夢枕獏さんの本に、「楽語・すばる寄席」というものがあります。 夢枕獏さんが書き下ろされた落語五作に、落語家・講談師グループ「SWA(創作話芸アソシエーション)」による五作が収録された内容となっているのですが、この本を読んだことがきっかけとなり、実は私もちょいちょい落語会に足を運んでおります。 本日も道場での練習後、両国に在る「お江戸 両国亭」で開催された落語会「林家たけ平・桂夏丸の歌で綴る昭和の時代」に行ってきました。 ・・・・・・しかし、「落語」会なのに、「歌で綴る昭和の時代」というタイトル、気になりませんでしょうか? そう、なんとこの落語会、内容が、 〈前半〉 一、越の海/神田真紅(講談) 一、花筏/林家たけ平(落語) 一、稲川/桂夏丸(落語) 〈後半〉 一、林家たけ平さんと桂夏丸さんによるラジカセカラオケでの歌謡ショー(?) そんな女のひとりごと 酒場にて 月がとっても青いから お富さん 憧れのハワイ航路 野球小僧 旅の夜風 三味線ブギ という、なかなかとんでもないものでした(笑)。 ただ、始まってみると歌謡曲・・・・・・良いですねぇ。 「お富さん」でさえ、タイトルと「死んだはずだよお富さん」という一節を聞いたことがあるだけの私でしたが、本日披露されたどの曲にも懐かしさや新しい発見がありました。 いつも色々な発見のある落語を楽しめた上、普段なかなか耳にすることのない歌謡曲とも出会うことが出来、何だか得をした気分の落語会でした。 古きを温ねて新しきを知る。 「努力に勝る力なし!」

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