思う人がいても不思議ではありません。そういう意味では来年行われる男子のアジアカップと女子のワールドカップが真価を問われる大会になるかもしれません。男子のアジア大会はいわゆる東京オリンピック年代の戦いになのでアジアカップは話がちょっと違ってくるかもしれませんが、女子の場合はワールドカップとオリンピックと同じようにA代表の真剣勝負。特に女子は本当のアジア最強はどっちだという課題が見え隠れしてくるでしょう。一応、昨年の女子アジアカップは日本が制していますが、本当に強いのはどっちだという興味はもてますね。

他の競技でもオーストラリアがアジア大会に参加していたら…というところがありそうですね。例えば、競泳だったらパンパシフィック選手権でしのぎを削ったメンバーがまたアジア大会で対決と言うこともあり得ますし。それはともかく、8年後に行われる次の次のアジア大会は名古屋で行われるとのこと。東京オリンピックの6年後にまた大きな盛り上がりがやってくると思いますから、こちらも楽しみにしましょう。

では、また次回です。
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