格闘技コラムメディア『STAND』のコラムがSPORAでも読める! STAND代表・シンジニシムラが日米を中心とした世界の格闘技シーンをタイムリーに斬っていきます!

今自転車で新宿西口辺りを走っていたら、新宿中央公園で長蛇の列と人混みとテレビカメラの取材陣が。


何かと思って近づくと、赤いマフラーが。


あ、アントニオ猪木だ!


年末恒例の炊き出しサービスでした。


肉入りのラーメンに缶詰めを振る舞い、猪木さんはみんなのラーメンに直接胡椒を振りかけながら声をかけている。


猪木さんの隣には子猪木、そしてアントキの猪木もいます。
UWFスネークピットジャパンのジム生もいて、代表の宮戸さんも!
やはり宮戸さんが味付け担当だったのでしょうか?


猪木さんの筆書きも飾ってあり、漢字一文字で


「謝」


これまでは年末格闘技イベントの宣伝も兼ねたこともありましたが、もしかしてDynamite!!中継に電撃参戦!なんてあるか?


稀代のスーパースターの懐の深さを感じました。


猪木さんの「謝」は“感謝”の心でしょう。


私も見習わなくては!


ダァァァーーーッッッ!!!
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Dynamite!! 2009
2009/12/31@さいたまスーパーアリーナ
ライト級トップ対決実現!



対抗戦と銘打つ上での絶対的必然カードの実現を喜びたい。両軍の王者対決に挑戦者対決。そもそもそれぞれで決まっていた二つのチャンピオンシップを真っ二つにして組み合わせた形だが、これで直接的にDREAMと戦極あらためSRCと、どちらの王座が強いのか、すなわち価値があるのがが決まってしまう。こんなシビアさこそ格闘技になくてはならない要素である。
ここで気になったのは川尻の立ち振舞いだった。


青木真也と廣田瑞人、川尻達也と横田一則。ちょっと前なら考えもつかなかったマッチメイクである。対抗戦が決まってから私がリストアップした希望カードでもあり、今回は見事にビンゴ!
DREAMは世間的露出で戦極を明らかに上回ってきたが、対抗戦企画はどちらかと言えばコアな格闘技ファンに刺さるもの。大晦日のテレビ中継において両軍両者のネームバリュー格差はないと考えたほうがいい。


魔裟斗引退、石井デビュー戦という二大決戦を、日本のMMAメジャーの看板がどう越えてみせるのか。つまりどれだけ国民に日本のMMAの今を刻むことができるのか。
日本格闘技界の最高峰たる“MMA日本シリーズ”が大晦日に行われる。この施策の重みを選手自らが理解し積極的な姿勢で取り組んでいかねばならない。


チャンピオン対決の本気。青木と廣田を並び立たせる王座という要素が絶対的価値となる“真の王者決定戦”は日本MMAの代名詞マッチとなる。
まだ実力未知数の廣田を測るには、青木はあまりにも高い壁なのか、それとも拮抗しているのか、廣田の査定として観たい。


そして、川尻である。
DREAM王座戦が消えて不快感丸出し。対戦相手の横田は眼中にないといった態度で、登壇時のポーズもだるい素振りを見て、集合写真もキャンセル。
これが今回の川尻流の感情表現であり、横田との格の違いを見せたいのだろうが、ちょっと待った。
まだ川尻が格差を示すにはもう一段階必要だ。日本人間での実力ランクは実際のところどうなのか。実はまだ川尻自身の実力査定がなされていない中、今回の対抗戦は絶好の川尻評価の機会となる。


川尻は実はMMAで日本人との対戦が極端に少ない。
PRIDEでの五味戦以来三年あまり川尻は何故か外国人を迎え撃つ役になっていた。ブスカペ、アルバレス、カルバンとそうそうたる相手と接戦を演じてきたが、一方で明らかなイージーマッチメイクがあてがわれていたことは否めない。
冷静に見て、青木と川尻の道のり比較すると、明らかに青木のほうが多くの困難を乗り越えてきている。青木は同階級の日本人を越え、強豪外国人も越え、誰もが納得するプロセスを経て王座に辿り着いた。


で、川尻は? K-1ルールで武田、魔裟斗と日本人連戦してはいるものの、本道と外れた試合を強いられたことは気の毒ではある。
会場人気の圧倒的高さから自ずとDREAMの看板としてのポジションについている川尻だが、人気だけでなく圧倒的な強さが欲しい。
PRIDEから継続してきたファンの温かさが川尻人気を後押ししているが、青木並みにシビアな道を歩まねば、青木とのチャンピオンシップに到らせてはならない。


なので今回は絶好の“川尻査定:日本人座標軸編”である。
DEEPの王者になり、戦極でも北岡にしかまだ敗れておらず、廣田には勝利している横田を相手に川尻がどれだけ圧倒して激勝してみせるのか。
川尻が記者会見で見せた態度を正当化するには何がなんでも完勝してみせなければならない。
しかし実際のところはどうなのか・・・


あくまでも予感にすぎないが、決して川尻の思い通りにならない気がする。
得体の知れない不思議な強さと戦極ファイター特有の粘りを兼ね備える横田を攻めあぐねる川尻の姿が思い浮かぶ。
テイクダウンは決め、インサイドかハーフの状態でパウンドに行きたくても膠着気味の展開に・・・されど横田のスタンド打撃がヒットする場面もしばしば・・・なんていうシーンが浮かぶ。
“川尻流”の型にはまったファイトから、青木が頻出してくれる意外性を望みたいところだが・・・


川尻特有の“色気”は好きだ。しかし、人気とキャラクターを越えた、まずは日本人間での強さランキングを知りたいのだ。
だから繰り返し言うが、今回の対抗戦は絶好の機会。
川尻vs横田が私のイチオシマッチである。


DREAMで謳われた“ジャパニーズMMA”。
Dynamite!!の舞台でその真髄カードが実現する中で、川尻が本当に強いことを証明してみせればいいのだ。
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Dynamite!!
2009/12/31@さいたまスーパーアリーナ
対抗戦5試合+2試合決定!



ようやく発表された大晦日『Dynamite!!』の追加カード。もちろん注目はDREAM対SRC(戦極)の対抗戦。私が先日リストアップした希望カードの一部が叶い、少しはマッチメイカーのセンスはあるのかも? なんてわけはなくとも、中でも沸騰必至なのは今年両陣営で開催比べしたフェザー級。互いに異次元にいた両軍の日本人トップ同士が初遭遇するというあり得なかった組み合わせの刺激が対抗戦の価値を極めている。


山本“KID”徳郁 vs 金原正徳

DREAMの象徴vs戦極王者は事実上の日本人頂上対決だ。金原にとっては千載一遇の大チャンス。DREAMでは他の日本人選手誰もが対戦を望みながら叶わなかったKID戦。金原はこれまでにも増した粘りの底なしファイトで真っ向勝負に挑めば、KID越えは決して夢ではなかろう。


ただしフィジカル論になればKIDはかつてHERO'Sでは自らの階級を遥かに越えた70級の日本人を制した実績がある。絶対的な一発を持つKIDの勝負どころの突き方はバリエーションが豊富ゆえに研究し尽くしきれない奥深い恐怖あり。


金原が恐れずどれだけ前に出れるかが頂上対決をスイングさせる要素になろう。


高谷裕之 vs 小見川道大

高谷と小見川の“準優勝者対決”、これは必然性あるいいカードだ。
打撃という武器を持った高谷がリードしている感があるが、金原同様に小見川の粘りは特筆もの。しかし高谷とて粘りでは負けていない。
消耗戦になるか、一発が試合を決めるか、マニア向けの屈指の好カードにまずは拍手を送りたい。


そしてフェザー級でもうひとつ。


所英男 vs マルロン・サンドロ

これは所の魅力が引き出せるカードではないか。
私が希望した日沖戦はならなかったが、実は外国人相手に好勝負を連発してきた所にとってはシビアな日本人対決よりも己のポテンシャルを発揮できる期待がある。
しかしとてつもなく手堅く穴がなく強いのがサンドロ。
所が動き、サンドロを動かせれば、観る者を沸かせるだけでなく事実上の「キング・オブ・パンクラス」奪取もありだ。
動いて動いて動きまくる。そんな所が観たくて観たくてたまらない。


さらにヘビー級でも対抗戦と言えるカードが決定。


藤田和之 vs アリスター・オーフレイム

最近強大にパンプアップしたアリスターの恐ろしさはテレビ画面からも嫌というほど伝わってくる。
パンチにヒザの必殺打撃、一攫タップ奪取のフロントチョークと必勝パターンを持つアリスターに対して、戦極ではどこか元気なく負けがこんでしまっている藤田。
実は藤田を掻き立てるのはPRIDEの世界観かもしれない。
あの頃のイケイケ藤田を、ヒョードルを脅かしたときの藤田を観たいものだが・・・シビアだろうなあ・・・。


ほか、日本人ベテラン対決の、


桜井マッハ速人 vs 郷野聡寛

は正直あまり積極的に観たいとは思わない“友人対決”。
しかしこの種の友人対決は最近容赦なく組まれている傾向でもあり、ここは“日本代表決定戦”として感情抜きで観るのがよいか。


柴田勝頼 vs 泉浩

はキャリア浅い者同士の大味マッチ。
“プロレスラー”対“五輪メダリスト”という分かりやすさは国民の日に必要ということだろう。


K-1ルール戦の、


西島洋介 vs レイ・セフォー

も分かりやすいK-1であり、まだ知名度は残っているであろう“洋介山”のバリューで視聴者を気にさせたいテレビ向きカードである。


格闘技ファンにとってはやっぱり対抗戦だが、どうしてもテレビ向き編成は捨てられないという判断なのだろう。
でも試合内容さえよければキャラクターに頼らなくてもいいのに・・・と毎度の葛藤が生まれてしまうのだが、早く主催のTBSが格闘技を純粋な格闘技として伝える勇気を持ってもらいたいと思うのだった。


“勇気のチカラ”とはTBS自らに向けられた言葉なのかも!?
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K-1 WORLD GP 2009 FINAL
2009/12/5@横浜アリーナ



シュルトV4・・・この現状をどう読むべきか。K-1WGPシリーズの片寄った現実が如実に浮かび上がる。それでも日本の世間にとってはK-1イコール格闘技、と見る向きはいまだ圧倒的。いい意味でK-1が格闘技普及、啓蒙の象徴的存在としてこれからも存在し続けない限り、日本での格闘技そのものの未来が危ういと言っても過言ではない。師走の風物詩として定着したWGP決勝大会も、後発の大晦日イベントの台頭により、格闘技業界でのインパクトが薄れてしまったことは否めない。しかし格闘技界にとってK-1は“テレビ格闘技”のプロモーション隊長として、なくてはならないブランドである。K-1WGPはどうあるべきか、あくまでも格闘技業界の未来のために論じていきたい。


今年で17回を数えたK-1WGPの歴史において、“連覇”“複数回優勝”は珍しくないどころか圧倒的な実績となっている。アーツ、ホースト、ボンヤスキー、シュルトの4人合わせて14回。すべてオランダ人。日本企画のシステムと共に日本をメイン舞台に開催されているK-1はまるで“日蘭友好促進大会”になってしまっている。
ベスト8もほとんどがヨーロピアン。空手やキックボクシングの競技発展の歴史を鑑みれば、立ち技打撃系格闘技先進国が上位を占めるのは当然の結果ではあるが、ワールドのグランプリ感に欠けてしまっていると思うのは私だけだろうか。


ワールドのグランプリから遂に日本人が完全に姿を消してしまった。MMA隆盛国のアメリカですらどこにもいない。韓国の巨人も、ハワイの巨体もいない。
そういえば、アメリカはラスベガスでの大会はなくなり、日本の開催回数は減っていた。一方でヨーロッパ諸国を中心に予選大会は行われている模様ではあるが、残念ながら日本のファンがリアルタイムで追うことができていないのが実態である。


オランダを筆頭としたヨーロッパ諸国がK-1のリーディングカントリーであることはこの先も変わらないだろう。ただし、優勝するメンツ、トーナメントに顔を連ねるトップクラスのファイターはどんどん新陳代謝していかねばならない。
4人で14回優勝という現実から、彼らの強さが突出していると見るべきか、 実は競技人口が少なくマンネリに陥っていると見るべきか。
17年の歴史はあっても中身の進化はスローでバリエーションに乏しいと思われても仕方はあるまい。


一体全体、K-1はどれだけ世界認知が広がっているのか。どれだけK-1の舞台を目指す競技人口がいるのか。その実態が正確に伝わっているかいないかでK-1そのものへの信用度は大きく変わってくる。
グランプリへの選考基準、エントリー過程などシステムの詳細を明確化することも必要である。


そういう部分を追及していくとK-1WGPの価値が脆くも崩壊しかねない。
そりゃそうだ。“主催者推薦枠”“ファン投票”“敗者復活”など、一般的スポーツ競技常識では考えられない独自ルールが乱用され続けてきた。


とどのつまりは、K-1は競技ではなくイベントなのだ。だから名前とキャラクターあるメンツが揃えばイベントは成立する。その場に応じた特策も主催者判断で通用してしまう。
しかしこんなK-1を喜んで受け入れてきたのは我々ファンである。ファンのニーズなくして現在に至るまでK-1は存続しなかった。でもそろそろファンは気付き始めている。決勝大会の舞台が東京ドームから横浜アリーナに移った。会場に足を運ばせる求心力が弱まった故の規模縮小であることは明らかだ。


K-1がなすべき改革は2つのいずれかだ。


・石井元館長が提唱した競技化、世界機構化『FIKA(仮)』

・徹底したイベント化路線で“他流試合”の強化


今から本格的に競技化を進めるとなると、よほどの根気と時間が必要となる。それでも正道空手を広めてきたように、長い目で着実に世界規模での競技人口普及を目指していけば、実は下地はできているのでそれほど年月を要さないかもしれない。


もしくは競技云々の発想はかなぐり捨てて、『K-1』創始当初のコンセプト“他流試合”をもっともっと組み、K-1の名とルールの元で夢のカードをこれでもかっというくらいに実現していく。
今やMMAが世界規模で急速に拡大しているが、かつては旬なMMAファイターをK-1がタイムリーに招聘してきた。今回はバダ・ハリvsアリスターが際立った興味を生み出していたのが顕著な例だ。MAXでも魔裟斗vr川尻が尋常なき熱をもって歓迎された。
問題はMMAファイターにとってK-1ルールで闘うことのメリットを持ってもらえるのか。負けてもともとというチャレンジに留まらない価値を付けるにはギャラで釣るのが最善策だが、ギャラが高騰していくのは真の格闘技メジャー化に必要不可欠な要素である。
より多くの人々が注目し、メディアでより大きく取り上げられ、格闘技そのものに使われるお金が集まれば、さらに特定のファイターにニーズが集中していけば、それ相当の対価をファイター個人が受け取るのは当然だ。そんなファイターに憧れて、格闘技を志す者が増え、格闘技が競技として成熟していくのが理想の発展経過ではないか。


上記の二案を比べれば、後者が現実的な近道だろう。
ならば、打倒シュルトにヒョードルをブッキングできないか。K-1対MMAの全面対抗戦を企画できないか。
大晦日にシュルトにMMAをさせるよりも、あくまでもK-1が主体となる企画を推進していくことがK-1ブランドを守り発展させることになるはずだ。


シュルトのV5を阻止するのはビッグネームのMMAファイターであれ。
そのくらい開き直ったK-1になれば、世界規模でのファン獲得は見えてくるはずだ。
あの頃のK-1リバイバル。それが答えだ。
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Dynamite!! 〜勇気のチカラ2009〜
2009/12/31@さいたまスーパーアリーナ
DREAM対SRCの全面対抗戦実現か!?



「チケットが売れすぎてより大きな会場に変更せざるをえなくなった」という業界でも類を見ない“新しい”理由が戦極からリリースされた裏で、半ば事実情報として戦極のDynamite!!吸収合併が駆け巡っていた。そして恒例の“重大発表記者会見”の名のもと、日本格闘技界にとって本当に重要な決定事項が発表された。

DREAM vs 戦極
全面対抗戦


ようやく日本格闘技界が目を覚ましたと言おうか、そもそも分裂して真裏で興行戦争してどうするの、という嘆きがこの大英断で喜びに急転化した。
「プロ野球のセ・パ両リーグのようになればいい」というのは絶妙な喩えで、今や格闘技界年間最大の檜舞台となった大晦日が日本シリーズになればよいわけである。


魔裟斗のラストマッチが観たければ、石井慧の格闘技デビュー戦も観たいに決まっている。その二大メインイベントが同日同所で観ることができる上に、夢の対抗戦までついてきてしまうのだ。
そもそも大連立が続いていれば夢は当然の日常となっていたはずだが、そうもいくはずもなく2008から始まったDREAMと戦極の日本国内二大メジャー舞台の競い合い。共に同じタイミングで同じ階級のグランプリを開催していく様を見て、どうせなら一緒になればいいのに・・・と何度思わされてきたことか。これは大多数のファンも同じ意見だろう。


でも、両陣営それぞれに王者がいて人気選手がいる。
年に一度の両軍の一期一会。これが今後定着しレギュラー化していけばよい。DREAMも戦極あらためSRCも、独自に運営し、夏頃にでも軽くプチ対抗戦を挟んでもよいか。これもプロ野球の交流戦のように。
日本のプロ野球を踏襲する形は日本格闘技界にほんとにマッチしている。


アメリカでもMLBのようにア・リーグとナ・リーグよろしく、UFCとストライクフォースが激突、なんとことになれば面白いに決まっているが、それはないだろうか・・・。


大晦日の全面対抗戦希望カードについては別稿するとして、まるでベルリンの壁が崩壊したかのようなムーブメントは他にも起こっている。


古くから格闘技界の歴史を知る者は驚き、感慨無量でもあろう、修斗とパンクラスの交流戦実現。厳密に言えばパンクラス選手が修斗公式戦に参戦する形であるが、それでもオフィシャルに修斗のリング上で“パンクラス”とアナウンスされるのだから時代は変わった。
両者共にアイデンティティーは違えど、日本格闘技界の老舗団体であったにも関わらず、後に勃興したビッグプロモーションに選手をこぞって持って行かれる形となり、同様の苦しみを味わった者同士でもある。
本来なら昔から両者が手を組んでいれば日本総合格闘技界の勢力図は全く違うものになっていたかもしれない。


今から始めればいいのだ。バラバラに独自で小さくやっていたものが集まって、誰にでも分かる形の“日本総合格闘技”になればいいのだ。
一緒になって大きくなろうよ。ルールも統一していこうよ。そうすれば少なくとも日本では総合格闘技のコミッションが成立していくことになる。
総合格闘技がスポーツのいちジャンルとして世間の誰もが認知するものになるために、今年の大晦日が、そして業界連立の流れが、真の一歩となってもらわなければ意味がない。


内藤対亀田の一戦があれほどまでに注目された要因の根底には、ボクシングが絶対勝負論前提のスポーツであり、王座戦が頂点の価値があることが明確なことが挙げられる。
ならば格闘技界はどうなのか。ドラマ重視のプロレス手法を取るのではなく、ボクシング手法を取っていくべきである。


まずは今年の大晦日、正真正銘のジョイントがうまく行ってもらわないと。
両軍対抗戦で絶対やるべきカードは王者対決である。


青木 vs 廣田
ビビアーノ vs 金原
サンチアゴ vs ジャカレイ or メイヘム
ザロムスキー vs ホーンバックル or 郷野 or 瀧本


こう見ると実は外国人に占められている日本のベルトだが、日本人のための大晦日では絶対勝負論に基づいた王者対決はまだお預けだろうか・・・


いずれにせよ、この“再編”の流れが業界の繁栄に繋がっていくことを心から願い、我々ファンも原動力となるべく盛り上げて行こうではないか。
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