そして、リングを囲み三郎を応援する。対戦相手は、攻撃の手を緩めない。しかし、三郎は倒れない。そうそれは仲間達の応援があるからだ。対戦相手は、怖くなりリングを降りて逃げ出してしまった。トミーいばらきの口から聞こえたトゥエンティー。発音は悪かったが確かにそう聞こえた。勝った。暴力に勝ったんだ。三郎はマイクで「今日勝てたのは、皆さんのおかげです。入場料は窓口でお願いします。」そんなことを言ってしまったから、仲間達は、怒って三郎を帰らぬ人にしてしまった。しかし、その日のクラブK3000は過去最高の入場者数を記録した事は言うまでもない。チャンチャン。

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ある日、稲松三郎は読んでいたスポーツ新聞を机にたたき付け「私は、ガンジーの生まれ変わりだと」叫んだ。その日以来、私は、暴力は振るわないと言い、試合をしないと言い出した。その日から三郎は、暴力に対抗するための仲間たちを集め出した。それはもう必死に集めた。千葉駅の前で、千葉中央駅の前で。しかしなかなか思いどうりに仲間は集まらない。そう、皆暴力を恐れているからだ。しかし、三郎は、それでもあきらめず、東京、大阪、名古屋、札幌。はたまた、アメリカ、地元の三郷迄仲間集めに走った。しかし、Xデーはやって来た。毎週土曜日、クラブK3000だ。三郎は、試合をしないと言っているだろうといい、周りを困らせた。しかし、世界のTAKAみちのくが何とか、リングに立たせた。しかし、いつもの稲松三郎のそれではない。そこにいたのは、悟りを開いた稲松三郎だった。殴られても蹴られても、三郎は後ろに手を組んで無抵抗。しかし、若い挑戦者は獣のように襲いかかる。しかし、三郎は無抵抗。「外が騒がしいぞ」観客の一人が言った。そう、それは三郎が全国を回って集めた仲間たちだった。仲間たちは、ブルーフィールドの中にゾロゾロと入って来た。

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