便所三郎の話が終わって、前の私なら味方に催促されるまで更新しなかっただろう。しかし、今の私は違う。飽く無き探求心でネタを探して、何としてもこの快進撃を続けて行かなくてはならない。そう、私はこれをやるために生まれてきたのだから。しかし、幾らか飽きて来たのは否めない。退屈な日常にスパイスを。これからも、十嶋くにおをよろしくお願いします。
便所三郎は、姿を消したまま日々は流れて行きました。父親替わりに便所三郎を育ててきた柏さんは、毎日毎日、便所三郎の事で頭がいっぱいでした。そんな柏さんが、柏レイソルの試合にうつつを抜かしている時に、便所三郎から便りが届きました。「私は、元気です。探さないで下さい」とだけ書かれた手紙には、住所が書かれていました。柏さんは、柏レイソルの試合が終わると同時に家を出て、書いてあった住所のもとへ向かいました。柏さんは、急いでいたため、カレー弁当と、ダビスタ以外の荷物を忘れてしまいました。[行列のできる便所三郎相談所]看板に書いてあります。とうとう柏さんと、便所三郎は再会したのです。便所三郎は、身寄りのない子供たちを引取り、自分が柏さんにしてきてもらったように、自分の子供の様に育て、困っている人がいればすぐに飛んで行き、悩みのある人が来れば、朝までだって相談を受けていました。その姿を見た柏さんは、石坂鉄平の引退以来の男泣きを見せました。便所三郎話は、これでおしまいです。この続きは、皆さんで勝手に想像して下さい。長らくのご愛読ありがとうございました。次回作があるかはわかりませんが、ご期待下さい。