先発由規は初回カープの嶋にいきなり2ランを浴びるなど3安打され、先行きが心配される立ち上がりだった。その裏ヤクルトもカープの先発スタルツから青木のヒットと四球で満塁とするも今成績が下降気味の相川が倒れ、0に終わった。

 由規は2回も先頭打者にヒットを打たれるなど調子が今ひとつだったが、広島打線の拙攻にも助けられた。いっぽうヤクルトもコントロールに苦しむスタルツにランナーを出しながらもタイムリーがなかなか出なかったが、ようやく2回、3回に1点ずつ入れ、同点とした。

 数十球の投げ込みでようやく身体が軽くなったのか3回あたりから由規はテンポが良くなり無駄なボールが少なくなった。5回表のチャンスでスタルツに代打を送ったため6回からカープのピッチャーがベイルに代わったのが幸いし、ヤクルトは一気に5点をもぎ取り、カープを大きく引き離した。

 5点のリードをもらったことにより由規は気持ちにゆとりができ、ストレートを多投し、力で押した。また日本人投手としては五十嵐の記録に並ぶ最速の158キロをマークした。しかし8回には直球を好調広瀬にソロホーマーを浴びたが、味方の大量点に守られ、初の完投勝利を飾り、6勝目を上げ、2ケタ勝利が見えてきた。

 この3ゲームで28点と打線が爆発し、同一カード3連勝と後半戦最高のスタートを切ることができた。これで再び借金も一ケタにこぎつけた。次の相手は最下位横浜である。投手陣は好調新外人ハーパーとの初の対戦となる。3位の中日は投手陣が非常に安定し、今夜もネルソン提督の好投で巨人に勝ち、対戦成績も勝ち越している。阪神も巨人に3つ勝ち越しているということは、下位3球団が巨人の預金を手助けしていることになる。後半戦少しでもその借りを返さなければ。それにはこれまでのデータを駆使し、対巨人戦通用する投手をぶつけるべきである。

 話がタイトルとは大分それてしまったが、由規は6勝のうちカープ戦で半分の3勝目を上げた。大砲金本、新井がいなくなり、栗原が故障中ということで打線に迫力がなくなった結果だろうが、上位3球団だったらあのような序盤の不安定なピッチングでは通用しなかっただろう。二桁勝利のために由規の夏場の踏ん張りを期待する。
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 ヤクルトは本拠地神宮で夏の夜空を彩る景気のいい4発の花火で後半戦初戦を勝利で飾った。まず2回畠山のソロで同点にし、さらにタイムリーなどで3点を奪って逆転、3回にはホワイトセル、畠山のアベックソロで2点を追加、7回にはこのゲーム4本目のソロを飯原が放ち勝負を決定づけた。

 序盤で4点リードしながら巨人戦の好投がウソのような村中のピッチング内容で、コントロールが定まらず、四球やヒットを許し、4,5回と小刻みにカープに得点を許す。カープ2、3番手ピッチャー好投する中で2点差は不安だったが、7回の2点の追加点は大きかった。

 村中の後を受けた増渕、松岡、イムが広島打線を完璧に抑え、後半戦幸先よいスタートを切ることができた。巨人に連勝中の中日が巨人を破り、阪神が勝ったため首位が入れ替わった。ヤクルトはとにかく早く借金を返し終えなくては。これで村中は7勝目をマークし、二桁勝利のめどが立った。
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 猛暑の中で甲子園を目指し、高校球児たちの熱戦が各地で繰り広げられている。私の母校もあれよあれよという間に久しぶりでベスト4に進出した。もう少しのところで強豪校の壁を突破できず、このところずっとベスト16くらいで涙を呑んできた。

 やはり高校野球は一人のヒーローよりナイン全員のチームワークの良さ、チーム一丸となってベストを尽くす姿勢こそ強さの秘訣である。今年の母校はまさにそんなチームだ。

 初めて先日母校の選手たちの試合が放映された。今は県外に住んでいるので応援に行けずテレビの前で応援した。よく鍛え抜かれたスリムな身体、堅実な守備、溌剌とした動きに頼もしさを感じた。

 余談になるが、今のプロ野球選手のユニフォームのズボンの足元は以前と違いゴムが入っていないのもあり、藤井や涌井のように足首が開いていて野球のユニフォームとしては見た目が良くない。イチローのようにスマートな選手はストッキングを極端に出してもサマになるが、阿部のように足が太い選手はまるで建設作業員という感じになる。その点球児たちのユニフォームは昔と変わらず適度にストッキングを出し、足元がすっきりしてカッコいい。

 甲子園まで後2試合となったがが、先のことは考えずにまずは目の前の相手にチーム一丸となり死力を尽くしてぶつかるだけだ。結果は後からついてくる。厳しい戦いになるだろうが、悔いのないようにベストを尽くしてもらいたいと思っている。
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 前半最後のゲームを勝利で飾ると共に連敗にピリオドを打ち、嫌な流れをストップさせ、後半に向けていいスタートが切れそうだ。

 先発石川は5回被安打8と打たれながらも失点を1に抑え、要所で持ち前の粘りのピッチングで5勝目を挙げた。味方の逆転と追加点で4−1と中盤までの3点リードが、追いすがる強力打線を松岡、イムの複数イニングの継投でどうにか逃げ切り厳しいゲームをモノにすることができた。

 球威のない石川は持ち前の球種とテクニックでかわすピッチングがうまく生きていた。ヤクルトの11を上回る残塁14の拙攻でこの暑さ以上に巨人ファンのイライラは最高潮に達していたことが想像に難くない。石川の好投を見殺しにすることが多かった中で前半戦最後のゲームで打線がようやくその借りを返したようなゲームだった。
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 休憩時にBSで中日ー横浜戦を見ていたとき、小笠原の2ランで巨人が2点リードというレポートが入った。このまま1−3で負けかと思いながら、帰宅してPCでチェック。結果的には延長10回増渕の3塁悪送球で負けはしたが、その後7、8回に飯原、青木のソロホーマーで一時は3−3の同点にしている。ファンを裏切らないこういうゲームができれば期待が持てる。

 スポーツニュースで小笠原のホームランシーンをじっくり見た。村中が投げた外角ストライクゾーンぎりぎりに落ちる素晴らしいフォークボールだった。膝を地面すれすれに折るようにしてすくい上げたボールは放物線を描いてレフトスタンドの吸いこまれた。あのボールをホームラン出来るのは小笠原くらいだ、と三宅アナも言っていたように、あのボールを打たれたら仕方ない。とても失投とはいえないボールである。

 ヤクルトの投手陣の中で巨人打線と真っ向勝負して2,3点台に抑えられるのは村中くらいだろう。マー君と投げ合って勝ったときのピッチングが出来れば由規も可能性はある。村中は7回投げて打たれたヒットは初回と6回の小笠原に打たれた2本のみである。東野に完璧に投げ勝っていながらソロと2ランの違いで勝ちを逸してしまったのが残念だ。

 新人の長野や若手の坂本に打たれてのボロ負けにはショックが大きいが、二人をしっかり抑え、長野から2三振を奪うなど前日の恨みを晴らしている。いったんリードされても今日のようにすかさず追いつき、絶対最後まで諦めない姿勢を前面に出すようなゲームをファンは待っている。明日こそ勝って後半戦に望みをつなごうではないか。
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