おれの出番はオープニングのシングルマッチだった



対戦相手は初顔合わせのレオン・バン・ギャスタレンという、おれと同じスキンヘッドで体格もよく似たベビーフェースのレスラーで、いわばハノーバーの売り出し中の若手というところか



「なんだよ!?普段日本で試合してるのと変わんねぇじゃん!ど〜せなら2メートルくらいある奴とやりたかったぜ・・・」



そんな愚痴を日本語が通じないのをいいことに、実際に声に出す



それも沢田研二の「サムライ」のメロデーに強引にのせながら



一人で海外に行ったときのおれの信条は「なにごとも楽しむこと」だから、これでいい



こうすると愚痴が愚痴でなくなるから



10月3日 pm8:00(現地時間)



予定通り、大会はスタートした



場内は超満員札止め



二年前にハノーバーに来たときと同じアリーナなので、現地の客のおれに対する反応は、まず間違いなくブーイングだろう



気になるのは対戦相手のレオンの反応だ



奴が先に入場する



客の食いつきは、果たして・・・?



「ワ-ワ-!キャーキャー!!レ-オン!レ-オン!」



場内は割れんばかりの大声援!



「しめた!」



おれはこの時点で、試合の手応えを感じた



レオンはハノーバーの人たちにかなり愛されているベビーフェース中のベビーフェースだったのだ



「よし!いけるぞ!!」



おれは気合いを入れて、自分のテーマ曲がかかるのを待っていたのだが・・・



※気が向いたら続く

いよいよ本日!



いよいよ本日!



夜8時(現地時間、まだこっちは昼過ぎ)より



EWPハノーバー大会開催!



全席完売も、当日券が若干出る模様



これ見てる、そこのあんた



なにをボヤボヤと?



急げ



待ってるよ

ハノーバーの空港で



ほんのちょっと金髪ねぇちゃんに見とれてただけで



早くも



「ジャパニーズ・スケベ・ボーイ」



の称号をいただく



二回目とはいえ



まだ合流して数時間

ハノーバーの空港の



到着ゲート出て左に少し進むと



これもんよ



具体的には言わないけどね



前回来たときもあったとしたら



不覚だ



不覚

成田を出て、ここに至るまで実に33時間



モスクワの空港では、ロシアン娘のケツを眺められるだけ眺め



それに飽きたら



「モスクワ空港の掃除のおばちゃん同士の会話を、一人で勝手に想像しようゲーム」



で時間を潰し



今、ようやく



ハノーバーに二年ぶりに上陸を果たしたわ



試合は明日



え〜・・・



苦肉祭でのチャンス大城とかけまして



ハノーバーでの新井健一郎ととく



そのココロは



どちらも、い〜仕事すんだけどなぁ



如何せん、人目に触れなさ過ぎるよ