ども〜、大石真翔です。

GWが終わりまして、何かGW中にあった事を書こうと思いましたが筆(指?)が進まず、結局この事を書こうと決意しました。


十嶋くにお。


いろんな人のblogで書かれているからもういーや、と思ったけど、やっぱり…ね。

長くなるかも知れないので、斜め読み上等!って事で。



ボクがプエルトリコに渡り、住むことになった高級マンション(!)の一室、通称タコ部屋。

深夜4時過ぎにそこに着いたボクは皆を起こさないように就寝……したと思ったら隣の布団からうめき声がっ!

これが、数ヶ月の間悩まされる十嶋の「寝言」との出会いだった。

そして朝、皆に挨拶をしていると、丸刈りの男が皆に、「起きたら隣にえなり(かずき)が寝てた(笑)」と皆にボクの寝顔を紹介。その男が十嶋くにおだった。

危うくあだ名「えなり」になりかけたが、「サンボ」に回避。


十嶋とは良く話した。

1番印象に残っているのは、まだ身長が伸びきる前だった十嶋が言った、「オレらみたいなチビはシューティングスター2回転くらいしないとダメだよなぁ」「えっ!?出来るの?」「出来ないけどさ」とか(笑)。とにかく、くだらない事とか将来の事、あとくだらない事をしゃべりたおした。

ちょっとやんちゃな生活をしていたアイツは、ボクらよりもオトナだった。そしてアイツの話はとにかく刺激的だった。


ボクは、KAIENTAI DOJOに入らなければ、絶対に出会う事のなかったであろう種類の人間、十嶋くにおが好きになった。


とにかくうるさい。良く言えばムードメーカー、悪く言えば常識知らず。

同期のボクらがハラハラするような物言いをずかずかして、いつも話題の中心にいた。

とある他団体の先輩レスラーは「なんなんだアイツは!」と怒り、またある他団体の先輩レスラーは「なんなんだアイツは(笑)」とニヤつく。

でも、カッコイイんだ、十嶋は。頭の回転がはやくて、いろんな事を知っていて。アイツから教わった事を、数え上げたらキリがない。


同年代の他団体レスラー達からは、あのKAIENTAI DOJO旗揚げ戦、伝説の第一試合の男として尊敬され……ていたがバックステージの十嶋を知ったとたん若干の(笑)の対象になる。

十嶋本人もインタビューで言っていたが、十嶋くにおが引退して寂しい思いをするのは、多分お客さんじゃなくてボク達だ。

アイツにそう言ったら、すぐに慣れるさ、と言っていたが。

でもやっぱり寂しいよ。


プエルトリコの駐車場で一緒にデビューしたのは、ボク、十嶋、ミスター、アップル、お船ちゃん。

いつのまにか、KAIENTAI DOJOにいつもいるのはボクだけになっちゃった。


でもKAIENTAI DOJOは終わらない。


プエルトリコを知らない連中がどんどこチャンピオンになって、こないだは滝澤とトマトがタッグチャンピオンになった。

トマトなんて、二冠王だ。

頼もしくも思い、まだまだボクらも負けてられないって思いもある。


KAIENTAI DOJOの景色が変わっていって、それが当たり前になっていく。


でも、

やっぱり寂しいよ。十嶋、ついでに石坂もさ。


2010年5月4日、大石、JOE対十嶋、雷斗。どうしようもない試合だったけど、最高に楽しかった。もう二期生だけでこんな試合する事ないのかな?って思ったら、試合中に笑えてきた。

十嶋の引退セレモニー。リングに上がったら泣くと思って、ずっと下にいようと思ったけど、いつのまにかリング上にいた。

十嶋の後ろ姿が滲んで見えた。

JOEも泣いてたからよかった…と思ったら、貰い泣きやっ!って怒られた(笑)

最後にリング上で、十嶋になんて言ったかは覚えてない。ありがとう、だったか、ごめんね、だったか。

多分言葉にはならなかったと思うけど、十嶋は「泣くなバカ、ありがとう」って言ってくれた。

大好きなレスラーが引退したけど、そこには大好きな男がいた。


男気があって、江戸っ子で、格好良くて、一途で、馬鹿で、照れ屋で、頼もしくて。


BFに行っても、もう十嶋には会えないけど、ボクの頭の中には、十嶋くにおはずっといる。


じゃーじゃ〜じゃかじゃか、じゃーじゃ〜じゃかじゃか、じゃーじゃ〜じゃかじゃかじゃーじゃー!


じゃーじゃ〜じゃかじゃか、じゃーじゃ〜じゃかじゃか、じゃーじゃ〜じゃかじゃかじゃーじゃ〜!

ずん!じゃじゃずんずんじゃー!ずん!じゃじゃずんずんじゃー!


テーマ曲(いちおうね…)が鳴って、十嶋くにおになる瞬間の顔を、ボクは忘れない。


あう〜〜、なんだか良くわからない文になっちゃった…。

それもこれも、シレっときてシレっと帰っていった、石坂鉄平が悪いって事でどうかひとつ。
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