1時間歩いても飽きない公園がある。

アスファルトだけを歩いてると直ぐ飽きる。

歩きたくなくなる。

一周のスパン短く土の小径あり
草木は生い茂り目の前に
毛虫が垂れている事がある。

それは避ける。

何周目かに忘れていて
ハッとする。

椋鳥やキジバトが何か
啄んだりしてるので
仲間になったつもりで通る。

気分は駝鳥。

驚いて飛び立たれたり
スルーされたりする。

自販機もベンチもあるし
お手洗いも綺麗だし
グッドグッドと思いながら歩く。

其れにしても今日は
人が居ない
抜きつ抜かれつの
デッドヒートが無い。

その方がいいけれど。

ふと道沿いの木に目をやると
何やら看板。

「危険スズメバチの巣あり」

成る程納得。

攻撃的になるのは何月だっけ。

蜂との思い出は幾つかあり
目の前でオオスズメバチに
空中静止された時は固まった。

最近だと干した布団に
ニホンミツバチが居て
花粉の着いた足で
よじ登ってるのが
可愛かった。

ミツバチ可愛い。

ひとしきり眺めた後
飛び去るのを見送った。

看板の前を通る度
緊張感を覚えながら
歩き続ける。

おまけでもう一周したら
ハクセキレキが足元に
寄って来てくれて
尾羽フリフリ
ピピッと鳴く。

もう一周して良かった。


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泰然自若

とても久しぶりで見てみる。
いつの映像だろう、
マスクしているから最近か。

テーマソングを聴くと
あの時ワクワクした気持ちを
思い出せそうな気がする。

違うのか違わないのか。

違ってないようなどっしりしてるような
変わってないような月日の流れを
感じるような。

遜色なく保ってるって凄いこと。

泰然としたゆったり感もある。

変わらない雰囲気が尊い。

声援を送っていた時は
すっきりして楽しかった。

ざわめきが無いと
こうも違うのかとしみじみ。

凪の状態で見る。

からの打ち寄せる波。

全然変わらない
その佇まいが
時間が経ってないと
思える程の不思議。

居るだけでっていう
そこに立ってるだけでも。

何が違うんだろう気迫か。

もう流れも全然分からないけれど
変わらないと思えるものもある
と嬉しくなった。
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待ち放題

インスタからじゃないと予約出来ない
お店にいそいそと行ってみる。

10時前はちょっと早かったか
と思いきやopen。

カランカランと店内へ
小ぢんまりしながら
シックな装いで纏めた異空間。

先客は2名で
5名で満席になる。

案内されたリクライニング席に満足
差し出されたのはメニューと
一冊の製菓本。

オススメの本かな?
映えるというやつかな?
粋な事する。

メニューを捲るとドリンクのみ
時間が早すぎたか。

ドリンクを選び店員さんを
呼ぼうとするも作業中で
暫し待機、
小さな低めのテーブルには
大きめのビーカー中に水草。

映えるというやつかな?
邪魔だな。

ふと製菓本に手をやると
パカッと開き中がメニュー。

映えるのかな。
分かりづらい。

店員さんに紅茶とタルト
ドリアをオーダー
お土産にサンドイッチも一つ。

ワクワクしながら
待ってると流れるジャズの音色が
眠りを誘う。

店内ルールが色々あるのは
チェック済みで
スリッパ、ブランケットの使い方
本の読み方など。

面倒なので本は持参し
気兼ね無く読む。

森鴎外の娘さん著
昭和の始め頃の暮らしが
気だるさや悲哀、皮肉も交えて
描かれる本。

出てくる豆とハムの混ぜご飯に
昭和を感じる。

そんなこんなで
一時間近く経過
まだ何も来ない。

ウソでしょう?
紅茶くらい来てもいいのに
と思いながら待つ。

漸く来たドリアは
良い焼き色。

ソファーとテーブルの
距離感から食べづらく
熱くて持てない。

何とか一口
何だか馴染みの味がする。
ニチレイ風味。

小さなカップに
レタスが高く盛られたサラダも
中々の食べ難さ。

そして水草入りビーカーが邪魔。

何とか食べ終わり読書再開。

時計をチラチラ見る
回数が増えていき
気付けば13時15分

紅茶とタルトが出てこない
テイクアウトのお客さんも
大分待ってる様子でソワソワ。

背後の席で立ったり
座ったり店員さんに
聞いたりしている。

状況から見ると
一時間に一つ
注文の品が出るかどうか。

注文が入ると
冷蔵庫をバッタンバッタン
繰り返し明け閉めする音や
刻む音、ミキサー音。

時たまチンッて。

やっと出てきたタルトは
甘味0で生クリームに
きな粉が入っており
とても固い
何とか砕いて口にする。

店員さんには
14:30に出ると言って
あったので出ようとすると
「お待ちください」

もう十分待ったと思う。

更に30分居て
テイクアウトの
サンドイッチを渡される。

喫茶店に5時間。

こんなに待つとは
思わなかった。

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成る程

足指に恋してるインコちゃんが
可愛くて仕方無い。

嘴をギョリギョリさせて
インコちゃんの足がポカポカ
して来たら眠いのサイン。

寝る?って聞くと
寝る!って言う。

健やかな就寝を
見守った後は
手頃で美味しそうな
お店が近くに無いかと
情熱検索。

視点を変えれば
見つかるもので
手作り惣菜
限定ランチ
拘りスープ。

まずやりたくないと
思っていたインスタが
情報収集に非常に役立つ。

やだやだと思いながら
検索してオッ!ってなる。

成る程便利。

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何処かへ行きたい
行けるところは無いのか。

歩いて行ける範囲で。

緑なら結構あるし
通勤路で鴬鳴いてる。

地図を開く
何処か無いのか
有りそうで無い。

目と鼻の先
住宅街に喫茶店があるのは
知っている。
一度行ったら只の民家で
洗濯物が積んである
居間に通された事がある。

違うんだ
そういう事じゃ無いんだ。

通りかかったら
今も看板が出ててびっくりした。

もう一つ喫茶店あるのも
知っている。
何だかお洒落っぽくて
入るの躊躇った。

思い出しながら
何と無く探してみたら
直ぐ近くにあって
非常に落ち着いた雰囲気。

帰って調べると
店主のこだわり
ケーキやスープの見た目の
麗しさが予想以上。

そのうち行くと
心に決めて通勤。
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