こんばんは。
最近、小説をまた読み始めました。

近所のブックオフで買った、『ためらいもイエス』
これは、29歳で処女の女性が、突然訪れたモテ期に翻弄されながらも本当に好きな人を見つけるという話。
なぜか気になり買ってしまいました。

小説を読み出すと、一気に読んでしまわないと収まらない私は、久しぶりに読みふけり、夜が明けたのも気付かないほどでした。
中学生の頃、夜明けに小説を読み終えた時の、空の何ともいえない藍いすがすがしい空気を思い出しました。

私が小さい頃読んだ小説で一番記憶に残っているのが『星の王子様』です。
私は、まだ“小説”という意味を良くわかっておらず、星の王子様の話は本当にあった話だと思って読んでいました。
終盤に、文中で「この話を寝転がって読んだりして欲しくない」という文を読んだとき、本当に寝転んで読んでいた私は思わず跳び起き、正座して厳粛な気持ちで読んだのでした。

でもあとがきで、この話は本当にあった話ではなかったことがわかり、なんだか嘘を疲れたように、ひどく裏切られた気分になったのでした。
今思うと、これが私と小説の出会いでした。
なんだか歪んだ出会いでしたが、だからこそ小説の中にのめりこんでいくようになったんだと思います。

私にとっては、現実逃避のアイテムのような気がしないでもないです。
人にはそれぞれ、忘れられない小説、人生や考えを変えた小説があるのではないでしょうか。
一度でいいから、そんな小説家の頭の中を見てみたいと、寝不足の頭で思うのでした。
それでは、また!

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