プロレスラーの入場って、普通は選手がリングインしたら



かかってた曲がだんだんとフェードアウトしていって



で、次の曲がかかって選手が入ってくるじゃないですか



でもね、1990年の4月13日に開催された日米レスリングサミットin東京ドームで天龍さんとランディー・サベージが闘った、あの試合は違うんですよ



いや、あの試合だけが違うんですよと、より強調したくなるほどお互い見事な入場シーンでしてね



サベージがリングインして名前もコールされて



だけど曲はフェードアウトしていく気配はなく



このときが初来日のサベージに、5万を超える観客全員が釘付け状態に!



失礼ながら、このあと入場してくる天龍さんの存在をみんながみんな、一瞬忘れてしまうくらいの存在感でしたよね



実況の若林さんいうところの



「ハッとしてグッドなコスチューム」をまとったサベージに見とれてたら



いきなり曲がぶったぎられて、轟く雷鳴!



そのまま間髪入れずに天龍さんの入場テーマのサンダーストームがかかったではありませんか!



この瞬間、ドーム全体が爆発したんじゃないかっちゅうくらいにバカ騒ぎになったのを覚えてますわ



普通ならね、サベージの曲がフェードアウトしていって



さぁ次は天龍が来るぞ来るぞ来るぞ〜っていう空気に持っていくところを



ものすご〜〜〜く簡単で単純なことなんだけど、良い意味で観客の予想を裏切って



ボクらの前に、いきなり過ぎるほどにヒーローを登場させるっちゅうね



ほんとにもうね



なんちゅう憎い演出なんだと!



こういうのって、定番の手法だったんですか?



後にも先にもあんまり記憶にないですし、このときが初めてだとしたら、いったい誰のアイディア?



もし可能でしたら、この辺りの検証も含めてGスピリッツさんで、天龍さんとサベージの試合の特集を組んでいただきたいのですが、いかがでしょうか?



(もうすでにやっていたらごめんなさい)



自分なんかがいうのはおこがましいですが、入場シーンだけでなく当然試合も素晴らしく



たぶん自分が目撃した中で



そしてこれから目撃するであろう分も含めて、生涯No.1なんじゃないですかねぇ、あの試合が・・・



以上



新井健一郎、高校3年の春のことでした
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