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K-1 WORLD MAX 2010 -70kg Tournament
2010/3/27@さいたまスーパーアリーナ コミュニティアリーナ



K-1の2010年開幕大会がようやく発表された。特筆すべきは、過去2年に渡ってテストケースで実施してきたより軽量の新階級が正式にスタートすること。70kgに次いでトーナメント形式で本格開戦するのは”63kg”。この設定でK-1らしい人選とマッチメイクが期待できる。


MMAのDREAMフェザー級と体重を合わせることで、総合格闘家の参戦がしやすくなる。
”立ち技打撃ルールでの異種格闘技最強決定戦”というK-1本来のコンセプトが蘇ることで、MMAファンの興味を惹き付ける事ができよう。
常に議論になる階級問題もこうしてせめて主催者管轄内で統一していけば選手活用で相乗効果が生まれるはずだ。


だからK-1でもDREAMに合わせた新階級を作っていけばいい。76kg、84kg、93kgと刻んでいけば、それぞれの階級に適した人材の活躍の場が増えることになる。しかし今までそれがなされてこなかったということは商業的にまだ成立しないということか・・・。


話を63kg級に戻すと、早速階級統一効果が出た。思いにもよらなかった組み合わせの異種格闘技戦が実現する。
5月のトーナメント開幕に先立つワンマッチ、


渡辺一久 vs DJ.taiki


キャラも立つ実績者同士の異次元対決はK-1がなせる妙技。
MMAファンは断然DJに注目だ。キックボクシング出場経験もあり、昨年末には長期に渡る現地ムエタイ修行に飛んでいたDJがMMAで白星を重ねてきたパンチがK-1でも炸裂させれば痛快ではないか。
DJにとっては、現状日本ではMMAより世間的認知あるK-1で名前を売るチャンスとなる。


もともと60kg級としてテストを続けて軽量級だが、本来60kgが適正だった選手たちは3kgという実は重いハンデを乗り越える必要が生じるが、こればかりはK-1が決めたルール。K-1に出たければ肉体改造してでも名乗りを上げなければならない。


キックボクサーやキックマニアの中にはK-1新階級に迎合せず、己の道を守り抜く者も出てこよう。それはそれで価値観の相違だから仕方がない。
しかし私はこの新しいムーブメントに現役の最先端を行く日本のキックボクサーは全員参戦してほしいし、K-1本来の刺激要素“異種格闘技戦”が惜しげなく実現してもらいたいと願っている。


魔裟斗というスターが去った後のK-1が進むべく策は“ブランドコンセプトの総力戦”。
MMAがK-1をかき回して“あの頃”のK-1の興奮を今、味わいたい。
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