11月20日(土)2010年度の「K−1甲子園」も無事終了。
60㎏〜65㎏の体重差も混在し、なおかつ実績のある
選手達ばかりが集った中でのトーナメント。
1回戦〜3回戦までは2分1R試合とはいえ、
準決勝・決勝は2分3R。
通常のプロ選手のK−1とは違い
私共競技役員陣も何が起こるかわからないアクシデントに
神経をとがらせ、レフェリング。
一般選手でも勝ち残れるかわからないこの
トーナメント戦での高校生達の戦いは会場に
応援にきた観客の皆さんにも感動を与えたのでは。
必死で頂点を目指す選手達。
必死でサポートするセコンド陣。
必死で応援する家族や友達。
この日の会場は大いに盛り上がり、
選手達も素晴らしい戦いを繰り広げました。
そんな中、新空手大会実績者が活躍していましたね。
前年度K−1甲子園王者の野杁正明選手を破ったのは
2010年全日本新空手軽量級王者の石田圭吾選手。
野杁正明選手はくしくも、2009年度全日本新空手軽量級王者。
新旧全日本新空手王者対決でした。
2009年度全日本新空手軽中量級王者の石田勝希選手も
3回戦まで危なげなく進出。
3回戦にて今回優勝した晴山翔栄選手と激突。
優劣つけがたい攻防にて惜しくも敗退。
しかし、この晴山翔栄選手。
中学の頃より、新空手大会に頻繁にK−3にて出場し
実績を残しつつ今年高校に進学とともにK−2ルールに
ステップアップさせ、まずは軽量級(60kg)にて実績を
残し、この9月の新空手大会では軽中量級(65㎏)の階級にて
挑戦(準優勝)。
しっかりとこのK−1甲子園ルールでの試合慣れと
体格差での戦いの準備をしておりました。
そして何よりもこの日光っていたのは
防御から反撃の早さ。
相手との間合いの計り方。
チャンス時での回転力。
左足での変則前蹴り。
そして総合的にみると他の選手よりも
ディフェンス力が頭一つ出ていたと思います。
だからこそ大きなダメージもなく
決勝までフルに戦えたのでしょう。
今回は晴山翔栄選手が王者となりましたが、
組み合わせが違えばまた違った選手が王者に
なるのではと思ってしまうほど上位に残った選手達の
レベルは拮抗していました。
また来年はどうなっていくのか非常に楽しみです。
今年度のK−1甲子園も終了しました。
関係者の皆様お疲れ様でした。