願いって叶うものなんですね。

昨日、全日本プロレス横浜文化体育館大会で、特別試合・60分一本勝負、
船木誠勝vs鈴木みのる戦のリングコールをさせて頂きました。
自分は高校生の頃から全日本プロレスのリング屋さんのアルバイトをしていて、
高校卒業後はエスカレーター式に全日本プロレスに入社しました。
“オマエは一体どんなエスカレーターに乗ったんだ、なあ!?”って感じですが、
いわゆる「マット界」デビューは全日本プロレスなのです。
しかしながら入社からわずか一年ちょっとで退社してしまったので、
昨日は22年ぶりの全日本プロレス返り咲きというか、
まあ一日仕事なんですけど、ひじょうに感慨深い一日でした。

今回の船木vs鈴木戦は、船木選手のプロレス復帰戦となった8月30日、
両国国技館大会でのタッグ対決のすぐ後に発表されました。
そのときの正直な気持ちは“コールしてえな〜”。
前回の対戦は94年10月15日、パンクラスのリングで自分がコールしました。
でも、今回の舞台は全日本プロレスのリングだし、
全日本には木原さん、阿部さんって上手いリングアナがちゃんといるし、
まあ、普通に考えたら出る幕ないっすよね。

でも、ひょんなキッカケから「やってくれませんか?」ってお声を掛けて頂いて、
二つ返事すりゃあいいものを、まるで考えていなかったような素振りで、
“えっ!? ミーでごんすか!? まあ、スケジュール的には問題ないすけど…”な〜んて返して、
“もったいぶりやがって、テメエは年頃の少女か、コラッ!!”って感じですね。
でもここで、相手の方の気が変わるといけないので、
その3秒後には“自分でよければ…やらせて頂きます!!”と答えたんですけどね。
今回の機会を与えて下さった方に大感謝しています。

PM3時に会場入りすると、まずは和田京平レフェリーのところへ挨拶に行きました。
自分が高校生バイトの頃のリング屋さんチーフで、
現在もプロレス界No.1レフェリーとしてご健在の京平さん。
「おー、何しに来たの?」
「り、リングアナをやらせて頂きに来ました」
「へー。あっ、オマエ社長になったんだって?」
「はぁ、なったというか、なるしかなかった…あいや、コレ名刺です」
「それはそうと、玉ねぎ食べられるようになったか?」
「いやっ、まだダメです(嫌いな食べ物No.1)」
自分にとって、いくつになっても頭が上がらない、怖くて優しい大先輩です。

進行リハーサル、そして本番では木原リングアナに色々と気を使って頂きました。
この方とは初めて会ってから20年以上経つんだけど、
髪型がちょっとオシャレになったぐらいで、ほとんど風貌が変わっていません。
そういえば、あの頃から“オヤジ”って言われてました♪

記者室を覗くと、やっぱりシリーズ最終戦のビッグマッチだけあって各媒体の記者さんがズラリ!
GK金沢さんや小佐野さん、須山さん、皆さん変わらず優しい人ばかり。
そして奥には大御所・菊池孝さんと門馬忠雄さん!
門馬さんには、出番直前に船木選手の身長・体重が分からず困っていたところを助けて頂きました。
それと、全日本プロレスはGAORAさんでテレビ放映されているので、
撮影クルーの皆さんもほとんど顔馴染みの方ばかり。
お陰で、本番までリラックスした時間を過ごすことができました。
プロレスLOVEを満喫!!

しかし本番前になるとメチャクチャ緊張しました。
もしミスったら、おれの22年間は何だったんだって話ですからね。
なんたって出番は1試合だけ。しかも会場は大盛り上がり、修羅場に登場ですよ。
試合順が進むたびに、トイレに行ったり、タバコふかしたり、
突然クシャミが連発で止まらなくなったりの、いわゆるPP(プチ・パニック)状態。

船木と鈴木、両者のこれまでの軌跡を綴った煽り映像があって、いよいよリングイン。
うわー、リングに京平さんとおれ、二人だけだよー!!
ズバリ言って、、、泣きそう、いや違うな、
目の奥底から何か熱いモノがグワーっとこみ上げてくるような感じ。
おれは今、全日本プロレスのリングの、ど真ん中に立っている!!

(つづく)
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