ニュースなど見ていると親子や兄弟間のいざこざから事件に発展するケースがございます。世の中には色々な事情を抱えた家庭もあると思うので僕なんかが何とも言えないのですが、そういう事件を目にすると自分は平穏な家庭に生まれて幸運だったと思いますねぇ。
僕の家族は本当に仲が良い家族です。そりゃ今まで生きてきた中で親子喧嘩、夫婦喧嘩、兄弟喧嘩、それらの類は沢山ございます。でも多分どこの家庭でも起きる程度の規模でした。だから家族の仰天エピソード的な事を思いだそうとしてもこれといって無いです。べつに手抜きじゃないっすよ。父上も母上もギャンブルや無駄遣いをせずコツコツ働いて一生懸命僕と姉を育ててくれたすごく普通の家族。しかし僕もいい歳になって分かってきたのですが、それってけっこう大変な事ですよね。十代の頃の反抗期の時とかはうっとおしいなぁって思ったりもしてた僕ですが今となっては感謝の気持ちしかないです。
ただ今はプロレスという危険な世界に身を置く僕なのでかけている心配の量は十代の頃と変わらないのかもしれません。一昨年の年末に試合で大火傷をした時には母上に泣かれたりもしました。自分の事で親が涙を流すというのはけっこうな罪悪感です。その他にもこの業界に入ってから怪我は多いのでその度に心配はかけております。実際に親不孝な息子ですよ僕は。
しかし先日父上の行きつけの居酒屋さんにて親子で一緒に酒を飲む機会がありまして、酔っぱらって上機嫌の父上は僕に「お前は自分で自分の好きな道を選んでそれになったんだから。それは俺にはできなかったんだから尊敬する。」と志村けんの酔っぱらいコントの口調で言ってくれました。酔ってる時とはいえ嬉しい言葉です。でもその後「いつまでもできる仕事じゃないんだから先の人生考えろ。」やっぱ心配してました。両親からしたら僕は大人になろうと子供です。しっかりと育ててもらった分は楽しい老後が過ごせるように努めるのが子供である僕の役目ですね。
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