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しばらく山梨にも帰ってなかったので、試合後俺は母達と一緒に山梨へ帰った。
翌日、お盆に行けなかった墓参りに行く事に。
二年前に亡くなった祖父とは運命を感じる出来事がいくつかあった。
二年前の夏、アメリカ遠征中だった俺は神戸ワールド記念ホールの試合に出場する為に一時帰国した。
四日間の日本滞在だった。
帰国した翌朝、体調を悪くしていた祖父が他界した。
悲しい不幸だったが、アメリカに居たらお別れも出来ない。
俺は最後のお別れをするチャンスを作ってくれたのだろうと思い、前夜祭パーティーを蹴って山梨に帰った。
俺は祖父の顔を見て、俺のプロレスを観るのを楽しみにしてた祖父の為にもアメリカで頑張ると心で誓った。
それからアメリカに帰り、俺は日の丸を背負って闘う事に。
今までは感じた事の無い愛国心が芽生え始めたのだ。
そして。
前回のホールから、コスチュームに日の丸を入れ始めた。
日の丸の下には『我道驀進』の言葉。
言葉を考えてる時、なぜか『我』という言葉をどうしても入れたかった。
理由はわからない。
他の候補に、我日本製、我日本魂、我日之丸戦士など。
色々候補が上がったが『我道驀進』が頭に思い浮かんだ瞬間、『これだ！』と直感で決めてしまった。
話が飛んだが、墓参りに行った時。
普段は気付く事のなかった銅像に気付く。
下に書いてある言葉は、祖父からの『読みなさい』というメッセージに感じた。(写真)
つまり、姉と母が浜松まで観戦に来たのも祖父の意志かも。
両親の父、つまり二人の祖父にはいくつか共通点があった。
特に驚いたのは、誕生日が同じ2月11日だったのだ。
その日は建国記念日。
だから二人の祖父は愛国心が強かったのかな。
『我道驀進』
この言葉は、今は他界した二人の祖父が俺にプレゼントしてくれたのだろう。
魂は俺の心で生き続ける。
日頃から、ご先祖様や家族には感謝の気持ちを忘れずにしよう。
そして、JAPANにも感謝。
ありがとう！
鷹木信悟
