昨日は本当に楽しかった


サスケさん

ＴＡＫＡさん


みちのくの先輩


先輩と言うより、みちのくでレスラーになった俺としては、他の団体の先輩レスラーとは違った感情を持ってしまう…



ＴＡＫＡさんにプロレスを教わり、鍛えてもらいデビューした


みちのくドライバーを初めて受けたのも俺



基本的に練習生時代はいつもＴＡＫＡさんの技の実験台


練習中に偶然生まれたのがみちのくドライバー


今ではＴＡＫＡさんの必殺技


「お前がみちドラを最初に受けたんだよな」


ＴＡＫＡさんが覚えくれてる事が嬉しかった




サスケさんにはもっと深い思いがある



当時、サスケさんはみちのくの社長



俺は、ただの練習生



頂点と底辺の関係


サスケさんの付き人をしながら


プロレス界のしきたりを教わった


サスケさんはとにかく厳しい人で


毎日、サスケさんと会うと小刻みに体が震えてしまう程怖かった


それが、デビューした途端、コロっと優しくなった



サスケさんの教育方針で、厳しく厳しく育てて、それに耐え抜きデビューした奴だけ可愛がるというものだったらしい


お陰て、辛い思いも数えきれない程して精神力を鍛えてもらった


その時代があったからこそ、今の俺があるのは紛れもない事実



デビューして15年


未だにサスケさんと会うと練習生時代にタイムスリップしてしまう


昨日も「そんなに気を使うな！」と逆に注意されてしまう程…



でも無理…


体が勝手に動いてしまう



そして緊張してしまう


でも、その緊張感が心地良い


先輩後輩の関係は、一生変わらない



俺はサスケさんの前では永遠に練習生





でもそれが良い



ずっとそうでいたい