埼玉県は蕨市



19:30startの某興行にて



【ASUKA PROJECT選手権試合】



☆新井健一郎/王者 vs 鈴木心/挑戦者










まぁ、こんなこと自分でいうのもなんですが



新井健一郎くらい乗り越えてくれないと、団体として上に行けませんよってに



てことで明日の挑戦者さん、がんばって！




















最近のファンの方には、ピンと来ないだろうけど



デビュー当時のオレって、映画のトラック野郎から抜け出してきたかのような男臭さ満載のキャラで試合しててね



でも実は、そのころのオレって



トラック野郎の映画を一本も観たことがないわ



実は車よりもバイクの方が、断然好きだわ



だから免許もバイクの、それも原付きのしか持ってないわで





「いったいそんな奴のどこがトラック野郎なんだっ(怒)！」





て、話なんだけど(笑)



確かこれは2度目の日本逆上陸を果たした、1999年の4月ごろのこと



なんと、そんな偽トラック野郎をいけしゃ〜しゃ〜と何食わぬ顔で演じていたオレに



本物のトラック野郎しか読まないであろうデコトラの専門誌から、取材のオファーが来たではないか！



まぁあの頃はまだ、こんなでたらめが通じるおおらかさが、まだギリ残ってたんだろうね



だから取材も



元トラックの運ちゃんが、メキシコでプロレスラーに転身したって体で押し通し



誰の夢も壊すことなく無事に終わらせ



で、後日



当時住んでいたメキシコに帰る前に取材の御礼をしに、そのデコトラ雑誌の編集部に挨拶に行ったんだわ



で、挨拶も一通り終わって帰ろうとしたら



なんというか、その編集部とは違う方向からの視線を感じたのよ



で、その気配を辿っていくと



同じフロアにいた、原稿用紙がとッ散らかった机で、くわえタバコ姿でなにやら仕事をしている



俳優の内藤陳によく似たくたびれた(失礼)おっさんが、オレのことをじ〜っと見ててな



で、そのおっさんはオレの顔をまじまじと見ながら近づいてきて、こう呟いたんだわ















「ほ〜・・・君、い〜キャラしてるねぇ・・・」















まぁ、そう呟いてしまうのも無理もないだろうよ



だって、この当時のオレってさ










車の運転なんか一回もしたこともないのに

トラック野郎のイメージにピタリとはまる生来の男臭さで

人気に火がつき始めてたころだからな

だからプロレス界の枠を飛び越えて、デコトラ雑誌から取材のオファーが来ちゃうってなもんでさ










で、このおっさんは映画の専門誌のベテラン編集長かなんかで



たまたま同じフロアにあるデコトラ雑誌の編集部に挨拶に来たオレを見て





「こいつを映画界に引っ張ったら、もしかするともしかするかも！？」





とピンと来て、思わず声を掛けてしまったという



まぁ、そんなとこなんだろうよ










ま、もって生まれたこの男臭さは、どうしたって隠しようがないっつ〜か



オレってどちらかといえば、リングよりも銀幕向きなんだろうな(笑)










「きっかけなんて、案外こんなものなんだろうなぁ」



そう思ったオレは、次の展開(映画のオファー等)に胸を膨らませていると



そのおっさんは、オレにこんなオファーをしてきたんだわ















「君ぃ！風俗好きでしょ？だったらうちで風俗のレポーターやってみないか？」















ま、もって生まれたこの風俗狂い臭さは、どうしたって隠しようがないっつ〜か



オレってどちらかといえば、プロレスラーよりも風俗ライター向きなんだろうな(泣)



だってメキシコに渡る以前のオレは、余りにもモテなさ過ぎて



風俗に通うしか選択肢がなかったんだからな










突然こんなオファーをされたオレは、完全に動揺してしまいあたふたしていると、そのおっさんは





「とりあえず、帰りの電車でこれ読んで考えてみてよ」





つって、自らが編集しているであろうエロネタ満載の週刊誌を、オレに渡してくれたのさ



















で、それからわずか2日後には



そのエロ週刊誌は太平洋を渡り、メキシコに持ち帰られ



ナウカルパンの合宿所で、寮長の特権で個室を与えられていたオレのズリネタとして大活用されたって〜のは、ここだけの話だからな



これを読んだあんたとオレだけの秘密だぜ



い〜か？



絶対に誰にも言うんじゃね〜ぞ！