ビックショーで我々はまたしても東京愚連隊にコテンパにやられてしまいました。正直完敗です。しかし試合後にミスターが牙騎鱗の武器である“しつこさ”を発揮したらもう一度来月の後楽園であの人達と戦う事が決まりました。牙騎鱗のフルメンバーVSマグニチュード東京を加えた東京愚連隊です。実績も名前も全てにおいて僕達は負けております。でも逆に言えば僕達は何も無いから失う物もないのです。どんなにカッコ悪かろうと牙騎鱗は喰らいついて行かねば何も始まらないのです。体はボロボロにされてもまだ心は折れておりません。
そして興行後は東京愚連隊との戦いでこっぴどくやられた僕を労う為に安沢氏が安沢会の会合を開いてくれました。安沢会とは会長である安沢氏が気兼する事なく自由にお酒を飲む為に結成された会です。今のところ会員は僕と梶とトウナイの三人です。安沢氏がノビノビくつろぐ事が最優先されるので会員は必然的に安沢氏よりも後輩になります。  安沢会の大きな特徴としましては会長が会の中の誰よりもお酒が弱いというところです。この日も一杯目の中生の半分で酔うというとても安上がりな男っぷりで僕達を魅了してくれました。会長は普段から非常に少ないボキャブラリーで生活されている方なのですが、酔ってしまうとさらに少なくなってしまいます。だから脳内での言葉選びに時間を要するのでトークのテンポがかなり遅くなります。しかしここは安沢会…会長が言葉に詰まって時間がかかろうが会員は忍耐強く待ち続けるのが会での作法です。長時間かけてオチの全く無い自分のお兄さんの結婚式の面白エピソードなどを披露して僕達を和ませてくれる会長。あくまでも会長の
トークそのものよりも全身からにじみ出る何かを楽しむ事が安沢会の会員には求められます。突っ込みどころ満載の会長の言動にもあえて会員はスルーなのでございます。仔猫をあやすような優しさが無ければ会員は務まりません。          そしてとても優しい時間が流れていき会長も牛歩戦術並の遅さでお酒が進んでおります。その結果いい感じでお酒が回った会長はお酒に手をつける事を止め無口になってしまいました。そこからは僕達だけでトークをしていき会長は聞く事のみの時間帯です。そこでも機能が停止した会長から発せられる何かを感じて楽しむのが会の作法です。
最後は会長の携帯で全員で記念撮影をして会は終了となります。会長ご満悦。何かと時間に追われる現代社会。たまにはこんなほのぼのした時間って必要ですよねぇ。
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