「ドュエット」

君が歌を歌うから
僕はペンを握り
君の言葉を一つずつ
紙の上に拾いたい

君が歌を歌うとき
僕はギターを鳴らし
新しい音をより多く
五線紙の上に散りばめたい

君が書かせるうたは
ホントはもっと輝いてるけど
僕が集めた言葉には
いつも何か足りない

君が聴かせるうたは
ホントはもっと優しいけれど
僕が憶えた音たちは
何故か余ってしまう

君が歌を歌うとき
「下手だから聴かないで」と
君は顔を伏せはにかむから
僕は何も持たずに続きを待とう

「一人じゃとても歌えない」
君は頬を染めてうつむくから
続きは僕と一緒に歌おう
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