全日本キックボクシング連盟
Krush.2
2009/3/14@後楽園ホール
当日券発売一切なしの事前完全ソールドアウト。不況、不況と連日暗い話題がメディアを駆け巡っているが、ポジティブマインドになりたければ後楽園ホールに来い、だ。全日本キックによる後楽園満員伝説は更新され続けている。キックボクシングというジャンルを今なお切り開くパイオニアとして、現在考えうる黄金カードを惜しみなく並べてみせた。そりゃ売り切れるに決まっている。
K-1ルールを完全採用したキック界ドリームマッチ。
しかもK-1でスタートしたばかりの60kg級カードをメインに据え、実はK-1以上の豪華さ。
60kgのライト級をいち早く充実させ企画化してきた先駆者だからこそできることでもある。
K-1の大舞台で“豪腕”ぶりをまだ披露できていなかった大月晴明がホームリングで久々に爆発してみせた。
目下エースとして売り出し中の石川直生とのメインをお目当てにチケットを買ったファンがほとんどだろう。
全日本キックが誇る黄金カードのひとつは全日本キックでやることに意義があるとばかりに、超満員の客席が息を飲んで行方を見守った。
パンチの大月とヒザの石川。距離を取り合った両者のスタンスから、大月はノーモーション砲、石川はジャンピングニーを執拗に狙う。
大きく試合が動いたのは最終3ラウンド。大月の拳が石川をなぎ倒すこと二度。大月が歓喜を全身で表したのも久しぶりだった。
敗れた石川だが、“やられっぷり”を讃えたい。心に残る勝負の要素はこういうことでもある。
前回第一回大会のヒーロー・山本元気は、全日本キック史上の大激闘男・梶原龍児とヒリヒリの真っ向対決。
近距離で踏み込み合ってのパンチが何度交錯したことか。どよめきと歓声の連発。
梶原を馬力で上回った山本元気はまさに“Mr.Krush”。誰よりも男らしさ際立つ山本元気がK-1のリングでどのように映るのか見てみたくなった。
キック界の60kg級トーナメントを制しK-1トライアウトでもぶっちぎりのインパクトを残してきた山本真弘は、己のテクニックを試すかのように横綱ゲームを披露してみせた。
来場した谷川プロデューサーにも強い印象を残し、ごく近い将来でのK-1大会デビューも確実だろう。
ここでK-1だ。昨年から組まれ始めた60kg級はまだMAXを食うほどのリアクションを得ていないのが実状だが、すでに同級のスター候補と目されている人物はいる。
それは全日本キックにも上がっていた上松大輔。まだキャリアと実績はこの日メインクラスに出場したトップ選手には及ばないが、テレビ受けするルックスと非凡なセンスに期待が込められている。
またもう一人、現在は高校生の甲子園枠で経験を積んでいる段階だが、HIROYAもこの階級のスター候補になろう。
しかし、ここで黙っちゃいないのが全日本キック、なはずだ。
K-1が新たにブランド化していきたい階級のトップ人材を世に出し続け、実際に後楽園をソールドアウトにしてみせる。
ぶっちゃけK-1がやらなくても全日本キックが主導していけるばず。なのだがそう簡単にはいかないこともある。
二年前の60kgトーナメントは大いに盛り上がった反面、決勝の舞台・代々木第二競技場は満員に遠く及ばない客入りだった。
どうせやるなら1人でも多くの人に観てもらったほうがいいに決まっている。でも現存のキックファンだけで大会場をフルハウスにできないなら、やはり一般層の誘致が必要となる。
そこでK-1というわけだ。とりわけ地上波テレビ中継枠は現時点で考えうる最大のプロモーション先だ。
キックボクシングの最高充実クラス・60kg級をアピールするにはK-1のムーブメントに乗ることが最善策なのだ。
そんな状況を踏まえた上での地に足着いた今後のK-160kg級展開案を勝手ながら提言したい。
まずは無理することなく、会場は聖地・後楽園ホールで。
超満員の熱気と観やすさ。軽量級選手でも十分に映える会場で、何よりキックの聖地で実施することが企画の信頼性を増す。
MAXも始めは後楽園だった。そこで生まれた熱戦がテレビを通じて伝えられ話題となった。
だからもし今大会がK-1だったら、自ずとテレビマッチになり、大月や山本元気&真弘のファイトが衝撃となって世に伝わっていったかもしれない。
次に進むは代々木第二競技場。MAXもここで伝説となる第一回トーナメントを開催し、深夜帯にも関わらず好視聴率を記録してみせた。しかも出場選手は日本人だけだった。
K-160kg級にも同様のことができる。
上松、大月、山本元気&真弘、石川、ほかボクシングあがりの渡辺一久や他団体から新日本の石井、そしてHIROYAで例えば8人。いざトーナメント成立。
全日本キックだけでやりきれないことをK-1という大きな傘があれば実現するのなら、業界にとっては大いに望ましいことだ。
事実上全日本キックが担う60kg級の行方も、『Krush』でK-1とタッグを組めているのならばどんどん推進してほしい。
どうせなら、まだ名称が決まっていないK-1の60kg級が『Krush』になってしまえばいいのではないか。
それがキックファンも納得する結論なのではないか。
どうでしょう?いいでしょう!?
Krush.2
2009/3/14@後楽園ホール
当日券発売一切なしの事前完全ソールドアウト。不況、不況と連日暗い話題がメディアを駆け巡っているが、ポジティブマインドになりたければ後楽園ホールに来い、だ。全日本キックによる後楽園満員伝説は更新され続けている。キックボクシングというジャンルを今なお切り開くパイオニアとして、現在考えうる黄金カードを惜しみなく並べてみせた。そりゃ売り切れるに決まっている。
K-1ルールを完全採用したキック界ドリームマッチ。
しかもK-1でスタートしたばかりの60kg級カードをメインに据え、実はK-1以上の豪華さ。
60kgのライト級をいち早く充実させ企画化してきた先駆者だからこそできることでもある。
K-1の大舞台で“豪腕”ぶりをまだ披露できていなかった大月晴明がホームリングで久々に爆発してみせた。
目下エースとして売り出し中の石川直生とのメインをお目当てにチケットを買ったファンがほとんどだろう。
全日本キックが誇る黄金カードのひとつは全日本キックでやることに意義があるとばかりに、超満員の客席が息を飲んで行方を見守った。
パンチの大月とヒザの石川。距離を取り合った両者のスタンスから、大月はノーモーション砲、石川はジャンピングニーを執拗に狙う。
大きく試合が動いたのは最終3ラウンド。大月の拳が石川をなぎ倒すこと二度。大月が歓喜を全身で表したのも久しぶりだった。
敗れた石川だが、“やられっぷり”を讃えたい。心に残る勝負の要素はこういうことでもある。
前回第一回大会のヒーロー・山本元気は、全日本キック史上の大激闘男・梶原龍児とヒリヒリの真っ向対決。
近距離で踏み込み合ってのパンチが何度交錯したことか。どよめきと歓声の連発。
梶原を馬力で上回った山本元気はまさに“Mr.Krush”。誰よりも男らしさ際立つ山本元気がK-1のリングでどのように映るのか見てみたくなった。
キック界の60kg級トーナメントを制しK-1トライアウトでもぶっちぎりのインパクトを残してきた山本真弘は、己のテクニックを試すかのように横綱ゲームを披露してみせた。
来場した谷川プロデューサーにも強い印象を残し、ごく近い将来でのK-1大会デビューも確実だろう。
ここでK-1だ。昨年から組まれ始めた60kg級はまだMAXを食うほどのリアクションを得ていないのが実状だが、すでに同級のスター候補と目されている人物はいる。
それは全日本キックにも上がっていた上松大輔。まだキャリアと実績はこの日メインクラスに出場したトップ選手には及ばないが、テレビ受けするルックスと非凡なセンスに期待が込められている。
またもう一人、現在は高校生の甲子園枠で経験を積んでいる段階だが、HIROYAもこの階級のスター候補になろう。
しかし、ここで黙っちゃいないのが全日本キック、なはずだ。
K-1が新たにブランド化していきたい階級のトップ人材を世に出し続け、実際に後楽園をソールドアウトにしてみせる。
ぶっちゃけK-1がやらなくても全日本キックが主導していけるばず。なのだがそう簡単にはいかないこともある。
二年前の60kgトーナメントは大いに盛り上がった反面、決勝の舞台・代々木第二競技場は満員に遠く及ばない客入りだった。
どうせやるなら1人でも多くの人に観てもらったほうがいいに決まっている。でも現存のキックファンだけで大会場をフルハウスにできないなら、やはり一般層の誘致が必要となる。
そこでK-1というわけだ。とりわけ地上波テレビ中継枠は現時点で考えうる最大のプロモーション先だ。
キックボクシングの最高充実クラス・60kg級をアピールするにはK-1のムーブメントに乗ることが最善策なのだ。
そんな状況を踏まえた上での地に足着いた今後のK-160kg級展開案を勝手ながら提言したい。
まずは無理することなく、会場は聖地・後楽園ホールで。
超満員の熱気と観やすさ。軽量級選手でも十分に映える会場で、何よりキックの聖地で実施することが企画の信頼性を増す。
MAXも始めは後楽園だった。そこで生まれた熱戦がテレビを通じて伝えられ話題となった。
だからもし今大会がK-1だったら、自ずとテレビマッチになり、大月や山本元気&真弘のファイトが衝撃となって世に伝わっていったかもしれない。
次に進むは代々木第二競技場。MAXもここで伝説となる第一回トーナメントを開催し、深夜帯にも関わらず好視聴率を記録してみせた。しかも出場選手は日本人だけだった。
K-160kg級にも同様のことができる。
上松、大月、山本元気&真弘、石川、ほかボクシングあがりの渡辺一久や他団体から新日本の石井、そしてHIROYAで例えば8人。いざトーナメント成立。
全日本キックだけでやりきれないことをK-1という大きな傘があれば実現するのなら、業界にとっては大いに望ましいことだ。
事実上全日本キックが担う60kg級の行方も、『Krush』でK-1とタッグを組めているのならばどんどん推進してほしい。
どうせなら、まだ名称が決まっていないK-1の60kg級が『Krush』になってしまえばいいのではないか。
それがキックファンも納得する結論なのではないか。
どうでしょう?いいでしょう!?
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2009年03月18日 11:01 |
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