今回メキシコに来てから出会った一人のメキシコ人選手を紹介したいと思います[拍手]彼女の名前はアンドレアといい身長１８５センチで１５歳です（かなり大きいです）[すいません]いつも明るく元気に声をかけてきます彼女は僕たちがメキシコでの練習初日から越野選手に『練習しませんか？』と声をかけてきてくれましたその日は都合が合わず一緒にはできなかったのですがその日以降も毎日練習のお誘いをかけてくれました結局一緒に練習できたのは昨日１回だけです
　でも彼女は越野選手の試合を真剣に応援してくれていました[すいません][すいません][すいません]応援している間も僕に『YURINAはすごくはやいテンポでボールを打つことができて自分の感情をしっかり内側にとどめている、これは私にはない部分。だからこそ一緒に練習してすこしでも自分のテニスの為にしたい。自分よりも強い選手に負けたとしてもそこからいろんなことが学べるから私のテニスにはとてもいいことだと思う』と言いました[拍手][拍手][拍手]
　はたしてこんな考えを持ちこんな風に言葉にして言える日本の１５歳はどのくらいいるのでしょうか・・・？
　これは彼女が外人だから言えるのでしょうか・・・？外国という環境だからでしょうか・・？僕はそうではないと思います、やはりテニスに対する意識の差であると思います、自分のテニスに対するビジョンをしっかりもっているんだと思います。ただまわりにいる人たちの環境による影響はあると思います、コーチもきていますがすごくポジティブな考えをもっています。
　彼女はまだツアーで勝てるレベルの選手ではありません、でもすでに強くなる選手のように行動していますそしてコート上で精一杯トライします[力こぶ]テニスに対して驕っていないし謙虚です・・・
　テニスを通しての人間形成の理想論のような彼女のAttitudeです。でもこのような気持ちをもってテニスにのぞむという姿勢がやはり僕はすごく大事であると改めて感じています。簡単ではないですしわがままな部分も必要ではあるとは思います・・・ただこの理想に近づいていく必要は絶対あると思います。強い選手が人としても尊敬されるこれがスポーツにおける最高の理想論だと思います。
　もし彼女が将来強い選手になれなかったとしても僕はおそらく彼女はすばらしい人に成長してるのではないかと思います。
　
　残念ながら今日彼女も越野選手も負けてしまいましたテニスの世界はやはりきびしいです。この悔しさをバネにお互い更なる挑戦を続けてほしいと思います[ロケット]