お待たせしました。
アジア大会の様子をお伝えしたいと思います。
3週間弱のドーハアジア大会は本当にあっという間に終わってしまいました。とても充実した毎日を過ごせたと思います。

　テニスは試合開催日の4日前にドーハに入りました。
その間に開会式が行われたのですが、その開会式がとんでもないものになってしまったのです。
その日は朝から雨が降っており、開会式までに止むといいな、と皆でも祈っていました。そもそも砂漠地帯であるカタールで雨が降ること自体珍しいものだったのです。祈りが届いたのか、式の前に雨は止み、無事に式が終わったのです。が・・・そこからが悪夢の始まりです。会場から送迎バスに向かう途中でまた雨が降り出したのです。「あとはバスに乗り込むだけだから助かった～」なんて思っていたら、会場からバスに向かう途中のゲートが封鎖されていたままで、選手関係者はサブグラウンドの中を1時間くらい雨の中たらい回しにされてしまったのです。「あっちのゲートが開いたぞ～～」「こっちが開いたぞ～」と言うガセネタばかりが流れ、行ったりきたり。このままだとラチがあかないと、最初の出入り口までもどり無事にバスまでたどり着いたのです。ビショビショに濡れながらバスに乗り込み、いろんな国の選手が激怒していました。　せっかくセレモニーは素晴らしいものだったのに、その後の悲惨な出来事のお陰で、開会式は苦い思い出となってしまいました。
テニスの皆はタフで、そんな出来事の後でも誰一人風邪を引くことなく無事に練習をしていました。他の種目のスポーツは結構風邪を引いた人がいたそうです。

　試合は団体戦から行われました。女子はシードが付いたために2回戦からのスタート。2回戦は韓国とあたりました。私は、不田涼子ちゃんとのダブルスに参加しました。個人戦でも涼ちゃんと組むことになりました。韓国戦は森上さんと藍子ちゃんがシングルスで勝ったために、その時点で準決勝進出が決まっていました。個人戦に向けて私と涼ちゃんは気合入れてプレーしていましたが、4-0となったところで韓国チームがリタイヤしました。「もうちょっとやりたかったね～～」なんて言いながら、気持ちよくコートを去りました。準決勝は台湾と当たったのですが、接戦の末にシングルス2本落としてしまったのでダブルスは行われませんでした。最後までダブルスをやりきることはなかったのですが、銅メダルを獲得できてとっても嬉しかったです
　団体終了後2日ほど空き、個人戦が始まりました。ダブルス一回戦はバーレンの選手に6-06-0で快勝し、2回戦はインドのミルザ・ウベロイ組にストレートで勝ち、3回戦へ。3回戦はメダルを賭けた試合で私も涼ちゃんも非常に緊張していました。相手はウズベキスタンの選手でした。そのペアはITF大会で何回も優勝していて、タフな試合内容となりましたが、涼ちゃんと

チームの応援団に助けられながらなんとか勝つことができました。準決勝は、ウィンブルドンと全豪の覇者、中国ペアでした。普通に試合をしたら勝ち目はないと、試合前にアイフォーメーションの練習をしました。私は初めてチャレンジすることだったので、練習でもなかなかうまく行かずにいました。試合に入り、終止中国ペアのペースで進んで行きゲームがなかなか取れませんでした。せっかく練習したのだからと最後、私のサーブの時にアイフォーメションにトライしました。練習中はうまくいかなかったのですが、本番でうまくいってしまいました。その後ペースを返れることなく負けてしまいましたが、新しい事にトライできたいい内容だったと思います。（涼ちゃんはなんなくアイフォーメーションをこなしていました）

　銅メダル2個と、目標に近い結果にとっても満足しています。
次のアジア大会はタイであるそうです。その時にまた出場できるように頑張って行きたいと思います