破られた認定書の巻
尾崎魔弓はときにこんな暴走をした事がある。
2008.1.13新宿FACE
この日はOZアカデミー認定無差別級選手権試合
(初代王者)アジャコングにカルロス天野が挑戦し、天野が初のシングルベルトを奪取した記念すべき大会の時である。
愛弟子?天野がベルトを巻いた姿を、尾崎は何故か最前列で大あくびしながら退屈そうに眺めていた。
自分自身がこのベルトを巻けなかった腹寄せか、尾崎はふてくされた態度である。
さて、問題が起きたのは試合直後。
尾崎魔弓はOZアカデミーの代表者であり、このベルトが存在する以上、王者を認定する立場にある。
この日も感動的な新チャンピオン誕生後、認定証をもってリングに上がり、栄誉をたたえるセレモニーかと思いけや、尾崎は当然のようにマイクをもってこう言った!
「誰の許可を得てタイトルマッチやってんだよ!」
尾崎は観衆の目前で、なんとビリビリと新チャンピオンの証となる認定証破り出し、天野に向かってそれを投げつけた。
「私は認めないよ!ハイ!ご苦労さん!」
尾崎はさっさとリングを去ってしまった。
リング上には、天野の涙と破れた認定書だけが寂しそうに舞い上がる。
静まり返った客席と、認定されない新チャンピオンの誕生。
前代未聞のタイトルマッチ。
しかしながら、この暴走が他の選手をも巻き込み、危険なOZの国を大波乱の王国とするゴングを鳴らしてしまったのも事実である!
尾崎の暴走は止まる事を知らない!
つづく
しかし、この認定証。
よく見ると尾崎魔弓の写真が載っている「相手を最初から馬鹿にした自分大好きデザイン」で作られた特注品だとか(汗)