アウトと分かっていながら相手の選手にぶつかってくる無謀なラフプレーの犠牲になるという不運も重なり、松井稼頭夫同様不完全燃焼に終わった岩村、大リーグをクビになって日本球界に戻り楽天と契約した。

闘将星野監督の前で期待に応えられず2軍生活がほとんどのままオフにクビになり野球人生終わりかと思ったところに、古巣ヤクルト小川監督から声がかかりヤクルト入りした。

結果が全てのプロの世界で甘えが許されないのは当然のことだが、その上星野という監督は常に選手に緊張感を与える存在だ。ベストを尽くしても失敗すれば、鉄拳がとんでくることもある。そういう雰囲気のもとでは選手はのびのびプレーはできない。

野村元監督時代活躍した草野などもユニフォームを脱いだのも結果を残せなかったからかもしれないが、根本的には野村と星野との野球の違いによるところから来ていると思っている。

張本氏ではないが日本選手の猫も杓子も大リーグへ、という風潮を嫌う。大リーグへ行くならあちらで骨を埋めるつもりでやって欲しい。だから私はクビになって日本球界に復帰する選手に批判的だ。野村氏も指摘しているように、日本球界が出戻りに甘いから大リーグへ挑戦する選手が後を絶たないというのだ。同感だ。

その意味で岩村獲得にあまり好感は抱いていなかった。しかし楽天をクビになった岩村を拾ってくれたヤクルトに恩義を感じ、野球人生最後のつもりでベストを尽くしてくれれば岩村を応援したい。ヤクルトというチームの雰囲気は、昨年在籍した楽天とは雲泥の差があると思うし、今の岩村の好調のウラにはチームのムードの良さが起因しているのではないかと思う。それを持続できるかも岩村自身の気持ちの問題だと思う。

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オープン戦まだ始まったばかりの2試合目とはいえ、素晴らしい粘りでドローにした。先発八木の大乱調で初回7点を入れられたときは、無様なワンサイドゲームを予想した。

ところが続く後続の投手陣が踏ん張り、7回に追加された1点のみに抑える内に、点差を徐々に詰め、8回に2点を入れ、1点差にすると、最終回に粘ってついに同点に追いついた。

この粘りは大きな収穫と言っていい。
スポニチアネックスやデイリースポーツのような阪神サイドに立った見方しかしない記事を見ると、阪神先発の岩本を酷評していたが、ヤクルトサイドから見れば、彼を責めるよりヤクルトの打撃陣の諦めない姿勢を評価すべきだと思う。

初回に7点入れられたら、諦めムードになってもおかしくない。にもかかわらず、ドローに持ち込んだヤクルト選手の諦めない野球を褒めるべきだ。昨日対日ハム戦で21安打15点を上げた阪神、その勢いで初回7点を奪い、このままワンサイドで負けていたら、今後の対阪神戦に影響を与えるところだったが、ヤクルトナインよ、よくぞ踏ん張ってくれた。今日のゲームはドローだったが、十分勝ちに等しいゲームだった。こういうゲームをやってくれれば、ヤクルトファンは増えるに違いない。
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