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『格闘技通信』休刊問題を早くも座談会形式で記事化いた『ゴング格闘技』に拍手です。


(コアな)格闘技ファンなら気にならざるを得ない話題を、カクツー執筆経験ライターを集めてしまう企画に飛び付いた読者が多かったのか、私がチェックした都内約10の書店店頭では軒並みゴンカクな品切れか普段より品薄状態でした。


その座談会では各人による冷静な近況・現状の意見が交わされていて興味深かったですが、格闘技活字媒体が直面している大枠の現状打破に繋がる具体的処方箋案までは至っていなかったのが少々残念。
ビジネスに関しては経営陣に委ねるしかないのでしょうかね。


でもこれはたしかに!と同感したのは、格闘技雑誌といっても昨今はMMAが中心になってしまって、キックや空手など立ち技打撃系の記事が圧倒的に少なく、そっち系の選手は立ち読みすらもしないという話。
これは今後のヒントになるかもしれません。
MMAはMMA、キックはキックとよりジャンルに特化したクラスマガジン化したほうがコアニーズを開拓できるのかもしれません。


しかしながら、紙媒体を購入してまで・・・という購読層の数をベイラインに持っていくのも今の時代には正直しんどいかもしれません。


カクツーはモバイルは継続するそうなので、やはりウェブかモバイル、そして今後はアプリなど電子化していくほうが確実なのではないでしょうか。アプリとかも。


でも雑誌に求められているのは、やはり写真と試合レポートだと思います。
たしかにウェブやモバイルでは活字と写真でどこよりも早く速報されますが、雑誌なりの誌面のレイアウトやコピーの配置など、特別なビジュアルはあるはずです。


でも雑誌でやってきたことをあくまでも有料化して、雑誌以上のライブラリーやアーカイブを見せて行くことこそ、アプリでできてしまうはずです。
誌面に載せきれない写真をアプリではできるだけ多く見せて、大会の全ての試合を撮影しているならその全てを載せていけば、個人的選手目当てに来場した親族・友達・職場系応援団にもニーズが出てくると思います。その写真のダウンロード販売なんかも可能でしょう。都合がつかず、または遠方で見に行けなかった近しい人だってターゲットになります。
誌面では取り上げられないところがビジネスになるという視点で考えれば格闘技というコアなジャンルこそこれからはビジネス化の宝庫だと思います。


こうやって書いていてポジティブな勝算ばかり思い浮かぶので、この内容のサービスを自分で始めてしまおうかな、なんて。取り敢えず言っておきます。


形式にとらわれない著作物の有効最大限活用ができる時代の今こそ、格闘技メディアが格闘技サービスになる転換期だと思います。
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