三月が、後一日で終わる。

2011年が始まって、淡々と一月、二月が過ぎていき、三月も当たり前のように過ぎていくと、誰もが思っていた。

しかし、2011年三月に、日本の歴史に残る大震災が起こった。

それから約三週間、自分は普通に暮らし、普通にプロレスが出来ている。

それが、こんなにありがたく、こんなにも申し訳なく思う日が来ようとは思わなかった…

当たり前に生活している時に、苦しんでる人や、原発で戦っている人がいる。

時間が経つと、人間はどうしても気が緩んでしまう。

張り詰めていた警戒を、解く人や、やっていた節電を止めてしまう人もいるかもしれない。

それも、仕方がないと思う。
だって人間だもの。

自分だってつい、電気を消し忘れる時だってあるし、地震のことを忘れる時だってある。
だって人間だもの。

人間は、何時までも張り詰めたままではいられない。

だから、緊張の糸を解く時も必要である。

そんな時に使うのが、自分達でありたいし、プロレスでありたい。

苦しんでいる人がいる、だからといって、皆も苦しんだ気持ちになっていたらいけないと思う。

苦しい時は、「頑張れ!」と言ってくれる人が必要だし、「頑張ろう!」と言える人も必要だと思う。

中国のある紙面には、「今の日本人で、"助けあい"を続けれるのは、だいたい五年くらいだろう」と分析した人がいる。

そんな事はない!と、言いたいとこやけど、確かに鋭いところをついているとも思った。

自分は、聖人君子ではない。
何年も、毎日毎日震災のことを考えていられるか?と聞かれたら、「当たり前だ!」と言える自信はない…

しかし、今は少なくとも考えている。
大したことは出来てないが、ちょっとした節電を気にしたり、何とかプロレスを通じて、協力出来ないかとも思っている。

一人で大きなことなんて出来ない。

人間は、助けて貰わないと生きてはいけない。
間違いだって、失敗だってしてしまう。

そんな時に、助けたり、助けられたりしながら生きて行きたい。
皆が、哀しみ続けてばかりじゃいけない。

無責任でも、「頑張れ!」と笑って言える人も必要だと思う。

そんな人を、プロレスで一人でも増やせることが出来れば幸いだ。

自分に出来る、ちょっとした事で助け合っていこう。やってやれないことはない。

だって人間だもの!
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