魔裟斗選手がいよいよ引退しました。
1990年代、K-1ヘビー級が圧倒的人気を得ていました。
自分も含め中量級・軽量級の選手はプロといえば
キックボクシング興行がメインでした。
ゴールデンタイムにてTVに映るK-1ヘビー級選手達が
眩しかったです。
そんな中、K-1にも中量級が出来るかもしれないという
雰囲気になり、2000年11月、後楽園ホールにて
K-1MAXの第一弾大会となる日本テレビにて放送の
「K-1J−MAX」が開催されました。
自分もこの大会に出場させていただきましたが、
選手達はみんなこの大会の内容がコケたら、
中量級はスタートしないという危機感を非常に高く
持っていたと思います。
自分も微力ながら「新空手のため」「K-1中量級のため」
「自分のため」という気概にてKO決着でと
挑んでおりました。(SB王者の緒方選手と試合し、5RKO負けです。)
この時、弱冠21歳の魔裟斗選手が強烈なプレッシャーの中
強豪外人選手(ムラッド・サリ)を目の覚めるような
左フックにて豪快にKO.
そして後楽園ホールの1500人以上の観客の
リング上にて言いました。
「これからは俺の時代です!」
あれから9年。
今回は埼玉SAの4万5千人を超える観客の
リング上にて言いました。
「今日でファイターとしては引退します。」
彼のやってきた功績と偉大さは誰もが認めるところです。
自分も当時はK-1選手として、今回はK-1競技役員として
K−1のスパースターとしての魔裟斗選手の誕生と
引退を同じ現場にて見られた事は凄く感慨深いです。
これからの魔裟斗選手の第二の人生の活躍に
期待しています。