ボーッと歩いているので
知り合いが居てもまず気付かない。

気付いても相手が
気付かないなら
声は掛けない。

っていう気遣い。

ホームで声を掛けられ
挨拶しながら
反対方向の電車に
乗り込み車窓の景色で気付く。

割とよくある。

友人から野菜を
綺麗に纏めた詰め合わせを貰い
野菜好きなのかと思う。

自分厳選の新鮮野菜を
思い浮かべ次は
用意していこうと思う。

直売所なら珍しくて
新鮮且つお得。

帰りしなsaleの
文字を見掛けるも
要るのかと自問自答でスルー。

再びボーッと歩いていると
前方に先刻声を掛けられた
知り合いが居る。

伸びをしたり
空を見たり
桜を見上げたり。

遠ざかる後ろ姿を見送る。
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広がる青空。

数ヶ月に一度
友人と3人で昼食など。

限られた時間ではあるが
大人になると中々友人も
出来ないし
大人になる以前から
自分の性格上中々
友人が出来ない。

初めて会ったのが
16年前と言われて
そんなに経つかと感無量。

メニュー吟味で
選んだ1つに
旨そうなタレ掛け叉焼。

食べ進めていると
いつの間にやら満腹に。

忘れた頃にやって来た
茶色い一皿
それは叉焼。

1切れ口にした友人が
思わず発した声に
どうしたのか尋ねると
自分には無理だわと言う。

どうした八角でも多かったかと
一切れ口にする。

そんな問題じゃない
事態が口の中で巻き起こる。

叉焼に掛かってるタレが
正露丸の味がするのだ。

口の中を席巻する
正露丸ソースを
受け止めきれない。

噛めないし飲み込めない。

でも噛んで飲み込んだ。

衝撃の味に
互いに顔を見合わせる。

こりゃいい話の種に
なると思った。
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昨日の夜から餃子が食べたいと思っていた。
野菜多めのジューシーなやつで
ちょっと甘さもあって皮目はパリッと
そういうのが好み。

自分の理想に近い餃子を出す
ラーメン屋はあったが
閉店してしまった。

コロナ禍だからでなく
店が閉まったのは随分前だ。

隣の客が
「ラーメンがぬるい!食ってみろ!」
何て怒鳴っていた事も
一度あったが
自分にはラーメンのこってり
した味も好みだった。

トロッとしたワカメや
サッパリしたもやしが
スープのこってりを
中和してくれた。

言ってもチェーン店で
小さめの餃子は人参が入っていて
甘味があり皮はパリッと香ばしかった。

後に別のチェーン店で
同じメニューを注文したところ
全く口に合わなくて驚いた。

伸びた麺がスープをを吸い
もやしが迫り出している。

あの日の隣の客の声が
頭を過った。

買い物ついでに餃子をと
近くの店の暖簾を潜る。

客は自分の他一名で
お絞りの袋に書かれた
「御来店ありがとうございます」
の文字が店主の意気込みを感じさせる。

注文から待つこと20分程で
ラーメンと餃子が出される。

割と待ったと思う。

餃子は理想の焼き加減で
皮目パリッと香ばしくもっちり。

中の具が肉多めの塩気強めで
残念ながら好みに合わず。

ラーメンも麺につるみ無く
醤油スープに透明感無く
塩気強くメニューの写真と見比べる。

お絞りに感じた店主の
意気込みはどちらへ。

キッチンカウンターから
聞こえてくるのは
店主とアルバイトの会話。

暇だから食事に
付き合ってあげただの
付き合う気は無いだの
ハッキリ断ると落ち込むだの
自意識過剰だの。

違う方面に進んでる
店主の意気込み。

早々にお会計をお願いして
店を後にする。

「またの御来店お待ちしています」
笑顔でそう言うアルバイトは
可愛らしい人だった。
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うちの可愛いインコちゃん。

ベルをチリンチリン鳴らしたり
小皿を持ち上げたりと日々鍛練。

遂に障子を自力で
開けられるようになりました。

頭突きで隙間を開けて
グイグイと体を押し込み突破する
インコと思えないタフさ。

でも可愛い。

手の平でウトウトして
欠伸したりたまに甘噛みする。

皮は剥けても血は出ない。

つい最近胃痛に悩まされ
何だか胃がシクシク。

帰って座椅子に寄り掛かると
インコちゃんが痛むお腹の上で
何故かじっとしている。

手の平に乗せると
指の爪の付根をツンツン
のちガブリ。

余り痛くはなく
血が数滴出た。

そして胃が楽になった。

マジかと検索で
見付けたのが
東洋医学で指の爪の付根を
針で突いて血を出して
胃の不快感を取るっていうの。

偶然にしても天使。

インコちゃんは
気にせずカキカキと
可愛く羽繕い。

インコヒーリング。
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いい選択 photo

寒さも募り着る毛布の暖かさが身に染みる。

御無沙汰の里山に暫くぶりで行ってみれば野菜市。

ズラリと並んだ新鮮野菜は一つ一つ大きくて
キャベツもジャンボサイズ。

飲食はやってないかなと諦めていたら
売っていたよ里山豚汁。

こっくりシチュー寄りな具沢山豚汁は
まろやかな野菜の甘味が汁に溶けて
冷えた体を温める。

豚汁を啜りながら見渡せば
閑散としていて自分も含め
近所の人が覗きに来てるくらい。

寒風に耐えながら
具をつついていると
ロールキャベツいかがですか?
との声がする。

一個100円のロープライスに
手作りでは無いだろうと
見て見ればスパゲティで
キャベツを留めている。

間違い無い手作りだ。

1つ所望して食べてみると
ほんのりトマト味のスープに
肉の旨味が溶け込んで
箸を入れると
ゆるりとほどける
柔らかな里山キャベツが
そのままでもご飯にも合う味。

里山に通っていると
思わぬ美味しさに
巡り合う事がままある。

しかもお得度が高い。

だけど積まれている手作り惣菜や
団子や饅頭は多分捌けない。

今年は雰囲気を見れただけでもホッとする。

美味しそうな京芋に柚子に人参をチョイスして
臨んだ里山ビンゴ。

ライバル少なく当たる人が多い中
中々ビンゴ出来ない。

景品が少なくなる中
ようやくビンゴ。

小躍りして選ぶと
大根に人参、蜜柑に柚子に
シークワーサーの詰め合わせが
あり抱えて戻ると
「いい選択だ!」
との声が掛かった。

時勢から手提げ袋は無く
結わかれたそれらを抱えて歩く手は痺れ
容赦なく広がる人参や大根の葉に
笠地蔵やごんぎつね的
恩返し気分で持ち歩く。

すれ違う人に
とても野菜を
見られるので新鮮さに
目を見張っているのではと
当人はご満悦。
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