5試合目でやっと今季初勝利を上げた。ヒットでは相手を上回りながらタイムリー欠乏症で得点に結びつかない、ストレスがたまるゲームばかり、今日は初めて先制、一度も同点を許さず、リードしたまま勝利した。

こういうゲームをするには先発が好投しない限り無理だ。その点、今日の先発成瀬の好投が大きい。6回まで阪神打線に2安打、昨年は期待を大きく裏切った成瀬だったが、真の成瀬はこんなもんじゃない、というところを見せてくれた感じの安定感だった。新外人ヘイグには一発を喰らったが、これはヘイグを褒めるべきだ。とにかくこのバッターなかなか手ごわそうだ。ホームランバッターにありがちな荒さがなく、確実性の高いバッティングをする選手だ。

昨年もそうだったが、ヤクルト打線は岩田を打てない。今日はヒットは出るもののチャンスに拙攻の繰り返し。5回まで8残塁。特に3回と5回の併殺と凡打でチャンスをつぶした4番のハタケの不甲斐なさには、思わず「引っ込め!」と言ってしまった。やっと5回の3度目のチャンスにどうにか2点タイムリーが出たが、塁が埋まっているのにボール球に手を出したり、あまり褒められたものではない。

2-1の1点差ではいつひっくり返されてもおかしくない展開だったが、その意味で6回3点目をたたき出した西浦のバッティングを褒めたい。それと巨人戦ノーヒットに終わった中村悠平が昨日の今季初ヒットでやっと目が覚め、今日ホームランと2塁打で3打点、女房役だけに悠平の復活はチームにとって大きい。

巨人の開幕4連勝は35年ぶりだとか言っていたが、けっして強くない巨人を乗せてしまったのもヤクルトのゲームの拙さからだったのだから。先制されても必死でくらいついて行く今日のDeNAのようなゲームをすれば決して難しい相手ではない。

最終回ゴメスに3ランを喰らった徳山、あの3点は余計だった。8-1のワンサイドで気持ちよくゲームセットと思っていただけに。あの一発が明日のゲームにつながらなければいいが。ようやく片目が開いたのでこれからは投打のバランスが上向いて行くことを期待したい。


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開幕1,2試合を見る限りヤクルトに昨年のセ覇者の面影は全く感じられない。オープン戦6勝12敗と大きく負け越した投打のバランスの悪さを持続したままの公式戦スタートといった内容だった。

開幕戦2安打長野のホームラン1本による1自責点の小川は上出来だし、責められない。むしろ巨人よりヒット数で上回りながらチャンスになかなか結果を出せなかった打線に責任はある。ただ中継ぎの秋吉が逃げのピッチングでカウントを悪くした後、ストライクを取りにいって小林に2点タイムリーを打たれたのはいただけない。第2ゲームの石川はオープン戦最後の登板KOそのまま、持ち味の変化球のコントロール、タマのキレが今一つだった。

昨年のヤクルトの優勝の要因の一つは中継ぎ抑えの好調にあったわけだが、今年はバーネットのアナが十分ではないし中継ぎも不安が残る。オープン戦防御率、失点ともに12球団中最悪だったヤクルト、昨年Bクラスや最下位の順位を予想した野球評論家諸氏も昨年優勝したことで今年は2位や優勝の順位を予想している方が多いが、開幕そうそう出遅れれば昨年の中日の二の舞になってもおかしくない。

逆に防御率が12球団2位だった阪神がオープン戦1位、1位だったソフトバンクが3位、防御率がいかに大事かということがよくわかる。その上に投打のバランスが取れたソフトバンクにヤクルトは日本シリーズで全く歯がたたなかったことを記憶しているはずだ。

バレンティンの離脱、ハタケの出遅れなどが響き、打線も今一つ勢いがない。しかし開幕3連敗は絶対できない。今日のゲームは何が何でもという必死さ、泥臭さを出してもらいたい。勝利を願う。













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