ども〜〜。新インディペンデントワールド世界Jrヘビー級チャンピオン!大石真翔です。うひひひひ。

や〜。白いベルトを奪って以来、ハッピーな生活を送っています。サワラも喜んでくれてます。

幸せのベルト…という異名がつく日も近いと思います。うひひひひ。


さて。今週土曜日は新インディJrチャンピオンのBF凱旋試合ですが、対戦カードは……石坂鉄平とシングルマッチ。

翌、日曜日に引退試合を控える石坂鉄平(通称へいじ;石坂浩二さんの愛称に由来)の最後のKー3000。そして、(多分)石坂とは最後のシングルマッチ。


なあ石坂よ…。キミとはいろいろあったなあ。


初めてキミと出会ったのはプエルトリコ。第一印象から、ボクはキミの事がキライだったよ。

何か人を不快にする顔。笑顔にすらムカつく人間をボクはキミ以外に知らないんだ。

当時大部屋の一番窓側に居住していたキミの事をアップルと「あの窓ぎわムカつくなぁ…」なんて、陰口を叩いていたのも今ではいい思い出だよ。

少しの間キミの隣に陣取っていたボクは、キミの寝顔に毎夜イラついたものさ。日本に帰りたくなった事もあったよ。(ちなみにボクの寝顔は…モアイ…と言われていたね…)

しかしキミのプロレスは素晴らしかった。ああ、こいつには適わない…。そう思ったよ。元陸上部のクセにむかつくぜ…。そう思ったのも事実さ。


日本に帰ってきてから、二人でみちのくプロレスに参戦したね。

もっとも、キミは1シリーズ先にみちのくプロレスで日本デビューを済ませていたから、キライなキミでも心強かったもんさ。

しかし、このシリーズ…14日間で12試合…。雑用に追われ満足に寝られない中で、キミに対するイライラが日に日に増していったんだ。キミも同じだったんだろうけど……。

千葉に帰って来てからも、キミとはほとんど口を効かない日が続いたね。


しばらくして、旭やカズマ達4期生達が入ってきた。

キミは人一倍後輩達に厳しく接し、人一倍彼らから嫌われていたね。

でもボクはわかっていたよ。キミはあえて汚れ役を請け負ってくれていたんだよね。

ボクはソレをわかっていながら、後輩達と一緒に「アイツ本当にムカつくよな〜。」と言って理解のある優しい先輩役を請け負っていたよ。まあ…しおりんが言うには、ボクの八方美人な性格はすぐに見抜かれていたらしいけどね。


昔からキミはKAIENTAI-DOJOのちゃんこ番だったよね。炊けたご飯をすぐにカクハンしない後輩達によくキレていたキミを思い出すよ。

ボクはソレをからかってキミの事を『カクハン番長』と呼び、キミの真似をして、「(ニヤニヤしながら)カクハンしろぉぉ〜カクハンカクハァァァンっ!!」と遊んでいたら、キミは遂に激怒し……

「オレはおまえらに美味しい米を食べてもらいたいから言ってんだっっっ!!!!」

…ともっともなキレを見せてくれたよね。さすがのボクも「へいちゃん…ごめん。」としか言えなかったよ。

あと、キミは覚えているかな?まだボクらが寮に住んでいた頃の事。

ボクらは二間続きの部屋に住んでいて、その日キミは早くから布団に入って休んでいたんだ。

ボクが本を読んでいたら、キミがいきなりガバッと起きてこう言ったんだ…。

「何で助けてくれないんだよっっっ!!」

…。

聞くところによると、キミは『金縛り』にあっていて、心の中で一生懸命ボクに助けを呼んでいたんだっけね。

…わかるわけないじゃないか。

キミ「枕元に誰かいただろうっ!!??」

…見えるわけないじゃないか。


どれだけ昔を思い出してもキミとのいい思い出なんて一つも見つからないよ。


一度の失敗をいつまでも根に持つキミ。

眼鏡を買い替えたのを誰にも気付いてもらえず、とうとう自分から言いだし、気付けよ!と逆ギレするキミ。

ちゃんこを売っている時の気持ち悪い笑顔のキミ。

生ケツを出して嬉しそうに迫ってくるキミ。



わかったよ。

日曜日に引退記念試合はさせない。

土曜日が引退試合だ。

日曜日はセレモニーだけで勘弁してはくれないか?

1対1でキミと向かい合ったら…無事にキミをリングから降ろす自信がないんだよ。

感傷的な気持ちなんて、ない。ただ昔からキライなキミを、最後に立てない様にしてやりたいだけさ。


へいじよ。

やっぱりボクは、キミが大嫌いだ。
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