今日は、皆様にご報告しなければいけない事があります。



私、不田涼子は、2012年3月31日をもちまして、現役生活から引退する事を決意致しました。



3歳でテニスを始め、世界のトップになる事だけが、
成功だと思って頑張り続けてきました。



しかし19歳の時、怪我をし、当時は何故、私だけが?とか、もし怪我をしてなかったら?とか、など…いつも頭の片隅から離れる事はありませんでした。



怪我をしてからの数年間は、痛みの中で自分の求めるパフォーマンスが出来ない事に苛立ち、悔しくて、悔しくて、そんな自分がまた嫌で、数えきれない程の涙も流しました。



しかし長い間、悩み考える事によって様々な事を違った角度から見られるようになった事も事実です。



何も考えずに、ただ真っ直ぐ走り続けてきた20年。
今から思えば、怪我をした事で、初めて立ち止まり、困難な現実に正面から向き合い、多いに悩み苦しんだ事は、私自身を大きく成長させてくれるキッカケとなりました。



そのような日々の中、かねてより一度、しっかり勉強をする時間を持つ事が自分にとっては必要だと思っていた事もあり、大学に行きたいという気持ちが強くなってきました。
そしてこの度、受験をし、同志社大学に合格する事が出来ました。



手術後はゼロからのスタートでしたが、グランドスラムやWTAツアーの舞台にも再び戻る事が出来、また、日本代表にも選出され、日の丸を胸にプレーをし、メダルを日本に持ち帰れた事は私の誇りです。



私にとって、色んな事があった長いテニス人生でしたが、ここでピリオドを打つ事に、何一つ悔いはありません。



今春より、新しいスタートを切りますが、これから先もテニスをはじめ、スポーツに関わっていきたいと思っています。



最後になりましたが、
スポンサーの皆様、コーチ、トレーナー、主治医の先生、両親をはじめ、私を陰で支えてくださった方々。
そして何より、いつも熱い応援をしてくださったファンの皆様。
本当に長い間、ありがとうございました。
テニスを通じ、皆様に出逢えた事が私にとって何よりの財産です。



これからも笑顔を忘れず、自分らしく歩んで行きたいと思います。



またいつかどこかで皆様にお会い出来る日を楽しみにしています。






本当にありがとうございました!!!!!


2012年3月6日


with love,


不田涼子
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