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最近の傾向として、選手の口から具体的な対戦希望者の名前が聞かれなくなってきている。
特に王者クラスやトップランクファイターに多く見られるが、
「私はプロモーター、マネージャーに指定された選手となら誰とでもやります」
と決まり文句で言われても面白くもなんともない。

昨日、DREAMを主戦場とする川尻達也が講習会を開き、その場で大晦日出陣を宣言。気持ちいいくらいの対戦相手希望を言ってみせた。

川尻が狙うは、グランプリをリザーバーから制しライト級王者となったヨアキム・ハンセン。
二年前に修斗で王座を争った両者だが、まさかの開始8秒での金的アクシデントで試合ならず。あの虚しい空気に誰よりも悔しく涙した川尻の姿が思い出される。

川尻vsハンセンはDREAMで実現すべきスーパーカード(本音は修斗で再戦してほしいが)。
その前に、川尻自らハードルを課せられても構わないと言うのなら、どうせなら修斗の因縁続きで宇野薫と決着戦をしてほしいものだ。

と、選手本人の発言から観る側の期待と想像が膨らみ上がる。これこそ今、格闘技界が生み出すべき好転の流れではないか。

所英男が山本KIDを目指し、秋山が吉田秀彦戦をぶちあげ、青木真也が秋山に噛み付いた。
アメリカではランディ・クートゥアがヒョードルをゴールとしている。

闘う主役たるファイターたちが何事も表で話題を作り、業界を牽引すべし。
対立構造が分かりやすいほど格闘技が面白くなるに決まっている。

皆、川尻のように遠慮なく発言してください。
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