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DREAM.10
2009/7/20@さいたまスーパーアリーナ
直前コラム



10回目のDREAMの主役は桜井マッハ速人。新設されるウェルター級タイトルを決めるグランプリのベスト4唯一の日本人にホスト国・日本の期待が寄せられるのは当然だが、一株の不安もある。

前日計量でまさかのオーバー。三度目のトライでなんとかクリヤーしたが、主役たる存在は戦前のコントロールでもしっかり見せなければならない。
マッハに“甘え”がなければいいが・・・。

マッハ以外の3名の外国人選手は、マッハと比較すればネームバリューの劣るニューフェイス。
そこでマッハに“おごり”が出なければいいが・・・。

世界的MMA隆盛により、まだ名前はなくても相当強いという“未知強”ファイターが続出しており、さらに今後の浮上を控えている。

UFCを筆頭に新しい人材が輩出される中、日本からもウェルター級では郷野や長南もUFCに参戦するも黒星が上回ってしまった現実を思い知らされてきている。

マッハへの一番の不安は最近外国人選手との実戦から遠ざかっていることだ。
階級は同じでもパワーは階級越えの違いを持つ外国人との闘い慣れができていないこと、昨年に外国人と試合はしているもののタップアウトを喫してしまっていることがどうしても引っ掛かる。
万が一の結果になっても、もはや“フロック”や“ポカ”では済まされなくなってしまう・・・。

詰まるとこ、我々が本当に知りたいのは、マッハは今なお世界のトップランクファイターなのか、ということである。
比類なき強さでUFCの頂点に君臨しているジョルジュ・サンピエールや、チアゴ・シウバ、ジョン・フィッチなどのコンテンダーたち、またジェイク・シールズやロビー・ローラー、ニック・ディアズたちと、マッハは対等にやりあえる存在なのかどうか。

気が付けば、世界に通ずる日本人ファイターが少なくなってしまった今、マッハには世界の最前線でいてほしいという願いが託されるのだ。
だからこそ、このウェルター級GPくらい軽く制しちゃってもらわないと困る。

マッハは残された希望なのだから。
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