昨夜は白石正三さんのお別れ会に行って来ました。

白石さんにはジュニアの頃ナショナルセンターで

練習するようになって何度も練習を見ていただき

ました。白石さんのビッグサーブからのドロップボレーの

タッチは本当に絶妙でした。

白石さんと練習したシーンは　今でも鮮明に蘇って来ます。

そう言う意味でも私にとってテニス、そしてテニスを通じて

お世話になった方の存在の大きさを実感しました。


会場に入り白石さんが福井さんと対戦してる

映像を見た瞬間に「あ、白石さんのフォアだ！

サーブだ、バックハンドだ！」と私と同じく

白石さんには一番多くの海外遠征に

一緒に連れて行ってもらった選手、新井麻葵ちゃんの

背中に話しかけながら涙が止めどなく流れて来てしまいました。

朝から泣きっぱなしで目の腫れてる麻葵ちゃんを

更に泣かせてしまいました。




白石さんは本当に独特の空気感を持った

ユーモアのある優しい方で私はナショナルセンターで

白石さんに練習していただくのを本当にいつも

楽しみにしていました。

遠征のエピソードも麻葵ちゃんと語り出したら止まらなく

お腹がよじれるような楽しい思い出でいっぱいです。

トレーニングなどに置いてはとても厳しい方でしたが

あの優しいソフトボイス関西弁で

励ましていただいた温かい言葉の数々は私の宝物です。

白石さんは海外のレストランで必ず

「Can I Have Tabasco?」という台詞を

あのソフトボイスで注文します。

私と麻葵ちゃんはその度に笑いが止まらなかったので

会の後はあと波形純理選手、飯島久美子選手と共に

タバスコの置いてあるレストランで夕飯を食べました。

私が高１の時に行ったスイスの遠征で（それこそハイジの風景）

男子３名　女子私と麻葵ちゃん　白石さんで

トランプゲーム大富豪をして　負けた人が

バツゲームをしようという話になって

コートの側にそびえ立つ山の中腹まで走って行って

あの微かに見える地点でカズダンスを踊ってくる

というものになり、普段は強い白石さんが負け

私達ジュニアは大喜び。

白石さんが走って登って行く所から

私達はずっと大笑いしっぱなしでしたが白石さんが

手を身体の左右で振り回し始め踊り出し　

最後にあのカズダンスの決めポーズを

何をちょっと勘違いしたのか　片手でなく両手で大事な所を

押さえて決めた時には　完全に私達の腹筋は

ツリかけました。　

山を走って下ってくる白石さんを待ち受けていたのは

肥料散布車！

勢い良くホースを振り回しものすごい勢いで山というか急斜面に

肥料を振りまく飛沫を白石さんはかわせず　ウェアの裾に茶色い

物体をつけてこんなにダッシュする白石さん

見た事無い！！！っていうくらいめちゃめちゃ速いダッシュで

私達の方に迫ってくるんです！

しかも「ウ～ン～◯～！！！とソフトボイスで

叫びながら

あの大きな白石さんが迫って来ます。

あんな恐怖はありません！　私達は笑いと涙の

入り交じった叫び声で逃げまくり　確か

私が捕まった気がします。。。

今書きながらも笑いが止まりません。

まだまだたくさん一緒にお話ししたり

テニスのアドバイス貰いたかったです。

白石さんに恩返しできるよう認めて

もらえるよう頑張ろうと思いました。

白石さん、安らかにお眠り下さい

私はこっちで悔いの無いよう頑張ります。

いつかそちらに行ったらまたテニスして下さい。

P,s　白石さんにそっくりで同じソフトボイスで

息子の事は褒めた事しか無いと語る優しいお父様と

お会いしお話しする事ができ、お礼を伝える事が出来ました。