ガキ大将のヨシヤとの死闘で便所三郎は、人間として一回りも二回りも大きくなった。そして、こえだめ一家の名は全国に知れ渡るほどになった。そう、便所三郎は、不良になってしまったのでした。今まで、父親替わりに育ててくれた柏さんを、サッカー馬鹿呼ばわり。そこは、若干柏さんに非があったりもしたが、困っているお婆さんがいれば、おんぶして目的地まで連れていってあげていた便所三郎が、今では目的地の反対方向におぶって行ってしまう始末だ。先生を、お前呼ばわり。誰も手に負えない便所三郎とこえだめ一家。風林火山を旗印に掲げ、天下統一を目指していました。まずは、南の沖縄から攻めて行き、九州を制圧しようとしたこえだめ一家。そう、九州には、がばい、筑前りょう太がいたのです。こえだめ一家は片っ端からかつがれて、ガツンと行かれてもうボロボロです。しかし、便所三郎の檄により、なんとかがばい、筑前りょう太を倒し、九州を制圧。その勢いのまま、中国、四国地方、近畿地方までこえだめ一家は制圧してしまいました。勢いは止まらず、こえだめ一家は、中華人民共和国にも、触手を延ばしました。
ある日、稲松三郎は、読んでいたスポーツ新聞を机にたたき付け「私は貝になりたい」と叫んだ。そして、部屋に籠り何かブツブツと喋っている。ふと我に帰ったと思った瞬間、部屋を飛び出し、「磯松鯖郎に改名します」回りの人に「サザエさんか?」と総突っ込みを受けました。後日談、「アー、貝になってない」チャンチャン。