6日にパラリンピックが終わり、東京2020大会が終わりました。選手・関係者にコロナ感染がいくらかありましたが、すべての競技をやり遂げることができたのはよかったかと思います。1年遅れになったからチャンスを逃した人も、逆にチャンスをものにした人もいました。これも東京2020だったからという現象だったかもしれません。

オリンピックはもちろん今回はパラリンピックでもテレビ・ラジオの生中継が手厚く行われました。パラリンピックはこれまでNHKが独占的な放送権を取得しスカパー!がサブライセンスを取得して(2012年ロンドン大会から2018年平昌冬季大会まで)放送していましたが、今回の東京2020大会についてはスカパー!でなく民放キー局がサブライセンスを取得したため地上波の放送時間が飛躍的に伸びました。そしてNHKはAMラジオでの生中継を初めて実施。オリンピックよりやや少ない程度の放送時間を確保しました。自国開催だからできたといえばそれまでですが、パラスポーツに今まで以上に触れられたことは確か。特にラジオの実況を聞くと健常者の競技とそん色がない迫力を感じました。

テレビで魅力を感じられた人が多くなれば、オリンピックだから注目されるのと同じようにパラリンピックだから注目されるという競技が増えてくるはずです。おそらくこれまではボッチャだのゴールボールだの言われても「なにそれ?」と聞き返し、見ても「どこがおもしろいかわからない」と思ったかもしれません。でも、毎日のように生中継を見れば少なくとも「次のパラリンピックが来たらまた見よう」という気持ちになれたかもしれません。その一方で、もっと見たいという視聴者の欲求を満たしてくれるためにCSでもいいから定期的にパラスポーツの中継をする時間を確保してほしいです。では、また次回です。
[Web全体に公開]
| この記事のURL
昨年2020年は牡馬・牝馬両方の3冠馬の誕生や芝のGⅠでの国内最多勝利記録更新など快挙に沸いた中央競馬。コロナ禍で無観客開催が半年以上続いたにもかかわらず、スターホースの活躍やネット投票の急速な普及で、馬券の売り上げは前の年とほぼ同じという盛況ぶりでした。そして今年2021年は「ウマ娘プリティダービー」のおかげで盛り上がりが続いているようです。

スマホゲームやアニメで盛況の「ウマ娘」。競走馬を擬人化した美少女が競馬場でレースを繰り広げています。登場するキャラクターは主に平成に活躍した馬を擬人化しているようですが、昭和の馬たちもいくらか登場しています。マルゼンスキー、シンボリルドルフといったところで、やはりお姉さんキャラとして登場しているみたいです。年上好きというわけではありませんが、できることならもっと昭和の馬にも登場してほしいなと個人的には思っています。

実際の競馬の歴史の中ではマルゼンスキーとシンボリルドルフの間まで7年ほどあります。この7年には多くの馬が活躍しています。牝馬ながら3200mの天皇賞で逃げ切ったプリティキャスト、シンボリルドルフの前に3冠を達成したミスターシービー、母馬としても多くの名馬を残したダイナカール…。マルゼンスキー以前なら76年のクラシックをにぎわせたTKGならぬTTG(トウショウボーイ・テンポイント・グリーングラス)もいるしもちろん怪物ハイセイコーも。もっと遡れば世界挑戦のパイオニアと言えるスピードシンボリ、ハクチカラ、タケシバオー、そしてJRA発足後初の3冠馬シンザン。スピードシンボリやシンザンはヨボヨボのおばあさんキャラとして登場するかもしれませんね。それはともかく、キャラから実際どんな馬だったかを知って競馬の歴史を学ぶ温故知新で競馬の深みを味わうのもいいかもしれません。では、また次回です。
[Web全体に公開]
| この記事のURL
22日に福岡県の小倉競馬場で行われた第56回テレビ西日本賞北九州記念(GⅢ)で熊本生まれのヨカヨカが優勝。熊本生まれの馬が中央競馬の重賞で優勝するのは初めてということで、翌日のスポーツ各紙はこの快挙を競馬面で大きく取り上げたようです。

競走馬の生まれ故郷である生産牧場は北海道に全国の9割が集まっていますが、他に青森、茨城、鹿児島、宮崎、熊本の各県などにあります。かつては千葉県成田市の下総御料牧場周辺が全国屈指の馬産地になっていましたが、成田空港建設をきっかけにこれらの牧場が北海道に移転したために馬産地が集中したと言われています。岩手県の牧場からは戦前ダービー優勝馬が何頭も生まれたし、茨城県生まれの馬が平成最初のダービー馬になっていますが、昔ほどの勢いはあまりないかもしれません。

一方、鹿児島、熊本、宮崎の九州各地では引き続き競走馬の生産が継続されていて鹿児島生まれの馬には重賞優勝馬もいます。しかし、熊本からはなかなか重賞優勝馬が生まれませんでした。そんな中でのヨカヨカの快挙です。地元の熊本日日新聞も大きく取り上げられています。
「ヨカヨカ」熊本産初のJRA重賞制覇 競馬・北九州記念 | 熊本日日新聞社 (kumanichi.com)
ヨカヨカは2歳でデビューしたころから注目されていました。北海道うまれの馬を相手に新馬戦を勝ち、オープンクラスのレースに牝馬としてはかなり重い57kgというハンデを背負わされながら勝利をおさめたことで熊本生まれ初の重賞制覇への期待が高まり、競馬メディアはヨカヨカがレースに出るたびに特集を組みました。熊本といえば地震から5年という節目を迎えました。そんな年に重賞制覇を果たしたわけですからメモリアルな意味合いが強くなるかもしれません。

今年はソダシが白毛馬として世界初のクラシックウィナーになって話題になりましたが、ヨカヨカの活躍も更に注目されるかもしれません。では、また次回です。
[Web全体に公開]
| この記事のURL
前線が西日本に居座り雨が降り続いている影響で開催日程がかなり狂っている第103回全国高校野球選手権(夏の甲子園)。4試合日を予定よりも増やして大会を進行させようと運営側も躍起になっているようです。また、変異株の流行で新型コロナウイルスの猛威が強まっている中、今回限定の大会規定に抵触して事実上の失格になった学校や失格の要件を満たしていなくても学校側の判断で出場を辞退する学校が現れおり、今までにない大会になっています。

豪雨に振り回されている103回目の夏の甲子園。こうなった原因の一つに高校野球独自のルールもあるのではないでしょうか。それはコールドゲームを宣告できるイニングです。NPBでもメジャーリーグでも5回が終わっていれば試合は成立して、6回以降に雨や風が激しくなって試合続行不能と審判団が判断すればコールドゲームになって勝ち負けが付きます(同点なら引き分け)。そして打点やホームラン、奪三振などの個人記録も残ります。しかし、高校野球の場合は7回まで終わらないとコールドゲームを宣告できないんです。ですから、5回終わって激しい雨が降ったら試合不成立で得点も個人記録もご破算。試合も振出しに戻ってしまいます。中等野球時代の昭和初期には一時5回で成立する通常ルールを適用していたこともあったようですが、現在は7回成立の方をとっています。12日にあった明桜(秋田)-帯広農業(北北海道)は4回、19日の近江(滋賀)-日大東北(福島)は5回でノーゲームになりましたが、近江-日大東北は後攻の近江がリードして5回表が終わっていたので、NPBなどの通常ルール通りで行けば試合は成立して近江の勝ちになっていました。もしかしたら、明桜-帯広農業も5回で成立のルールが適用されていたらもう少し我慢して5回まで終わらせようと審判団が考えたかもしれません。

17日の大阪桐蔭(大阪)-東海大菅生(西東京)のコールド決着を受け、ある著名人が「コールドゲームは教育の一環と考える高校野球の理念に矛盾する。9回まで絶対に試合ができるようにするためには翌日以降(天候が回復した時点で)サスペンデッドにすべき」という意見を述べたそうです。理解はできます。ただ、今回は関係者とマスコミしか会場に入れていませんが、通常の大会は興行の側面もありますし、新学期までの期間を考えると試合をどんどん消化させないといけない事情もあります。そう考えると努力を踏みにじることになってしまうとしても、大会を少しでも早く進めることが大事になるでしょう。そのためにも、試合成立は7回でなくてプロ野球や大学野球同様5回でいいのではと思ってしまいます。では、また次回です。
[Web全体に公開]
| この記事のURL
8日に東京2020オリンピックが終わりましたが、感慨に浸る余裕が特にヨーロッパではないようなんです。日本では昨年の中止を経て2年ぶりの開催になった夏の甲子園が始まってまた違う盛り上がりを見せていますが、ヨーロッパ、特にスペインでは「オリンピックどころではない!」とやきもきしている人が多かったようです。

アルゼンチンから13歳の頃に渡り21年に渡ってバルセロナで成長、活躍し続けてきたメッシ選手がついに離れることになったのです。6月ころから退団か残留かと情報が錯綜していてバルセロナの人たちばかりか、スペイン中の人たちがメッシ選手の動向を見守っていました。それが今月になって退団決定、そして9日にフランスの名門であるパリサンジェルマンに移籍することが明らかになったのです。バルセロナの人たちはメッシ選手を悪く言うことはあまりなかったようですが、手放してしまったクラブに不信感をいだいているらしいですね。メッシ選手は21年に渡ってお世話になったクラブに感謝の気持ちと別れの寂しさがあったか、退団発表の時には大泣きに泣いていたそう。年俸が高すぎてさすがのバルサでも抱えきれなくなったのではという噂もありました。アメリカのメジャーリーグなどにあるような年俸高騰球団に対する「サラリーキャップ」(ぜいたく税)制度があるわけではなさそうですが、高額年俸は大きな負担になったかもしれません。

それに対して移籍先になったパリの人たちは大熱狂。「密」になってしまわないか心配になるくらいのファンが加入会見が行われる会場の近くに殺到したそう。テレビのニュースでもかなり大きく扱っていたそうです。オリンピックが終わったから興味はメッシ一色になっていたかもしれません。秋からのシーズンでメッシはどんな働きをするのか…。今は想像つきません。大谷翔平選手をめぐってアメリカでこれくらいの大きな騒ぎが何年か先に起こるのでしょうか? では、また次回です。
[Web全体に公開]
| この記事のURL

616件中 21~25件目を表示


<< 1 2 3 4 5 6 7 8 9 10 >>