こんばんは。
最近ミルミキサーの話題で持ちきりですが、
「たまには元・レスラーだい」と思われるような話題もしなければ…」と、やっと気付いたので、今回は印象に残っているコスプレの秘話など紹介してみようと思います。

第1回は2004年4月30日代々木第2体育館でやった、ライガー選手のコスプレ。
対戦相手はLLPWアイガー選手でした。
この選手は、試合中に奇声を発して子供を泣かす、とても恐ろしい選手でした。更に、悲しみをエネルギーにして戦うという触れ込みで、私も会見では泣かされました。
http://image.blog.livedoor.jp/sakurahirota/imgs/8/8/88a07093.JPG" width="525" height="800" border="0" alt="88a07093.JPG" hspace="5" class="pict" align="left" />http://image.blog.livedoor.jp/sakurahirota/imgs/9/c/9c8f4e73.jpg" width="480" height="640" border="0" alt="9c8f4e73.jpg" hspace="5" class="pict" align="left" /> ところで、この試合には私の中で一つ懸念事項がありました。
それは“ビッグマッチのコスプレは当たらない”というジンクスです。
まったく過去の試合もひどい有り様でした。
そんなこともあり、この時はコスプレを何にするか、検討に検討を重ねました。

相手を戸惑わせるために、アイガー対アイガーで行こうか?
相手がキャラ者だから、自前のチャイナ服で行こうか?
LLPWつながりで神取選手のコスプレにしようか?

私は悩みました。
そして考えました。
アイガーは悲しみをエネルギーにする…。
悲しみに勝つには怒り…怒り…怒りの獣神・ライガー!!
しかもアイガーとライガー、ちょっと掛かっているし。

でも、不安材料も出てきました。
ライガーさんは雑誌で見る限り、けっこう怒りっぽい感じがしたので、無許可でコスプレしたら、後日紙面などで、

「そういえば、どこぞの女子レスラーが俺のマネしてるみたいじゃねぇか、えぇ!?フザけんな、オエ!アイツ、ブッ殺してやるよ!」

などとキレられるんじゃないだろうかという不安です。

結局、暑さ対策(ビッグマッチの照明は暑い!)や相手との相性、ライガーさんに怒られる怖さなども加味して、最終的に“コスプレは入場のみ、試合が始まったらコスプレは脱ぐ”という方法をとりました。当日、リングに上がって何とも不自然にライガーコスプレを脱いだのは、こんな諸事情(特に3つめ)があったからなのです。

コスプレが決まれば早速製作に掛かります。
製作にあたって私がまず最初にするのは、資料集めです。
専門誌などを読み返し、なるべく選手の正面・全身・後ろ・ガウン等の写真を探します。
ビデオを借りる時もありますが、映像だと昔のコスチュームが多いので、資料にならない事のほうが多かったです。
写真もなく、分からないところは想像で作ります。
ライガーさんの場合、お尻の資料がありませんでしたので、そこは想像で作りました。

縫う段階で苦労したのは、ズボンにたくさん色の切り返しが入っていた点です。
自分の場合、まずベースになる色でズボンを作り、その後バラして、他の色生地を繋げて行くので、ライガーさんの場合、まずベースの白のズボンを作り、そこに赤などを縫い合わせていきました。

ちなみに、ほとんどのコスプレが股の部分で生地が交わります。
試合中よく股から破れていくのはこのためです。
http://image.blog.livedoor.jp/sakurahirota/imgs/e/9/e9a6bb2b.jpg" width="352" height="288" border="0" alt="e9a6bb2b.jpg" hspace="5" class="pict" align="left" />

次に苦労したのはマスクです。
私はTシャツをベースにマスクを作るのですが、ライガーさんのは色の切り返しも柄も細かくて大変でした。

Tシャツは生地の素材があまり伸縮しないため、生地を縫い付けると、つっぱったり、ビロビロになったりしてしまいます。そして被る頃には、縮んできつかったり、目・鼻・口の部分がずれることがほとんどです。

ライガーマスクも例外ではありませんでした。
でも、カツラはすんなり出来ました。前から持っていたロングウェーブカツラを、マスクのてっぺんに内側からちょっと縫い付けて、もしゃもしゃっと毛を出したら…それだけで激似。

後はガウンの肩部分をダンボールで作って布を張って垂らしてマントにしました。
結局、コスプレ作りは約3日、正味10時間ほど。製作費用¥3、000弱で完成しました。

出来栄えは完璧。
入場シーンなど、本人様にしか見えないほどの完成度でした。脱ぐのは、ちょっともったいなかったかなぁ…。

ちなみに、こんなに考えたコスプレなのに、
周りからは「なんでライガーだったの?」と、嫌という程聞かれ、
私はその度に「アイガーは悲しみがエネルギーで…」と、1から説明しなくてはなりませんでした。

そして試合後は、ライガーさんご本人の耳に入るのをビクビクしていましたが、幸いにも全く波風は立ちませんでした。
でも、数週間後、「いかレスラー」の試写に行った時、後ろの席から

「そういえば、今日ライガーさんは?」
「わかんねぇけど、来れなかったんじゃねぇ」

という会話が聞こえ、ビクッとしました。
代々木大会からまだそう経ってないこのタイミング、もし来ていたら、即座に振り向き挨拶…というか謝罪するべきか。いや、本人無関心だったら、墓穴を掘りかねないので、ここはシカトしておくべきか。
帰りの道中、どちらを選択するべきだったか、無駄に悩んでいたものです。

というわけで、過去を振り返る女・広田が紹介したコスプレ秘話。
好評ならば、変則的に続けていこうと思っていますので、お楽しみに。

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