ラジャダムナン・スタジアム到着。
スタジアムの入り口には、本日の対戦カードが黒板に書かれています。
チケット売り場の周りには、アロハシャツを来た案内のお姉さんたちがパンフレットのような物を持ってうろうろしています。
私も一緒になってうろうろしていたら、すぐにお姉さんから声を掛けられました。

姉「あなたチケット?」
広「はい、そうです」
私はチケットではないのですが、日本語めちゃくちゃでも滞りなく会話は成立していました。

お姉さん曰く、日本人が観戦するには席を選ばないと大変危険な目に会うとのこと。
ご存知の通り、タイのムエタイは現地の人が金を賭けて見ているものです。
スタジアムの席もリングサイド、塀に仕切られたひな壇、金網に仕切られた最上段、と3つに分かれています。
賭けている人たちは真ん中の、塀と金網に囲われたところにいるのだということ。
試合が白熱するとその人たちも白熱して、暴動が起きる寸前までヒートアップするそうです。
そんな中に何も知らない日本のお姉ちゃんが座っていたら、とばっちりを喰らって暴動に巻き込まれたり、トイレに引きずりこまれて、それはそれは日本に帰れない、
むしろ宿泊のホテルにさえ戻れないことになってしまう大惨事に巻き込まれるのだ、
みたいな恐ろしいことを教えてくれました。

だから観光客は最前列か最後列にしなさい、と勧めています。
でも最後列だと全然見えないから最前列を用意してあげる、とのこと。

お姉さんの迫力に押された私が「分かった。で、いくら?」と聞くと、

「2500バーツ」

高!!

チケット窓口には各席250〜1000バーツと書いてあるのに。
私はお姉さんに「あっちで買うからいい」と駄々をこねました。
すると「もう売り切れだし、あっちに言ってもだめ。それに危険な席を用意されるわよ」と脅してきます。
私もトイレに連れ込まれるのはイヤ!と思い、お姉さんからチケットを買うことにしたのですが、ここで始めての値引き交渉をしました。

広「お金ないから1000バーツにまけて」
姉「は!冗談じゃない2300」
広「無理、1100!」
姉「こっちも生活かかってんのよ。2100」
広「日本人誰もが金持ってるわけじゃないのよ。1200」
姉「あんた、なかなかやるわね。2000」
広「だてにコスプレしてないわよ。1300」
姉「こんの腐れコスプレレスラーが。1700!これ以上無理!今までにない値段よ」
広「う〜ん。じゃぁ、最前列の一番いいとこにして!」

…と交渉成立。
「まあ、正規プラス700バーツで最前列だからいっか」と納得した私でしたが、しかし、後になってお姉さんはダフ屋のボッタクリだったことが分かるのです。

続く→
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3件のコメント


  1. byくるりん on 2007年9月28日 @7時24分



    「腐れコスプレレスラー」と言われたんでは、下がれませんね(笑)

    実際言われたかどうかは、眉唾モノですが〜♪

    あ…やっぱり、ぼったくられたんだ……。

    (;´Д`)




  2. by固めさん on 2007年9月28日 @13時56分



    その流れって…

    声を掛けられた時点で気付くべきでは…では…では…

    (゜o゜)/では




  3. byほげ〜 on 2007年9月29日 @0時54分



    物価の安いタイで6000円以上するチケットを買うなんて…

    しかも最初は9000円だなんて、ぼったくり確定ぢゃないですか〜!

    …と高い授業料を払った経験をその後生かせたのかな?