残り2試合を残すだけとなったこの時期に奥川を先発で投げさすのであれば、二桁勝利がかかり、それが新人王の目安となるのであればせめて5回以上投げさせてやるべきだった。しかも打線が2回表に1点先制し、1-0とリードしていたのだから。

いっぽう、広島は最多勝がかかっているこの試合に九里を先発させ、非常に球数が多く、コントロールに苦しみながらも味方が4回裏、代わった2番手小川に小園がいきなり本塁打を浴びせ、3安打を放ってあっさり逆転し、九里はリードを守って5回を投げ終え、勝利の権利を手にしてマウンドを降りた。

広島にはこうした明確なビジョンが見えた。そしてそれを好調な打線がしっかり逆転し、狙い通り理想的な展開で最後は栗林が抑えて4-1で勝利をおさめた。

ヤクルトは優勝が決まっていたことで、CSに向けての調整という意味で奥川と並びチームの勝ち頭小川を同じ試合の2番手に登板させたようだが、いきなり小園に一発を浴び、カープの主力に3安打浴びて2点を奪われるなどエースらしからぬ内容。この後3番手で金久保が投げたが、2回を無安打に抑えるなど十分期待に応える内容だった。CSで小川の中継ぎ登板はないだろうが、奥川と同様2桁勝利がかかっているんだから、再三いうようだが、奥川を今日先発させるのであれば、そのまま投げさせて、小川を明日先発で投げさせてもよかったのではないかと思う。ただ今日の結果を見ても奥川や金久保の方が広島打線を0で抑えているように投球内容はよかった。

しかし山田、青木、外国人コンビを欠いた打線では最初から勝ちにこだわっていないのが明白だが、代打ヒット数の記録がかかっている川端の場合も同じ、可能性がある限りチャンスを与えてやるべきではなかったか。


それにしても再三の得点のチャンスに1点が遠い村上、誠也は打率トップを維持するため先発メンバーを外した佐々岡監督の親心か。誠也がフル出場しない限り本塁打はほぼ間違いないが、ラストゲームで村上に打点を挙げてもらって二冠を達成してほしいものだ。

YouTubeで今年の「村上のホームラン集」を見た。ホームランが出なくなっている今と違い、相手投手の球を手元にしっかり呼び込んで鋭いスィングで球をバットの真芯でしっかりとらえている。今年は五輪出場があったり、不動の4番として休みなしで試合に出続けているため、疲労がかなりたまっている。それが本来のバットスィングを鈍らせているのではないかと思う。好調のときの村上なら7分の力でスタンドインさせるパワーがある。最終試合は無心で思い切りのいいバッティングを期待したい。



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昨年、プロデビューの年に喫した悔しい1敗。それが広島戦だった。2回、被安打9,失点5、被本塁打1。

そして今年、奥川は大きく飛躍を遂げた一年だった。エース小川に並ぶ9勝を上げ、チーム優勝に大きく貢献した。10月19日阪神との熾烈な優勝争いの2連戦の初戦で奥川が先発した。初回にいきなり、
1,2,3番に高めの変化球を連打され、3番の近本には3ランホーマーを浴び、まさかの3失点を喰らい、今季自身最短の3回でマウンドを降りた。

あれから厳しい試合が続いたがホーム神宮で巨人に勝ち、ハマスタで横浜に勝ちマジック1にして、甲子園で阪神が中日に敗れたためヤクルトの優勝が決まった。生みの苦しみが大きかった分、優勝の喜びはひとしおだった。

チームの優勝が決まり、優勝がかかったプレッシャーを一身に受けながらの前回の登板とは明日のそれは全く状況は違う。だから明日の広島戦は楽な気持ちで精一杯腕を振って投げてもらいたい。そして昨年、プロデビューの年、2回被安打9,失点5で黒星を喫した苦い体験をした唯一のチーム広島に、一年経った今、その成長の証を示すときがやって来た。

ヤクルトの元監督若松氏もニッポン放送の解説で言っていた。広島は非常に若手の成長が目立つ、と。鈴木誠也に次ぐ打率2位の5年目坂倉、3年目の小園、一軍でいきなり長打力で名を上げた2年目の宇草など要注意選手がそろっている。そして今日のDeNA戦で7-ワンサイドゲームで勝っている。

変化球が高めに浮いたところを阪神打線に打たれた反省を生かし、攻めのピッチング心掛けて無心で投げてほしい。ピッチャー返しの強い打球も飛んでくるだろうが、持ち前のフィールディングの良さは自らを救うだろう。2桁勝利でCSでの活躍のステップにしてもらいたい。




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10試合を切ってからの投打の低迷に正直今年の優勝は無理だと思っていた。それだけに急転直下の如く今日、いきなりの優勝決定に喜びより驚きの方が大きかった。

大型連勝のあとの最近の負け方に何度も今季リーグ優勝は無理だと思っていた。阪神の投手陣の安定とは対照的に、大量失点が最近何度かあり、打線も振るわず一つ勝つのが非常に厳しかっただけに。

今日のゲームでヤクルトはDeNA先発の今永から序盤に5点得点できたことが勝利に結びついた。ヤクルト先発の高梨は初回のDeNAに1点先制されるも2回1点、3回4点を上げ4点リードを広げ流れを呼び込んだ。

ただ4回から最終回まで村上のヒット1本に抑えられたのは反省点だ。どうにかヤクルトの高梨以降のピッチャーが抑えたから良かったものの、今永以降のピッチャーにはほとんど音無し。流れが変わっていたらどうなっていたかわからない。4番の牧には投げる球がないほど絶好調だ。ただ宮崎が先発から外れていたのが幸いした。

阪神が3点差で負けていることを知って高津監督はおそらく奎二をあそこでつぎ込み勝負をかけたと見る。中日の7回以降の投手陣の安定感はリーグ一、ヤクルトさえこのゲームに勝てば今日の優勝があると。阪神戦で7回まで0に抑えた奎二に対する信頼は別格である。

阪神の矢野監督は2回で4安打打たれた青柳を早めに代えたのが凶と出たのか、中日打線は青柳を苦手としてないようにも思えた。中日の先制点は糸原のエラーだが、3番手馬場から満塁で粘りながら2死から2点タイムリーを打った大島のバットコントロールの上手さは凄いものがある。ホームラン数はリーグ最下位だが、スモール野球の上手さは流石である。

ヤクルトはあと広島戦を2試合残している。優勝が決定したので奥川に2桁勝利のチャンスを与えてやるべきだと思う。又、ホームランのタイトルは村上、岡本と誠也で1本差。広島投手陣が村上にまともに勝負してくるか疑問だが、岡本と打点がわずか1点差なので狙いたいものだ。できれば単独トップで獲得したい。

東京五輪の年にリーグ優勝は山田、村上にとってW優勝だ。改めて優勝おめでとう!




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明日の先発は高梨ー今永。今永はベイスターズのエース的存在で防御率も2点台。しかしヤクルト打線は今季意外に今永に相性がよく防御率4.76、3登板全て黒星をつけている。今永が投げた前回の試合で山田が3ランを含む2安打5打点を挙げている。

前述したようにヤクルト戦には相性が悪いようだが、平均防御率は2点台で安定感があるのでチャンスは何度もないだろうが、前回の巨人戦の対戸郷のように少ないチャンスを確実に得点に結びつけたい。今永は非常にタフでバッティングが野手並みなので打撃面でも要注意。

ヤクルト投手陣の中では何度もDeNA戦に登板し、重いストレートで打者を圧倒しているサイスニードの先発を予想していた。ヤクルト投手陣が苦手としている宮崎にもあまり打たれていないのでサイスニードに期待していたのだが。先発高梨には立ち上がりをしっかり慎重に投げてもらいたい。

とにかく宮崎とヤクルト戦で非常に当たっていて新人王候補に挙がっている牧に要注意。フォークでもヒットにしてしまうくらいアナのないバッターなので気を付けてもらいたい。

村上はホームラン数で岡本と同じだが打点で岡本に1本差、巨人は試合が終了しているため、ぜひ2打点以上挙げて単独トップで終わりたい。ホームラン数は岡本に並んでいるので、あと1本打って単独でタイトルを獲得してほしい。タイトルより最優先はもちろん優勝だ。残り試合はラスト3、とにかくチーム一丸一戦必勝!



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昨日の先発石川の初回の4失点、そして今日は5回まで無失点に抑えた原、いかに先発の好投が勝利には大事かということを改めて知らされた。

3回まで戸郷にパーフェクトに抑えられていたヤクルト打線が4回塩見の初ヒットと四死球で無死満塁にすると、村上のヒット、サンタナの連続ヒットで3点を入れたあと、中村の犠打で1死ランナー2,3塁に進塁。バントを確実に決めることの大事さは、その後の追加点でよくわかる。

西浦を申告敬遠でピッチャー原と勝負。原は2ストライクと追い込まれながら3球目のスライダーを見事にレフト線側に2塁打、自ら3打点を挙げ一挙に6-0とした。先ほどの中村のバント成功が結果的に得点に大きくつながっている。

昨日の巨人戦とは反対に今日は中盤までヤクルトが大きくリードした展開となったが、その後は全く昨日とは違う展開になった。昨日はヤクルト投手陣が四球で自滅し、ワンサイドゲームになってしまった。

ところが6回1死1,3塁とされたところで原から石山に投手交代。その石山が廣岡にまさかの3ランを浴び一気に2点差とされ試合は分からなくなった。

石山の悪い癖は前日好投したかと思えば、翌日は全く不調ということがあるからこわい。げんに昨日2回を無安打3三振を奪う好投をしたのに、今日は1死取ったあと、前述したように廣岡に3ランを喰らっている。ストレートは基本的に低めを投げるのが長打を喰らわないための基本だと思うが、石山はなぜ外角高めを敢えて投げたのか解せないところだ。球質が軽いのかクローザーをしていたときも一発病がよくあった。

6回の6点のみで相変わらずつながりの悪いヤクルト打線から追加点は望めそうもないので中継ぎピッチャーに2点を守り抜いてもらいたい。7回からスワレス、8回から清水がいずれも1本づつヒットは許したものの失点0で抑え、最終回マクガフがきっちり巨人打線を3者凡退に抑えゲームセット。悪い流れにやっとピリオドを打ちマジックを2とした。

今日も阪神はデーゲームで広島を7-2で圧勝、阪神は投手陣が安定しているので取りこぼしがなかなか望めない。あとマジック2を自力で勝ち取って優勝を決めたい。
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