★2006.11.17新宿FACE

この日のOZアカデミーは「〜THE WIZARD OF OZ〜（OZの魔法使い）」と題した、業界初の条件をつけた前代未聞のシングルベルトを新設し発表。
この日より初代女王を決める「女王誕生」総当リーグ戦をスタートさせた。

「業界初」というのはそのベルトに設定された「挑戦資格」である。

当時女子プロレスは団体乱立時代。
誰がどの団体のチャンピオンかわからない、そして本当に強いのが誰だかわからない程様々なベルトが設立され、次々と団体の領域を超えたチャンピオンが誕生していた。

その中で、OZアカデミーはあえてベルト新設を発表。

しかしこのベルトには、当時の業界常識の全くの逆を行く、まさかの「挑戦資格」を付けた。

■挑戦資格【その１】
OZアカデミー正式メンバーである事。

当時のOZは、カルロス天野、永島千佳世、ダイナマイト関西、西尾美香（欠場中）そして尾崎魔弓の5人が正式所属。
勿論、この条件からいうとこのメンバーの中からチャンピオンが決まるはずだった。

しかし尾崎魔弓は、タイトル設立記者会見に勝手にアジャコングを連れて来場。

他のメンバーの同意も得ないまま勝手にアジャコングの正式入団を発表した。

尾崎「このメンバーでやってもつまらないし、この3人に勝って自分がベルトを巻いても何の価値もない。それじゃやる意味がないでしょ。だから勝手に決めたの。正直、もっと感謝してもらえるかと思ったよ。ホント今のOZメンバーには何の興味もないね」


この尾崎魔弓の勝手な行動が、OZアカデミーを一気に分裂させ、尾崎魔弓はアジャコングという最強のタッグパートナーを手に入れた。

つづく