「終詩符」

僕の文章も
君の文章にも
どこにも ピリオドはない
あるのはいつもコンマだけ
完成はなく
どこかに区切りがあるだけだ

だが それが正しい

ピリオドなんて 自分で打てるもんじゃない
来るべき時に
ヒトなんか足元にも及ばない巨大な意思の力によって
書き途中の文章に
無理矢理 一つの点が穿たれる
それはまるで 心臓を撃ち抜いた銃創のよう

僕の文章に自らピリオドを打ち
尚且つそれをほんの一瞬でも眺めたい

結末はおぼろ気にさえ見えていないが
今日も黙々と筆を走らせている
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